キャリアサポート

60人の夢を支援するオーダーメイドのサポート

グローバル・リベラルアーツ学部が考えるキャリアのゴールは就職ではありません。キャリア教育とアカデミアが連携し、60人が思い描く一人ひとりの将来のためにサポートしていく。そんな構想とそこに込められた思いを語ってもらいました。

酒井 邦弥(写真左)キャリア教育センター センター長
前 神田外語大学学長。株式会社みずほホールディングス取締役副社長として人事部門を統括。2010年に神田外語大学学長に就任。2018年に任期満了で退任後、キャリア教育センター長に就任

金口 恭久(写真右)神田外語大学 副学長
文部科学省各局、内閣審議官、大学評価・学位授与機構教授、東京外国語大学理事などを経て2015年より神田外語大学副学長。文部科学省在職時に、西ドイツ(当時)に留学するとともに、ニューヨーク、ロンドンで勤務
酒井:大学は、学生一人ひとりがしっかりとした人生を送れるように導く場でもあります。この、人生を導くという役割を担うのがキャリアサポートであると私は考えています。特にこのグローバル・リベラルアーツ(GLA) 学部では、なるべく早く自分のやりたいことや研究したいことを見つけられたほうが、ハードな勉強をしていくためのモチベーションになります。キャリアサポートとして、自分の目標を見つけるという面を積極的にサポートしていきたいと考えています。
金口:GLA 学部は自分が何をやりたいかということに常に向き合って学びを進めていくことが理念なので、学びとキャリアというのは一体のものとして捉えています。この場合のキャリアとは、どの企業に就職するかということではなく、将来自分は地球市民として何をめざしたいのか、何ができるようになりたいのかという「生き方」を考えるということです。

リベラルアーツとキャリアは結びついている
酒井:アカデミアとキャリアサポートが両輪になって、学生の生き方(キャリア)を支援する仕組みを確立していくことが大切です。GLA 学部は、もともと神田外語大学がもつ「自立学習」という強みを活かしながら、理想的な学びを実現しようとしている学部。定員が60人という規模は、一人ひとりの個性を見きわめながら最適なサポートができる理想的なサイズでもあります。
金口:GLA 学部が考えるリベラルアーツは、学んだことを活かして建学の理念である平和のために貢献するための教養です。GLA 学部における平和への貢献の捉え方は、紛争の解決のように限定されたものではなく、たとえば、今回の新型コロナウイルス感染症が引き起こしたパンデミックにグローバルな視点からどう対処していくことが必要なのかといった、世界の安定と発展のための行動に結びつけられる教養を学ぶ学部。だから本来的に、学ぶこと、それを活かせるキャリアが密接に関わっているのです。だからこそ、その両輪が大切なのですね。

キャリアとは生き方そのもの
酒井:一般的に「キャリア」というと就職のことだと誤解されがちなところがありますね。
金口:キャリアというのは人生そのものを指す言葉なのに、単に就職活動をサポートすることだと思われがちなのは残念なことです。本来、キャリアというのは人生を豊かにするためにはどうすればいいかを考えること。就職することがゴールという考えをもっているとすれば、それはまったく違います。
酒井:GLA 学部は特にそういうキャリアの考え方を大切している学部ですね。古代ギリシャの時代からリベラルアーツを学ぶことは、生きることに直結していました。人類の歴史の中で、世の中の仕組みのほとんどは教養の力で成り立たせてきたものだし、身につけて人生の役に立てるために教養を学んできたわけですから。
金口:まさにその通りで、学ぶことが自分のキャリアにつながるという実感をもつことがここの学びではとても重要なことなのです。GLA 学部では、全員が入学して間もない1年次前期に海外スタディ・ツアーに行き、3年次後期にはニューヨーク州立大学(SUNY)に留学するカリキュラムになっています。それは学生たちが学ぶモチベーションを高められるようにすることと、自分が進むべきキャリアを見つけるきっかけを作ることができることが目的のひとつです。キャリアサポートには、そうした学生たちの学びの深化を意識して、相乗効果を高めることが大切だと考えています。

変わり続ける世の中で変わり続ける生き方を支援
酒井:1年次前期のグローバル・チャレンジ・タームで自分が進む方向を見つけられれば、その後の勉強も、キャリアの考え方も違ってきますね。
金口:それが理想です。でも海外スタディ・ツアーでの最初の気づきが、学びを進めていくなかで方向転換することがあっても構わないのです。むしろ、そういう判断ができるほど深く学んだということが素晴らしい。だからキャリアサポートも、成長し変わっていく学生一人ひとりに寄り添っていくようにしたいのです。
酒井:変わり続ける世の中で、変わり続ける人生に役立つ学びとキャリアサポートを提供することが、GLA 学部の良さであり価値です。60人の夢とキャリアをオーダーメイドのように支援して、一人ひとりの生き方をサポートしていきたいですね。

GLAキャリアサポート制度

卒業や就職はゴールではなく、一人ひとりのキャリアのスタートです。グローバル・リベラルアーツ(GLA)学部では、必修科目として設置するカリキュラムでのキャリアサポートと、キャリア教育センターを中心としたキャリア支援という両輪で実施する独自のキャリアサポート制度で、世界の平和と繁栄に貢献できる人材の育成を進めていきます。

カリキュラムでのキャリアサポート

キャリアデザイン(GLA)〈1年次後期〉

グローバルな舞台でグローバル・リベラルアーツ学部での学びを活かすにはどのような仕事があるのか。多国籍の人々が集まる組織ではどのような英語運用能力が求められるのか。外国人と一緒に仕事をす
るために必要なことは何か。仕事と家庭・子育てをどう両立させるのか。おカネとどう向き合えばいいのか。講義やグループディスカッションを通して「人生100年時代」を見据えた仕事と人生について考え
るとともに、グローバル人材としての資質も身につけていきます。外国人と英語で仕事をするための準備講座であるため、授業は英語と日本語を併用して行います。

グローバルキャリア(学長講義)〈3年次前期〉

私たちはグローバル社会ではマイノリティな存在です。そのマイノリティがマジョリティや、他のマイノリティと組んで仕事をする時代に完璧な経営手法や唯一の組織論は存在しません。正解のないこのような状況において、自分らしいキャリアを確立するために、どのような資質や態度、考え方が必要なのか。この講義では、グローバル化する社会で自分のキャリアを確立し、世界にインパクトを与えているプロフェッショナルたちの事例から、自己流のキャリアを確立するための思考や態度を、講義やグループディスカッションを通じて学んでいきます。

キャリア教育センターを中心としたキャリア支援

入学前スタートアップセミナー/入学時オリエンテーションキャンプ

GLA 学部が主にめざす三つのキャリア「社会貢献に力を入れて取り組むグローバル企業」「国家公務員(外務省など)や非営利団体(国際協力機構など)」「国際公務員(国連事務局など)」について、入学前から理解を深められるようにキャリア・コーディネーターによるスタートアップセミナーを実施するほか、入学時に全員が参加するオリエンテーションキャンプで、GLAキャリアガイダンスを実施します。

担任制度

GLA 学部を運営する教員・職員がひとつのサポートチームとなり 、学生一人ひとりに対して、卒業までに社会的・職業的な自立が図れるように、入学時から段階的なサポートを行います。そのサポートチームでキャリア支援を担当するのが「GLAキャリア・コーディネーター」です。キャリア領域毎にコーディネーターを配置し、さまざまな対策講座の実施や面談によるアドバイスを定期的に行います。

スキルアップ・キャリア対策講座

公務員対策講座、在外公館派遣員勉強会、大学院進学対策講座、PCスキルアップ講座などにより、特定のキャリアをめざすうえで必要なスキルを効果的に身につけることができます。