①海外経験がきっかけで磨いてきた英語力

これまで、中学校のときにオーストラリアに1回、高校のときにカナダに1回とアメリカに2回行った経験があります。オーストラリアに行ってから海外に興味をもちはじめて、高校ではアメリカの現地校に2週間通い、苦労しながらも英語力を高めることができました。高校卒業後は海外の大学への入学も考えていましたが、まずは英語力を磨くために神田外語大学に入学しました。入学してからはSALC(※1)を毎日利用して、ネイティブの先生と趣味の話などのちょっとした雑談をすることが楽しみになっています。英語の勉強をするためというより、授業外での先生たちとの交流が楽しみで大学に通っています。それが結果的に英語力を磨くことに繋がったと感じています。
※1 SALC(Self-Access Learning Center/神田外語大学自立学習支援センター):
本学8号館にある、学習者が自分に合った学習法を見つけ、自らの学びに責任をもつ能力(学習者オートノミー)を身につけるための自立学習支援施設・コミュニティ

②TEDに憧れて決意したコンテスト出場

プレゼンテーションは大学に入るまで経験はありませんでした。一方で、以前から「TED Talks」を見ることが好きで、格好いいなと思って真似をしていました。TEDへの憧れを抱いていた中、プレコンのことを知り、夢に近づけるチャンスだと思って参加を決意しました。実際にプレコンの練習をするときも、大学の先生方とも練習はしましたが、自分でTEDを見て、分析して、良いと思ったことを取り入れていきました。

③「ありきたりな提案ではつまらない」から生まれた「SmarT」

他の出場者が考えそうな提案や、聴衆が簡単に想像できるような提案はしたくないという気持ちが根底にありました。そこで、自分自身の過去の学校経験を振り返りつつ、大学のよろず相談会でアドバイスを受けて着想を得たのが「SmarT」です。SmarTは学際的教育(※2)を実現するためのアプリで、「科目統合」と「教材推薦」の2つの機能があります。科目統合機能は、それぞれの科目内で頻出のキーワードを収集し、科目同士で共通するセクションを見つけ、科目を横断して体系的な学習が可能なスケジュールを提案してくれます。また、教材推薦機能は、科目統合機能で収集したキーワードをもとにオンライン教材を検索し、スケジュールに適した教材を提案してくれます。これらの機能をもったSmarTをどう活用するかは先生たちによりますが、総合試験・総合レポート・総合プロジェクトなどにおける活用を提案しました。
昨今、世界では答えのない課題に立ち向かうことが求められていますが、一つの物事に対して多面的な学習をする経験を通じて、課題解決力を高めるきっかけになればと願っています。
※2 学際的教育: 学問領域のカベを超え、幅広い内容を学ぶ教育

④テストに「何も書かないで0点」よりも「何か書いて0点」

やらない後悔より、やったあとに残る後悔の方が成長に繋がると思います。テストに何も書かないで提出しても何も改善できません。何か書いて0点でも、少なくとも書いたことが間違いだということは分かるので、改善に繋げることができます。簡単なチャレンジではないこともあるかもしれませんが、チャレンジしなかった後悔はずっと残るし、実際に今回でプレコンも開催休止になりました。目の前にチャンスがあるなら、ぜひチャレンジしてみてください。

<~後日談~>

全国学生英語プレゼンテーションコンテストの賞品として贈られた「読売新聞東京本社英字新聞部でのインターンシップ参加権利」で、インターンシップを体験した土谷さんにお話しを伺いました。
※最優秀賞受賞者にインターンシップ参加権利が贈呈されましたが、受賞者の都合のため、優秀賞受賞者に繰り上げ贈呈されました。

読売新聞様へのインターンシップのお声がかかったときは素直に嬉しい気持ちで一杯でした。インターンシップ先は『THE JAPAN NEWS』を発行している東京本社英字新聞部で、9月2日(金)、5日(月)~6日(火)の3日間、日本語記事の英語翻訳業務を担当しました。
具体的な業務内容としては、私が日本語記事をベースに作成した英語翻訳案をリライト担当の方に確認・訂正をしていただき、最終的に仕上がった原稿案をデスクに提出する、というものでした。翻訳業務は未経験だったので、はじめはとても緊張しました。新聞ならではの固有表現や翻訳ルールなど分からないことがばかりでしたが、周りの皆様に丁寧にサポートしていただきながら少しずつ慣れていくことで、英語翻訳の楽しさを知ることができました。実際に企業で業務に取り組むこともはじめての経験でしたが、英字新聞部ではライター・エディター・デスクなど、それぞれの役割の方がそれぞれの立場の方を尊重し合って、フラットで風通しの良い環境がとても心地よく感じました。 また、プレコンでの経験が活かされていると感じた点もありました。プレコンでは自分の提案をいかに聴衆に伝えるかを学び、今回の経験では記事の内容をいかに読み手に伝えるかを学びました。相手は違えど「伝える」ことの重要性を学び、今後も相手の立場に立った情報発信を心掛けていこうと思いました。
今回のインターンシップにチャレンジしたことで、自分の視野を広げ、多くの新しい気付きを得ることができました。これからも目の前のチャンスを逃さないよう、さまざまなことに積極的にチャレンジしていきたいと思います。