悔しさを抱えて終わった第4回大会

東京外国語大学に編入前、沖縄の大学で学生向けにチュータリングで英語を教えたり、一般の方々向けにTOEICや映画から生活に使える英語を教えたりするワークショップを開催していました。英語力にはそれなりに自信があったので、何かコンテストの様なものには参加してみたいと思っていました。ある時、YouTubeで動画を見ていた際に、全国学生英語プレゼンテーションコンテストのWeb広告が目に留まりました。全国の舞台で自分の英語力を試すには絶好の機会だと思い、挑戦することにしました。しかし、初挑戦の第4回大会は2次予選で終わってしまいました。明らかに自分のテーマに対する準備不足や練習不足が敗因だったと思っています。

前回大会の反省を活かし、時間配分を活かした構成に徹底してこだわる

第4回大会から学び、第6回大会で一番自分の発表内容で気を配ったのは時間配分です。ファイナリストは10組残ります。聴衆や審査員の立場を考えると、10分の発表を10組聞くのは非常にしんどいかなと。私の場合は、シンプル&時間配分を大切にまず構成を考えていきました。6月くらいからテーマを絞り込み、9月中旬くらい迄はテーマに関する情報収集を行いました。私の場合は沖縄に住んでいた経験もあり、沖縄の気候や風土をある程度理解していたことから、現場調査というよりは正確なデータを収集し、それをプレゼンで発表するというスタイルに仕上げました。聴衆に伝えたいことは沢山ありましたが、プレゼンの構成はなるべくシンプルで、文字ではなくイラストやアイコンを多用し、ストーリーに一貫性を持たせることを大切にしていきました。発表時間も聴衆を意識し、7分~8分に抑える内容にしました。

シンプルな内容を熱い想いが色濃くする

自分で言うのも変ですが、私のプレゼンはシンプルさと発表時のパッションが評価されたのではないかと感じています。ひとりで数えきれないほどした発表練習の成果を発揮できる絶好の舞台(ファイナル)にたどり着けたこともあり、パフォーマーに成りきってやり遂げました。単語の発声法はもちろん、文章が聴衆に与える印象にも気を配りました。例えば「This is the best place」を「This is a whole package」の様に言い換え、読谷村がただ良い場所ではなく、選手たちがキャンプを行う際に気候、練習、休息など全てのポイントを押さえた場所であることを意味する文章を考えたりしました。そして、これらを自分の言葉で熱く自信をもって語ることで、内容が一層聴衆の心に響いたのではないかと思っています。何より自信を持って挑んだのが良かったのかなと感じています。

コンテストを終えて

過去にこの大会以外で、大人数の前でプレゼンするという機会はありませんでしたので、自分の自信に繋がる良い経験になったと思います。個人の部で優秀賞を取ってからの方がプレッシャーに感じることが出てくる様になりました。周囲から英語が出来ると思われてしまうプレッシャーを受ける中で、今後より一層、語学力を磨いていかねばならないと感じる様になりました。また、大学生活で何かに一生懸命な友人と出会える貴重な機会になったとも思っています。大会では理系学生の英語力の高さにも驚かせられました。彼らは自分たちの専門分野の研究をする中で、英語力を磨いている。本当に凄いことだなと感心しました。今でも大会で知り合いになった友人たちとは連絡を取り合う仲になっています。本当にこの大会からは多くのことを学んだと思いますが、一番は「気持ちは絶対に曲げてはいけない」ということでしょうか。いくら練習しても本番で何が起こるかは誰にも分からないです。これから社会人になり、プレゼンテーション能力はますます求められてくると感じています。国際化が進む中で、ますます社内で英語やプレゼン力が求められると思います。そこで、自分の伝えようとするものに対する絶対的な自信を持って何事にも挑んでいければと思っています。