得意の英語を何かに活かしたい

(池)私はもともと外国語の専門学校出身で、都留文科大学には編入制度を利用し、入学しました。専門学校生の時から、英語を使って学生時代に何かをやり遂げたいと考えていました。たまたまなのですが、そう思いながらFacebookを見ていた時、コンテストのお知らせが目に留まったんです。専門学校の時には、スピーチ関連の授業があり、英語で何かを聴衆に伝えるということには興味をもっていました。本が大好きということもあり、テーマも自分の興味に合致していました。
(山田)私は高校生の時から洋楽や海外ドラマに興味があり、英語が好きになりました。ある日、図書館に行った際に池さんに会いました。本当に偶然なのですが、その時ちょうど池さんが個人の部でコンテストに応募する準備をしていた所でした。私はこのコンテストに応募する予定はなかったのですが、話しを聞くうちにグループの部で一緒に参加してみることになりました。

準備を含め、全てを楽しむ

(池)結果から言ってしまうと、このコンテストを通じて自分に自信がつきました。1ヵ月という短い期間で準備をしたのですが、焦りも特になく、本番では楽しむことが出来ましたね。最初は、過去のテーマ内容やの参加者のプレゼン動画などを見て、少しハードルの高そうなコンテストだなぁと思っていました。けれど、もの凄いやりがいと達成感を味わうことが出来るだろうとも思い、楽しんで取り組みました。1つの「本」をプレゼンするという難しい課題を、2人で苦しみながら、でも楽しみながらプレゼンを作り上げました。プレゼンの題材にした宮下聡先生の著書「中学生になったら」は、聴衆に聞いていただきたい内容が沢山詰まっており、それを選び出すという所が一番苦しかったです。先生にインタビューもさせていただき、著者が「何をこの本で一番伝えたいのか」、「どこを強調したいのか」のポイントを押さえ、最終的に3つに絞りました。
※宮下 聡 氏(都留文科大学・特任教授)
(山田)私たちのテーマでは、著者が何を一番伝えたいのかを正確に聴衆に伝えることが肝心だと思っていました。先生へのインタビューでは、著者の生の声を拾い、どこまで自分たちの言葉や経験を踏まえアピールして良いものなのか非常に悩みました。1つの作品に私見を踏まえて違うものにしてはダメですし、今回のテーマは「BOOKフェア」が舞台でしたので、自分たちの感想を述べる場ではないと思っていたからです。テーマとの一致を考え、かつ著者の想いを一番に考えられるかがポイントでした。

コンテスト参加の経験を次のステップへ

(池)コンテストへの参加は緊張や不安よりも、楽しかったといった印象の方が強いです。私が英語を好きになったきっかけは、高校の英語の先生でした。先生のおかげで自分も先生になりたいと思っています。コンテストを経験し、英語で何かを伝えるという面白さを知りました。将来は英語教師として、子どもたちに英語の楽しさ、英語で何かを表現することの面白さを伝えていければと思っています。
(山田)私は英語を使った仕事がしたいと考えていましたが、英語を使って何をしたいのかという具体的なイメージはありませんでした。でも、コンテストに参加し、プレゼン内容を作り上げていく中で、これからしていきたいことのイメージをより具体的に持てるようになりました。今後は英語力をもっと磨き海外進出を目指していきたいと思っています。