活躍するKUIS在外公館派遣員たち(Vol.32/アメリカ)

“活躍するKUIS在外公館派遣員たち”というテーマで、赴任中または帰国後の様子を紹介するシリーズ第32弾。

在ヒューストン日本国総領事館派遣員の相磯 花衣さんをご紹介します

相磯 花衣さん(英米語学科2019年3月卒業)

派遣員になるまで

高校時代からぼんやりとですが海外で働いてみたいという気持ちがあり、大学2年の時、在外公館派遣員について知り、興味を持ちました。最初は勉強会を受講する勇気が出ず、受講を見送っていたのですが、友人がすでに参加していることを知り、それに引っ張られた形で勉強会への参加を決めました(この友人も現在は派遣員として働いています)。
勉強会に参加することで派遣員を経験した先輩方のお話を直接聞くことができ、派遣員として働くイメージが十分にできたので実際に働き始めてからもギャップを感じることはあまりありませんでした。在学中、派遣員として働くために語学力をもう少し付けたいと思い、4年次に休学して留学もしました。帰国後は就職活動と並行して派遣員の勉強会に参加していました。大学2年という早い段階から勉強会に参加していたおかげで留学のブランクも関係なく筆記試験は十分に対応できましたし、面接も試験を受ける人たちと一緒に練習したりと、切磋琢磨しあえる環境があったのでプレッシャーに負けることなく終え、無事、ヒューストン総領事館から内定をいただくことができました。勉強会で一緒だった同期のメンバーとは近況報告や仕事の相談などと今でもよく連絡を取り合い、とてもよい関係を築けています。

ヒューストンの魅力

ヒューストンに来るまでは「宇宙!」「カウボーイ!」というこのふたつのイメージしかありませんでしたが、実際はそれらに加え、北米一と言われる大きなメディカルセンターがあり、多くの日本人医師や研究者の方がいたり、ダウンタウンは高層ビルが建ち並ぶビジネス街であったりします。その他にもスポーツや芸術も盛んで、その中で日本人も多く活躍していて日本と繋がりの多い場所であることに驚きました。また、日本への興味がある人も多く、日本関連のイベントも開催されていて、それらには積極的に参加するようにしています。ヒューストンのあるテキサス州は大きなショッピングモールがいくつかあるなど都会的な面もある一方で緑豊かな大きな公園などもあるので、どちらも楽しむことができ、とても過ごしやすい場所です。日本での生活と異なっていて大変だったことは移動手段が基本的に車になるので車無しでは生活ができないということです。日本でペーパードライバーだった私にとって最初はとても大変でしたが、慣れというのは怖いもので、今では問題なく高速も乗れるようになりました。最初の頃は運転もできない、はじめての一人暮らし、はじめての社会人生活でヒューストンのことを好きになれませんでしたが、今ではヒューストンの魅力をたくさん知ることができ、とても好きになりました。またいつか戻ってきたいなと思える場所です。

派遣員の業務

私は官房班と総務班に所属しています。官房班では主に外交官の方々が当地へ着任する際の支援、会計業務の補助、運転手のスケジュール管理などをしています。総務班では日本からの出張者の方々の対応など、いわゆる便宜供与を担当しています。便宜供与では日本との事前の調整、空港関係者への連絡、時には出張者の方々の用務先へ同行することもありました。その他にも当館の管轄内の他の都市への出張や当館主催の広報文化イベントのお手伝いなど、日本では経験できないことを多く経験しました。残り約3ヶ月と少ない任期となりましたが、初心を忘れず、一生懸命、日々業務をこなしていきたいと思います。
公館によっては私の経験とは違う業務に携わることになるかもしれませんが、どこの公館に行っても日本ではできない経験をすることができると思うので、派遣員に少しでも興味のある方はぜひ、勉強会に参加してみてください。

アメリカ合衆国(United States of America)

【外務省HP/一般事情より】
1. 面積:371.8万平方マイル(962.8万平方キロメートル、50州・日本の約25倍)(内水面18.1万平方マイル)
2. 人口:3億2775万人(2018年5月 米国国勢局)
3. 首都:ワシントンD.C.
4. 言語:主として英語(法律上の定めはない)
5. 宗教:信教の自由を憲法で保障、主にキリスト教