活躍するKUIS在外公館派遣員たち(Vol.31/ホンジュラス)

“活躍するKUIS在外公館派遣員たち”というテーマで、赴任中または帰国後の様子を紹介するシリーズ第31弾。

元在ホンジュラス日本国大使館派遣員の小林 翔さんをご紹介します

小林 翔さん(ブラジル・ポルトガル語専攻2018年3月卒業)

派遣員になるまで

二年生の頃、所属していた部活動の先輩に在外公館派遣員を紹介され、外国語を使って海外で働いてみたい!と思い、久保谷先生の研究室を訪れました。当時はブラジルへの交換留学生試験を控えていたため、グローバル教養講座には参加せずに講座テキストを自分で進めていました。ブラジルへの交換留学中も派遣員試験の対策を行い、帰国した4年次からグローバル教養講座に参加し始めました。この期間、就職活動も同時並行して行っていましたが、納得のいく企業から内定をいただいたため、派遣員試験に焦点を当て対策を続けていました。講座では、すでに長期間参加している優秀な学生に刺激を受けながら一般教養を学び、非常に有意義な時間だったと記憶しています。講座での学習や久保谷先生のご指導のおかげでホンジュラス共和国へ赴任することができました。派遣員に興味のある方は是非グローバル教養講座に参加してみてはいかがでしょうか。

専攻言語以外での受験

私の専攻はブラジル・ポルトガル語でしたが、実は在外公館派遣員試験はスペイン語で受験しました。元々、交換留学先のブラジリアにあるブラジル大使館を希望していましたが、受験した第86回派遣員試験ではポルトガル語の募集は1公館のみでした。対してスペイン語の募集は4公館とポルトガル語での募集と比べて多く募集がかけられている状況でした。実は、大学入学前からポルトガル語とスペイン語の両言語を習得したいと考えていたため、いい機会だと思いスペイン語で受験したところ、ポルトガル語とスペイン語が類似していることが功を奏したのか、合格することができました。専攻言語以外で受験をするということは、なかなか珍しく難しいことではありますが、物は試しという言葉もありますので積極的にチャレンジしてください!

ホンジュラスでの生活

ホンジュラスという国をご存知でしょうか。世界的にも治安が悪い国として知られていますが、任期中も頻繁にデモや殺人事件が発生し、大統領選挙中には夜間外出禁止令が発令されたこともありました。自衛を徹底していたこともあり、幸い事件に巻き込まれることもなく、無事に帰国できて本当に良かったと思います。
そんな危険なイメージのあるホンジュラスですが、実は大変魅力のある国だということを紹介させていただきます。カリブ海と太平洋に挟まれているホンジュラスは、自然豊かでとても美しい海があります。カリブ海に浮かぶロアタン島ではダイビングができ、カラフルな魚やサンゴ礁を見ることができました。また、同じくカリブ海のカジョス・コチーノス島では透き通った海と白砂のビーチが最高でした。大使館が所在する山に囲まれたテグシガルパでは、雨上がりには虹がかかり、夜には山に点在する家の光が星のように見えてとても綺麗でした。
治安の悪さからストレスを感じることは多々ありましたが、現地の硬式野球チームに所属して野球をしたり、豊かな自然に心を洗われたりと、精神的にも身体的にも健康に過ごすことができました。

大使館での業務内容

在外公館派遣員のイメージとして「便宜供与」があるかと思いますが、幸いなことにホンジュラスでは便宜供与の他にも様々な業務を担当させていただきました。私は官房班と広報文化班に所属し、官房班では通訳・翻訳、会計業務、空港関係者・旅行代理店・ホテルとのやりとりなどを担当し、広報文化班では日本文化イベントの運営、SNS・ホームページの掲載文作成や運営など多岐にわたる業務を担当していました。派遣員の業務は補佐的な側面が強いですが、外交活動や日本文化の広報を行う上で非常に大事な役割を担っているため、とてもやりがいを感じていました。通常、2年間の任期のところ、諸事情で6ヶ月間の延長となりましたが、重要なアテンド業務や日本文化イベントを成功させることができたので、結果的に充実した任期を過ごすことができました。

ホンジュラス共和国(Republic of Honduras)

【外務省HP/一般事情より】
1. 面積:112,490平方キロメートル(日本の約3分の1弱)
2. 人口:927万人(2017年:世銀)
3. 首都:テグシガルパ
4. 民族:ヨーロッパ系・先住民混血91%、その他9%(先住民6%、アフリカ系2%、ヨーロッパ系1%)
5. 言語:スペイン語
6. 宗教:伝統的にカトリック(信教の自由を憲法上保障)

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