活躍するKUIS在外公館派遣員たち(Vol.63/スーダン)

“活躍するKUIS在外公館派遣員たち”というテーマで、赴任中または帰国後の様子を紹介するシリーズ第63弾。

元在スーダン日本国大使館派遣員の森田 美香さんをご紹介します

森田 美香さん(英米語学科2021年3月卒業)

初めてのアフリカ、そしてスーダン

スーダンと言われて皆さんは何を思い浮かぶでしょうか。大抵は、アフリカ、貧困、紛争、といったところでしょう。私も当初スーダンの位置もあやふやなくらい知識がありませんでした。インターネットで調べても、情報量は少なく、赴任することが決まってからも、期待より不安が大きかったことをよく覚えています。
ただ任期を終えた今、スーダンにご縁あって赴任したことに、後悔はなく、住んでいたから気づくスーダンの良さや、スーダンにいたからこそ出会えた方々もいるので、私にとって実のある時間でした。

スーダンでの日々

イスラム教の国ですので、現地でアルコール類や豚肉は手に入らず、一日数回の礼拝時には街中にアザーンが大音量で流れたり、年に1度の断食月があったりと、日本の暮らしとはかけ離れていました。食事も当然日本食は手に入らず、中東、アフリカ料理を中心に初めて挑戦するものも多くありました。そして、インフラの整っていないスーダンでは、停電・断水は頻繁に起こり、ランプやロウソクを使って皆でご飯を囲ったこともありました。
しかし、スーダンの魅力はなんといっても、人々が皆温かく優しいところです。色々と完璧なものが少ないからこそ、周りの人との団結が強く、助け合う精神が強いんだと思います。現地職員の方も優しく、よくご飯に誘ってくれ、顔を合わせば必ず、元気か?と話しかけてくれます。そんな毎日が今となってはなんだか恋しくなってくる、とてもあたたかい国です。
私にとってほとんどのことが新鮮で、普段行けないような国に暮らしていたことは、大変貴重な経験だったと思っています。

2年間を通して

この2年間の滞在中にスーダンの政治・経済は大きく変わりました。もちろん大変だったこともありますが、そんな時期に、スーダンに住めて、間近で見て経験したことは、間違いなく自分の視野を広げ、様々な考え方を持てるようになりました。また、今まで自分から遠い存在であった、大使館をはじめ国連関係やNGOの方々と関わらせていただいたことも、新しい発見や知識に繋がっています。
そして、スーダンはこれからまだまだ変わっていくでしょうから、そんなスーダンの今後を現地にいなくても追っていきたいです。

最後に

派遣員になる、ならない、どちらを選択したとしても、それぞれの道があります。その道を自分なりにどう過ごし進んでいくかで、その選択がベストだったと、徐々に近づくのだと思います。人生において決断することは悩ましいものですが、自分の気持ちに素直になって、時間を大切に、いまを目一杯楽しんでください。

スーダン共和国(The Republic of the Sudan)

【外務省HP/一般事情より】
1. 面積:188万平方キロメートル(日本の約5倍)
2. 人口:4,281万人(2019年、世銀)
3. 首都:ハルツーム
4. 民族:主としてアラブ人、ヌビア人、ヌバ人、フール人、ベジャ人等(200以上の部族が混在)
5. 言語:アラビア語(公用語)、英語も通用、その他 部族語多数
6. 宗教:イスラム教、キリスト教、伝統宗教

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