「マレーシア英語会話モジュール」公開

総監修:Stefanie Pillai先生(マラヤ大学)
神田外語大学と東京外国語大学の共同開発による無料インターネット教材「世界の英語モジュール」の第10弾となる「マレーシア英語会話モジュール」を公開しました。アジア英語としては、「シンガポール英語」、「インド英語」、「フィリピン英語」に続いて4番目の英語会話モジュールとなります。

マレーシアは、多数派のマレー系、中華系、インド系から成る国です。1957年にイギリスから独立して以来、その言語政策は試行錯誤してきましたが、現在ではマレー語のみが「国語」として定められ、英語は準公用語的な役割を担っています。国民の共通語としてはマレー語が優勢ですが、英語は特にビジネスや高等教育の専門分野では共通語として広く使われています。マレーシア英語は、発音、語法、語彙のすべての面においてシンガポール英語に似ています。
マレーシア英語の特徴について、本モジュールの最初のページで解説していますので、ご覧ください。シーンは全部で40あります。すべてのシーンで、会話文の右の「ページアイコン」にマウスオンすると、以下のように、マレーシア英語特有の語彙、表現、語法、発音についての解説をご覧いただけます。
マレーシア英語のスクリプトは、クアラルンプールのマラヤ大学(University of Malaya)言語学部のStefanie Pillai先生のご指導のもと、言語学専攻の院生Janice Hervinder Kaurさんが作成しました。

撮影は2019年の9月と11月に東京外国語大学のスタジオで行われました。出演者は、来日したPillai先生と次女のKishanaさん、そして、Puteri Amirah Shafiqahさん、Lee Hanさんです。

2019年7月、クアラルンプールのマラヤ大学で矢頭先生と小中原先生が調査

マラヤ大学言語学部の入り口にて(左より、小中原先生、Janiceさん、Pillai先生、矢頭先生)
スクリプト(セリフ)作成の様子(撮影:小中原先生)

東京外国語大学での撮影の様子(2019年9月、11月)

左より、矢頭先生、Puteriさん、Kishanaさん、Pillai先生、梅野先生(東京外大)、吉冨先生(東京外大)
撮影を監督するPillai先生
本モジュールは、日本学術振興会の科学研究費助成事業(基盤研究(B)、課題番号18H00695、研究代表者:矢頭典枝)の補助金を受領して実現しています。

本モジュールを活用して、ぜひマレーシア英語に親しんでください。また、すでに公開しているアメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語、ニュージーランド英語、カナダ英語、アイルランド英語、シンガポール英語、インド英語、フィリピン英語と比較してください。40シーンのうち、後半の21-40番は基本的に同じセリフになっていますので、それぞれの英語の特徴が際立ちます。

英語モジュール研究チーム

矢頭典枝、関屋康、小中原麻友(神田外語大学)
斎藤弘子、梅野毅、吉冨朝子、川口裕司(東京外国語大学)

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