「フィリピン英語会話モジュール」公開

「1. 挨拶する」のシーン

「3.注意をひく」のシーン

神田外語大学と東京外国語大学の共同開発による無料インターネット教材「世界の英語モジュール」の第9弾となる「フィリピン英語会話モジュール」を公開しました。アジア英語としては、「シンガポール英語」、「インド英語」に続いて3番目の英語会話モジュールとなります。

フィリピンはアジアで最も英語が使われている国です。近年、日本からフィリピンへ数多くの日本人がビジネスや観光で訪問し、英語の学習を目的に日本から行く人も増えています。また、在日フィリピン人の数が30万人を超える現在、日本の英語教育の現場にフィリピン人が登用されることも珍しくなくなりました。フィリピン英語はアメリカ英語を規範としていますが、それを聞くとタガログ語やスペイン語の影響も受けた独特な英語であることに気づくでしょう。フィリピン英語の特徴について、本モジュールの最初のページで解説していますので、ご覧ください。シーンは全部で40あります。すべてのシーンで、会話文の右の「ページアイコン」にマウスオンすると、フィリピン英語特有の語彙、表現、語法、発音についての解説をご覧いただけます。

フィリピン英語のスクリプトは、マニラのデラサール大学(De La Salle University)言語学科のShirley Dita先生のご指導のもと、言語学専攻の博士課程院生4名(Chirbet Ayunon、Lysel Haloc, Marvin Casalan, Ariel Robert Ponce)が作成しました。

撮影は2019年の5月から7月にかけて東京外国語大学のスタジオで行われました。主な出演者は、来日したDita先生とスクリプトを作成した上記の4名の院生、東京外国語大学のAriane Borlongan先生です。

マニラのデラサール大学でのスクリプト(セリフ)作成の様子

左より、同大学の博士課程の院生4名
Dita先生、矢頭先生、小中原先生

スクリプトの編集作業

東京外国語大学での撮影風景

本モジュールは、日本学術振興会の科学研究費助成事業(基盤研究(B)、課題番号18H00695、研究代表者:矢頭典枝)の補助金を受領して実現しています。

本モジュールを活用して、ぜひフィリピン英語に親しんでください。

 

本学英語モジュール研究チーム
矢頭典枝、関屋康、小中原麻友

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