ミレニアムハウス公開講座「暮らしの中のポリ○○○ ~人工血管からヘアケアまで~」を開催しました

ミレニアムハウスにて、公開講座「暮らしの中のポリ○○○ ~人工血管からヘアケアまで~」を開催いたしました。

本学で化学の授業をご担当いただいている福本喜久子先生をお招きし、ポリエチレンやポリエステルなどの「ポリ○○○」を題材に、私たちの暮らしの中に化学素材がどのように役立っているかを解説していただきました。
後半は、先生が研究されているポリ○○○、「MPCポリマー(生体親和性ポリマー)」についての解説がありました。
MPCポリマーは、短期/長期にわたる生体(血液)適合性、細胞機能の保持特性、表面の生体成分非吸着、高潤滑特性などを特徴に持ち、元々人工血管での使用を想定して開発されました(人工血管の内側をMPCポリマーでコーティングすることにより、ヒト血液に抗凝固剤を添加しない状態で接触させた場合においても血液凝固反応を阻止することができ、血液がサラサラ流れる)。

しかしその後に、その様々な特性を活かして応用され、現在では人工心臓・人工関節のほか、コンタクトレンズ、ヘアケア・スキンケア・アイケア用品などでも活用されています。
当日はそれらの展示も行われ、学生たちは滅多に見ることができない物の数々に興味津々でした。

参加した学生からは、「今まで化学は文系の自分の進路とは関係ないと思っていたけど、こういった素材を活かして発展途上国に貢献することもできるのかもしれない」など、自身の将来と化学のつながりを感じている声も聞かれました。

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