帰国後のKUIS在外公館派遣員たち(Vol.2)

私は2016年春に英米語学科を卒業し、在外公館派遣員として、在アイルランド日本大使館で2年間勤務しました。在学中は、学業の他、サークル活動、通訳ボランティア、米国への短期留学、そしてインターンシップなどにも励んでいました。3年生後半からは、民間企業への就職活動と在外公館派遣員試験への受験を並行して進めていました。民間企業から先に内定をいただいていましたが、最終的に3度目の派遣員試験で合格し、卒業と同時にアイルランドのダブリンに派遣員として着任しました。

派遣員時代

官房班に所属し、配車、便宜供与、離着任支援を担当するとともに、会計業務や広報文化業務のお手伝いもさせていただきました。ちょうど日アイルランド外交関係樹立60周年の年でもあり、数々の行事に行かせていただき、本当に楽しい毎日でした。プライベートでも、アイルランド国内や欧州各国を旅行し、様々な文化や歴史に触れ、視野を広げる貴重な2年間となりました。
派遣員の任期が近づく頃には、外務省に就職したいという希望と、東京オリンピックに携わりたいという二つの希望を抱くようになりました。最終的に、外務省に就職する道に挑戦することを決めました。

外務省時代

派遣員としての任期を終え外務省に入省すると、東京の外務本省にて勤務を開始しました。外国メディアに日本の外交を発信する部署に所属した私は、記者会見やインタビューをアレンジしたり、プレスリリースの発出などを担当しました。総理大臣や外務大臣の外遊にも同行させていただき、さまざまな国を訪れ、現地の方々に日本の外交への理解を深めていただくための関連業務にも携わりました。
本省で3年半勤務したあと、次の3年半は米国・ワシントンDCの在米国日本大使館で勤務しました。総務業務のほか、レセプションパーティーの開催や、政府要人の往来に伴う対応などを行っていました。日常業務も大変楽しかったですが、大使館の方々と一緒に過ごす週末の旅行やバーベキューなどの時間も、とても楽しかったです。また、多様なバックグラウンドを持つ人々が集まる米国は、私の視野を広げる機会をくれた大切な国でもありました。

帰国後

2025年6月、米国から帰国した私は、外務省を辞職しました。外務省での時間は、これ以上ないくらい楽しかったのですが、挑戦したいことが多く、苦渋の決断でした。当初は、カナダにワーキングホリデーで1年行き、その後、音楽業界や、国際的な文化交流が行える業界での就職活動を行おうと思っていました。しかしご縁があり、大阪・関西万博で勤務する機会をいただき、閉幕までの数か月間、英国パビリオンの副プロトコルリードとして、英国パビリオンを訪れる各国の企業や政府の要人方々の訪問対応をする仕事に従事しました。

現在

万博閉幕後は、海外のアーティストを日本に招聘し、来日公演ツアーを行う音楽プロモーターの企業に就職しました。 現在は、興行公演の広報、来日公演のツアーマネジメント、アーティストの査証申請などを担当しています。海外のチームと協力しながら来日公演ツアーを成功させる仕事には大きなやりがいがあり、日々楽しく働いています。
プライベートでは、2026年に長編小説を自費出版しました。また、2年間、働きながら遠隔学習で履修していた英国の大学院の修士課程を修了しました。先日は、5年間続けてきた日本舞踊の名取試験に臨みました。

最後に

学生の頃は、「一度就職したらそこで人生が決まってしまう」と、プレッシャーを抱きながら就職活動に努めていました。しかし実際は、就職後も様々な経験を培っては刺激を受け、自分が選びたい人生とは何かを考える機会があることに気づきました。
在学中から現在に至るまで、仕事でもプライベートでも、私は出会った方々の背中を見ながら、多くのことを学び、ここまで成長することができました。これまで出会ってくださった周りの方々への感謝を忘れず、これからも経験を重ね成長していけるよう、邁進していきたいと考えています。
派遣員時代
派遣員時代
本省時代。出張中の空き時間
ワシントンDC時代
ワシントンDC時代
ワシントンDC時代
大阪万博時代
現在。大学院の卒業式にて