「世界難民の日特別セミナー」実施報告
6月20日は国連が定める「世界難民の日」です。そこで、2023年6月7日(水)~6月20日(火)にかけて、難民問題を身近に考え感じてもらう機会とするための催し(KUIS Refugee Week)を企画しました。また、国連UNHCR協会などが世界難民の日前後に様々なイベントを行っており、この期間自由に参加してもらえるようイベントの紹介も行いました。
初日の6月7日(水)と最終日の6月20日(火)には、「世界難民の日特別セミナー」をオンラインで開催し、セミナーの様子は学内の自立学習施設 "SALC"(Self-Access Learning Center)でも上映されました。初日は、シリア出身の難民の背景を持ち、日本の大学で学んでいる大学生をお招きし、お話を伺うことで、難民を背景に持つ方が身近に暮らしていることを知ることができました。
セミナーへの参加理由に、難民の方から直接話を聞ける貴重な機会だと思ったからという声が多く聞かれました。なかにはシリア人の友人がいたり、難民についての知識を深めたかったからという人もいて、難民問題を自分事と捉えている人が多くいました。
実体験を交えながらお話くださった大学生の話には説得力があり、参加者は様々なことを考えさせられました。難民申請から認可までのプロセスの長さや、難民として受け入れられた後の支援の少なさを知り愕然としました。「難民は出たくて自分の国を出たわけじゃない」という言葉は、改めて考えさせられる言葉でした。日本にいる同じ世代の若者には想像もつかないほどの大変な経験をしたにもかかわらず、異国に来て文化、言語、慣習など慣れない中で生活しながらも、終始非常に前向きで明るい大学生の姿勢はどの参加者にとっても強く印象に残り、幸せを願わずにはいられませんでした。
最終日かつ世界難民の日当日でもある6月20日(火)には、難民支援をする会社を起業した卒業生をお招きし、ご自身が難民支援の会社を起業することになったきっかけと現在の業務内容、日本における難民支援の実情などをお話しいただいた後、私達ができる難民支援についていくつかご紹介いただきました。その中で、本学GLA学部の高橋麻奈講師の担当するグローバルガバナンスゼミで取り組んでいる日本に暮らす難民の経験を模擬的に体験する 「人生ゲーム」を制作するプロジェクトについても紹介されました。
前回同様、難民についての知識を深めたかったから参加したという人の姿が多く見られました。また、授業やゼミでも難民問題について扱っている学生の姿も見られ、SDGsにも関わることだと感じたという声も聞くことができました。
今回が2回目の参加となった参加者は、初日のセミナーとは違った視点で難民について考えることができたと話してくれました。さまざまなアイデンティティを持った人が難民にもいる、ということが多くの参加者にとって印象的でした。知らず知らずのうちに自分の中の難民のイメージが固定されていたことに気付き、彼らのパーソナリティや職業など様々であることを認識するきっかけになりました。彼らには自国で人生をかけて積み上げてきたキャリアやそれに対する誇りがあり、いつまでも支援対象では本当の意味で助けていることにはならないという言葉には考えさせられました。
今回のセミナーを聞いて、SDGsの観点からも自分にできることを考えたい、これからも募金を続けたい、まずは現状や活動団体を知ることから始めたい、などの声が寄せられました。
初日の6月7日(水)と最終日の6月20日(火)には、「世界難民の日特別セミナー」をオンラインで開催し、セミナーの様子は学内の自立学習施設 "SALC"(Self-Access Learning Center)でも上映されました。初日は、シリア出身の難民の背景を持ち、日本の大学で学んでいる大学生をお招きし、お話を伺うことで、難民を背景に持つ方が身近に暮らしていることを知ることができました。
セミナーへの参加理由に、難民の方から直接話を聞ける貴重な機会だと思ったからという声が多く聞かれました。なかにはシリア人の友人がいたり、難民についての知識を深めたかったからという人もいて、難民問題を自分事と捉えている人が多くいました。
実体験を交えながらお話くださった大学生の話には説得力があり、参加者は様々なことを考えさせられました。難民申請から認可までのプロセスの長さや、難民として受け入れられた後の支援の少なさを知り愕然としました。「難民は出たくて自分の国を出たわけじゃない」という言葉は、改めて考えさせられる言葉でした。日本にいる同じ世代の若者には想像もつかないほどの大変な経験をしたにもかかわらず、異国に来て文化、言語、慣習など慣れない中で生活しながらも、終始非常に前向きで明るい大学生の姿勢はどの参加者にとっても強く印象に残り、幸せを願わずにはいられませんでした。
最終日かつ世界難民の日当日でもある6月20日(火)には、難民支援をする会社を起業した卒業生をお招きし、ご自身が難民支援の会社を起業することになったきっかけと現在の業務内容、日本における難民支援の実情などをお話しいただいた後、私達ができる難民支援についていくつかご紹介いただきました。その中で、本学GLA学部の高橋麻奈講師の担当するグローバルガバナンスゼミで取り組んでいる日本に暮らす難民の経験を模擬的に体験する 「人生ゲーム」を制作するプロジェクトについても紹介されました。
前回同様、難民についての知識を深めたかったから参加したという人の姿が多く見られました。また、授業やゼミでも難民問題について扱っている学生の姿も見られ、SDGsにも関わることだと感じたという声も聞くことができました。
今回が2回目の参加となった参加者は、初日のセミナーとは違った視点で難民について考えることができたと話してくれました。さまざまなアイデンティティを持った人が難民にもいる、ということが多くの参加者にとって印象的でした。知らず知らずのうちに自分の中の難民のイメージが固定されていたことに気付き、彼らのパーソナリティや職業など様々であることを認識するきっかけになりました。彼らには自国で人生をかけて積み上げてきたキャリアやそれに対する誇りがあり、いつまでも支援対象では本当の意味で助けていることにはならないという言葉には考えさせられました。
今回のセミナーを聞いて、SDGsの観点からも自分にできることを考えたい、これからも募金を続けたい、まずは現状や活動団体を知ることから始めたい、などの声が寄せられました。
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