活躍するKUIS在外公館派遣員たち(Vol.61/パプアニューギニア)
“活躍するKUIS在外公館派遣員たち”というテーマで、赴任中または帰国後の様子を紹介するシリーズ第61弾。
元在パプアニューギニア日本国大使館派遣員の土屋 祐太朗さんをご紹介します
皆さん、こんにちは!『 Yu orait? 』(パプアの言語、ピジン語で「元気ですか?」)
2020年3月に神田外語大学外国語学部英米語学科を卒業し、2022年3月までの2年間、在パプアニューギニア(PNG)日本国大使館にて派遣員として勤務をしていた土屋祐太朗と申します。これから私のPNGでの経験をご紹介させていただきますが、派遣員に興味を持たれた方や学生の皆さんのご参考になれば幸いです。
派遣員を目指したきっかけ
まず、私は入学当初、通訳や翻訳の仕事がしたいなという気持ちがあっただけで、在外公館派遣員のことは何も知りませんでした。2学年の後半くらいに、久保谷先生が講義を行っている『グローカル教養講座』のポスターを見て、受講をし始めたのが派遣員を知ったきっかけでした。派遣員のことなど何も知らず、なんとなく元国連大使のお話を聞いてみたいなくらいの気持ちで始めたので、当初は講義に真剣に取り組む学生に対して、なぜそこまで猛烈なやる気があるのか分かりませんでした。。。その後、講義内容に加えて久保谷先生から社会で活きる知識や心構えなどを聞いたり、先輩方の話を聞いたりして派遣員に興味を持ちました。しかしながら、海外に行ったことがなかったため、派遣員の試験はすぐ受けず、通訳ボランティアに参加したり、カナダに留学したりと経験を積みました。その後、就職活動と並行して、在外公館派遣員を目指しました。
結果としては、在パプアニューギニア日本国大使館に派遣員されることが決定したため、民間企業の内定を辞退してこの道に進みました。将来へのステップとして、派遣員の経験が活きると考えたことや聞いたことも場所もよくわからない国に行きたいなと思い決断しました。
パプアニューギニア
PNGは地球最後の楽園と呼ばれるほど自然が豊かで、言語が800以上もある興味深い国です。しかしながら、日本大使館のある首都周辺はかなり治安が悪く、徒歩での移動が全くできませんでした。赴任前もPNGの情報があまりなく、どのような国なのかあまり分からず、不安でしたが、実際は優しいPNGの人々がたくさんいました。治安や新型コロナウイルスの影響で不自由はありましたが、制限の中でダイビングや釣りなどのアクティビティーを楽しんでいました。基本的に休日はPNGで働いているJICAや民間企業の職員の方々と一緒にテニスをしたり、館員と一緒に外食をしたりして過ごしていました。また、国内外の旅行もしたかったのですが、コロナの影響でなかなか実現できなかったため、将来はPNG周辺を再訪したいです。
大使館でのお仕事
私は官房班(大使館を運営するための事務業務)に所属して下記のような業務を担当していました。
●配車業務 ●館員の休暇や出張に関する手配 ●会計業務(旅費や調達物資の精算) ●英語通訳、翻訳 ●外部業者との連絡調整 ●レセプションの設営、運営 ●PNGと日本間におけるフライトの運航や乗継、入国規制などの調査・庶務や館員のサポート
特にフライトの運航調査に関しては、コロナの影響でフライトが制限されていたこともあり、重要な情報となっていたので、館員から質問がきたらすぐ対応できるように準備をしていました。
便宜供与(出張者や要人訪問時における業務)につきましては、外務大臣がPNGに外遊された際にロジ(イベント裏の庶務担当)を経験し、ホテルとの調整全般や空港当局と協議、行事当日の現場対応を担当しました。この経験は本当に貴重で、様々なこと学ぶことができたと同時に、達成感が凄かったです。
このような業務を得て、仕事や英語の能力は向上しましたが、それ以上に上司から教えてもらった仕事に対する姿勢や社会人として必要不可欠な知識などが本当に自分の力になったと思います。未熟な自分を温かく指導してくれた官房班の上司及び館員の皆様には感謝しきれません。
学生の皆さんへ
派遣員を受けようか迷っていたり、何を目指したらいいか分からない学生さんは、ぜひこの試験に挑戦してみてください。一方で、外交の最前線で外交官として働きたい人(派遣員の仕事は少し異なります)や全く違う進路を目標にしている人にはもったいない面もあるかもしれませんので、久保谷先生や先輩、キャリアセンターにまずは相談することをおすすめします。
私にとって、派遣員の経験は色々な面で人生の転換期となり、一生の宝物となりました。派遣員に限らず、どんなことでもほんの一歩の勇気で踏み出した挑戦が、きっと人生におけるかげがえのない宝物に出会うきっかけとなるので、何でも挑戦してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
パプアニューギニア独立国(Independent State of Papua New Guinea)
【外務省HP/一般事情より】
1. 面積:約46万平方キロメートル(日本の約1.25倍)
2. 人口:8,947,027人(2020年、世界銀行)
3. 首都:ポートモレスビー
4. 民族:メラネシア系
5. 言語:英語(公用語)の他、ピジン英語、モツ語等を使用
6. 宗教:主にキリスト教。祖先崇拝等伝統的信仰も根強い。
- 児童英語教育研究センター
- ニュースTOP
- 重要なお知らせ
- インフォメーション
- プレスリリース・メディア掲載
- グローバル・リベラルアーツ学部
- 英米語学科
- アジア言語学科
- 中国語専攻
- 韓国語専攻
- インドネシア語専攻
- ベトナム語専攻
- タイ語専攻
- イベロアメリカ言語学科
- スペイン語専攻
- ブラジル・ポルトガル語専攻
- 国際コミュニケーション学科
- 国際コミュニケーション専攻
- 国際ビジネスキャリア専攻
- 留学生別科
- 大学院
- 大学院 TESOL
- 受験生の方へ
- 在学生の方へ
- 卒業生の方へ
- 保護者・保証人の方へ
- 進路指導の先生方へ
- 企業人事の方へ
- イベント
- スピーチコンテスト
- 入試情報
- 合格者の方へ
- 外務省在外公館派遣員
- 日本研究所
- ボランティアセンター
- 産官学・地域連携部
- 英語deスポーツクラブ