活躍するKUIS在外公館派遣員たち(Vol.43/エジプト)

“活躍するKUIS在外公館派遣員たち”というテーマで、赴任中または帰国後の様子を紹介するシリーズ第43弾。

元在エジプト日本国大使館派遣員の鬼澤 麿琴さんをご紹介します

鬼澤 麿琴さん(英米語学科2014年3月卒業)

派遣員になるまで

大学時代、派遣員の道は進路の一つとして考えていたので、久保谷先生の講座を受講していました。一般教養なども効率的に学べたお陰で、第一志望だった映画と海外ドラマの宣伝会社に内定を頂き3年勤務しました。ただ派遣員のことは頭の片隅にあり、いつか海外で働きながら自分の力を試したいと考えていた所、派遣員を終えた友人からの後押しもあり受験を決めました。仕事をしながらの勉強でしたが、久保谷先生が忙しい中でも卒業生の為に時間を取って下さり、ご指導頂いたお陰で合格することが出来ました。
エジプトに内定を頂いた時は驚きと不安はありましたが、ピラミッドなど遺跡が好きな家族だったので、不思議な縁を感じました。実際家族がとても喜んで、2度も遊びに来てくれたので、親孝行が出来た思いです。手を差し伸べて下さった久保谷先生に感謝しています。

大使館での業務

在エジプト日本国大使館は90人の中規模公館で、要人の空港アテンド、ホテルや航空券の予約、現地ホテルとのビジネスレート契約締結や配車、書類の翻訳を担当していました。現地職員とは英語でやりとりをしていましたが、もっとコミュニケーションを取りたいと思い、仕事後に家庭教師をつけてアラビア語を学び積極的に使っていました。世話好きで家族の絆を大事にするエジプト人の性格をより深く理解できる様になった事で、業務上もよく協力してくれる様になりました。また機会を頂いて2度のロンドン物資調達出張と、河野前外務大臣来訪時のモロッコ応援出張を経験しました。当日の様々な変更で臨機応変な対応力が試されましたが、実際に外交の現場で配車調整など影からサポート出来た事にやりがいを感じました。業務外でも日本式のお祭りを行う秋祭りでは、エジプト人の日本語学科の学生と大使館バンドで、一緒にエジプトと日本のヒットソングを演奏したり、お互いの文化を通じ交流を深める事が出来、とても貴重な経験をさせて頂きました。

エジプトの生活

砂漠や遺跡のイメージが強いエジプトですが、世界屈指のダイビングスポットやビーチリゾートもあるので、カイロの喧騒から離れたくなった時は、友達と海に行って潜ったり、満天の星空の下砂漠でキャンプをしてリラックしていました。館員の方や世代の近いJICAの職員さん、商社の方々とは一緒に大好きなエジプト料理を作ったり、ピラミッドマラソンに出場したり今でも連絡を取り合ういい関係を築くことが出来ました。エジプト人の友人も沢山出来たので、新しい大エジプト博物館が完成したら、またエジプトに行き皆でシーシャや乗馬をしたいと思います。食事面では有志の館員でシェフを雇い、館内で定食が出たので困る事はありませんでした。物価も安いので自炊が楽しく、スパイス料理にハマりました。

任期を終えて

任期中遊びに来てくれた20名の友人をアテンドする中で、古代エジプトの歴史や王家の谷など遺跡の説明、考古学博物館の展示物はガイド出来る様になりました。派遣員の仕事を行う中で、出張者にその国の現状や魅力を聞かれる事がよくありましたが、私自身が大好きなエジプトの魅力を伝えられた事で、訪れてくれた方全員にエジプトに好印象を持ってもらう事が出来たと思います。また、エジプトは海を挟んでヨーロッパが近く、2年間で18ヶ国訪れることが出来ました。同期の派遣員と旅行に行ったり、お互いの任国地に遊びに行き世界遺産や音楽祭などをみて得た感動は、人生の原動力になりました。
未来の派遣員の皆さんも自分の赴任国の魅力を沢山発見し、広い世界を見て自分の可能性を広げて来て下さい。皆さまのご活躍をお祈りしています。

エジプト・アラブ共和国(Arab Republic of Egypt)

【外務省HP/一般事情より】
1. 面積:約100万平方キロメートル(日本の約2.7倍)
2. 人口:9,842万人(出所:2018年世界銀行)
3. 首都:カイロ
4. 民族:主にアラブ人(その他、少数のヌビア人、アルメニア人、ギリシャ人等)
5. 言語:アラビア語、都市部では英語も通用
6. 宗教:イスラム教、キリスト教(コプト派)

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