神田外語大学 徳増浩司客員教授著『君たちは何をめざすのか  ラグビーワールドカップ2019が教えてくれたもの』が発売されました

スポーツを通じての国際コミュニケーションを考える一冊

神田外語大学 徳増浩司客員教授の新著『君たちは何をめざすのか  ラグビーワールドカップ2019が教えてくれたもの』が発売されました。 2015年より本学主催の「通訳ボランティア育成セミナー」でも講師を務めてきた徳増教授は、ラグビーワールドカップの大会招致から運営まで16年間ラグビーワールドカップの日本開催に貢献してきました。本書の中には、著者の多くの体験談から「国際コミュニケーションの大切さ」とそのキーポイントが明示され、その独特のメッセージは本学の学生にとって特に学ぶべき内容が網羅されています。

著者 徳増浩司客員教授からの解説文

 本書の英文タイトルは“What will you do to achieve your dream?”です。昨年、日本中を熱狂させたラグビーワールドカップ2019を題材にしながら、私たちが常にあきらめない気持ちを持って自分のめざす目標に向かっていくことの大切さを描いています。

 本書では、ラグビーワールドカップのエピソードに加え、私自身が20代のウェールズ滞在経験で何を学び、その国際体験がラグビーワールドカップの日本への招致にどう役に立ったのかの体験を交えながら、国際コミュニケーションの大切さとその能力を高めるための具体的なアドバイスも示しました。自分の言いたいことをどう相手に伝えていくか。そのためには「失敗をもエンジョイしていこう」という気持ちで新しい出会いに飛び込んでいくことが大切です。「言葉で世界を変えていこう」という意欲を持った神田外語大学の学生にはぜひ読んでもらいたい一冊だと思います。

 なお本書に出てくる釜石高校の生徒さん(当時)の投稿は、2019年夏に神田外語大学主催で釜石高校で行った「ラグビーワールドカップ2019国際交流入門講座」を受講した方です。大会ボランティアを含め、神田外語大学も大会成功に大きな貢献をしてくださいました。


徳増浩司 客員教授プロフィール
神田外語大学客員教授。
1952年生まれ。国際基督教大学卒業。ウェールズで2年間コーチングを学び、帰国後、茗溪学園高等学校(茨城)の監督として、1988年度第68回全国高等学校ラグビーフットボール大会で優勝した。1994年から日本ラグビーフットボール協会に勤務。2003年から16年以上にわたり、ラグビーワールドカップの招致、準備、運営に携わった。また、ラグビーの国際統括団体であるワールドラグビーの理事、アジアラグビーの会長なども歴任。2018年に「最も顕著な貢献」により、アジアラグビー・アウォードを受賞した。自身の国際体験から「日本人と外国人の子どもたちが一緒にラグビーに楽しめる場所を」との思いを抱き、2017年に渋谷インターナショナルラグビークラブを設立。「個性を活かしたコーチング」をモットーに、スポーツを通じた国際交流を図る。2020年には、「Next Step」を立ち上げ、国際舞台で活躍できる人材の育成にも力を注ぐ。多数の大学や企業でグローバルコミュニケーションをテーマに講演活動を行う。著書に「ラグビーもっとも受けたいコーチングの授業」(ベースボールマガジン社刊)がある。