新型コロナウイルス感染症対策に伴う2020年度ガイダンス及び前期授業の取り扱いについて

2020(令和2)年4月6日
神田外語大学
学長  宮内孝久


新入生、在学生の皆さん
保護者の皆様
教職員各位

新型コロナウイルス感染症対策に伴う2020年度ガイダンス及び前期授業の取り扱いについて


はじめに
神田外語大学は、新型コロナウイルス感染症が世界中に拡大している現状および、政府専門家会議等の方針に基づき、2020年度新学期の授業開始日を、4月27日(月)まで3週間延期いたしました。 これは人類の英知が試される重大局面であり、緊急措置となります。実際、首都圏における昨今の感染症の拡大は終息する気配がありません。たとえそのような状況下でも、大学は学生の学習機会を可能な限り確保し、質の高い教育サービスを提供すること、そしてクラスター(集団)発生リスクを抑制し、安全な環境を整える義務があります。
そこで感染リスクの回避にとどまらず、上記を実行するために、後述の基本方針に基づき、4月13日(月)~4月16日(木)に予定していた、新入生対象ガイダンス及び2020年度前期授業は、いずれもオンラインで実施することに決定致しました。
なお、政府及び自治体より緊急事態宣言が発令された場合、本学はその要請、指示に従い対応致します。必要な情報配信を随時行いますので、本学Webサイト等でご確認ください。

(まとめ)
●4/13(月)~ガイダンスは全てオンラインで実施
●4/27(月)~前期授業も全てオンラインで開講
※リアルタイムでの授業と、オンデマンド授業がある
※受講者多数の場合、通常通り人数制限もある
※事態好転の場合は、キャンパス内での授業再開もある
●前期履修登録制限16単位(通常24単位)
※4年生、編入生の履修登録上限単位数に変更なし
●延期の授業は、夏期/春期休暇期間、後期授業にて開講予定
●出来る限りのサポート体制を構築中
●詳細は、ホームページ、Campus Web、KUISメールに順次更新

※方針や対応の詳細は以下をご覧ください。

基本方針

・学生の学習機会を可能なかぎり確保します。
・神田外語大学関係者(学生、教職員及びその家族)の新型コロナウイルス感染リスクを可能なかぎり下げます。
 また、神田外語大学の関係者が地域社会に感染を広げる原因となるリスクを可能なかぎり下げます。

上記の基本方針で示した二つの目的を同時に達成するために、4月27日(月)の授業開始日に向けて、オンライン授業の準備を教職員・学生が協力して進めてください。

授業開始日までの期間は、そのための準備期間「Innovation KUIS 2020」とします。オンラインによる授業を行う教員、それを受講する学生の皆さんが不安なくスムーズに授業展開できるように、学生・教員・職員が協働で取り組むプロジェクトです。私たちがこれまで体験したことのない未知の世界のなかで、学生と教職員が知恵を出し合い、高等教育機関として質の高い学びの環境を創造し、新たな大学教育のかたちに発展させたいと考えています。

オンラインでの新入生・在学生対象ガイダンス実施について
本学は学生の安全を最優先と判断し入学式を中止しましたが、まだ大学生活に慣れていない新入生が不安なくこの難局を乗り越え、学生生活をスタートできるよう、大学としてできる限りのサポートをしたいと考え、クラスター(集団)発生リスクを避ける安全な環境を整えた上で、来学によるガイダンスを予定していました。しかしながら今が重大局面であること、また上記方針に鑑みて、4月13日(月)から始まる新入生、在学生すべてのガイダンスをオンラインで実施することに決定いたしました。

詳細は本学ウェブサイト(オンライン授業を受講するためのツールの準備(Ver.4)、 CampusWeb及びKUISメールをご確認ください。この措置により、不安を抱える新入生、そして在学生の皆さんに対し、教職員が一丸となり大学全体でサポートします。今後も状況が変化する可能性もありますので、引き続き本学ウェブサイト、CampusWeb及びKUISメールの確認をお願いいたします。

オンラインで開講する授業について
新学期は原則としてオンラインで授業を開始します。大学の授業は、すべて単位制となっています。全ての授業科目には一定の単位が定められており、受講する科目の履修登録を行い、授業を受講し、かつ試験や提出課題などの結果により合格と判定された場合、単位が与えられます。1単位修得するためには、教室内の授業時間と自学自習の時間を合わせて、45時間の学修が必要です。

今回は、教室内の授業に代わり、インターネットを利用したオンライン形式での授業となりますが、あらかじめ設定された時間に教員がオンラインで講義を行い、それに対して学生が教員にライブで質問できるリアルタイム型の授業、あるいは、あらかじめ提示された課題に学生が自由な時間に取り組み、それに対して教員がインターネット等で、設問の解答解説、添削指導、質問に対する回答や補足説明、アドバイス等のフィードバックを適宜行うオンデマンド型の授業など、教室内の授業に準ずる形(※)で行います。従って、受講者多数の場合には、従来と同様に初回授業で人数制限を行う場合があります。 また、オンラインでの学習および自主学習時間を十分に確保し、質の高い学修成果を維持することを目的として、1~3年生(※)の前期履修登録上限を以下の通り変更します。(※4年生、編入生は履修登録上限単位数の変更なし。詳細は別途Campus Webで通知)

1~3年生:履修登録上限 24単位 → 前期臨時措置:16単位

※対面式の授業では1回の授業が90分ですが、オンライン授業ではオンライン中に集中してコミュニケーションをとることから、事前に資料の読み込みを行ったり授業後に課題を作成したりするのに対面式よりも時間を要すると考えられます。したがって、オンライン授業では1回の授業が必ずしも90分とは限りません。しかし、1単位の授業であれば、対面式授業と同じく45時間分の学修成果を達成することが単位の発行要件となることは対面式授業と何ら変わりはありません。


なお、ウイルス感染拡大による影響が軽減・好転し、対面での授業が可能な状態になった場合には、キャンパス内での授業を再開する予定です。その場合でも、教員の判断で、オンラインによる授業を前期終了まで継続する場合がありますので、その際は授業を担当する教員の指示に従ってください。

オンラインでの開講ができない科目について
授業の内容・性質等により、オンラインでの開講が適切でない場合には、休講または延期となります。延期の場合には、状況が改善次第、夏期休暇期間における集中講義、2020年度後期授業、あるいは春期休暇期間における集中講義として当該科目を開講する事を、現時点では想定しています。

このように、今年度前期は履修できる科目数や、留学やボランティア活動を含む課外の活動に制限がかかりますが、今後は複数年度にわたり、たとえば、夏期/春期休暇期間中に授業を開講することで十分な学習機会を確保し、留学・インターンシップ・ボランティアプログラムをさらに充実させることによって、今回の制限による不足分を補っていきます。

また、オンライン授業に不安を抱える皆さんの不安を取り除くために、できる限りのサポートを行う体制を、「Innovation KUIS 2020」体制の中で整えていきます。

お願い
上記の措置は、社会情勢に鑑み、クラスター(集団)発生リスクを抑制し、安全な環境を提供することを目的とした臨時の措置となります。本来は対面での授業を原則としておりますが、いま本学が何より優先すべきは、学生である皆さんの安心安全な環境を確保し、質の高い教育機会を提供する事です。そのための緊急策として、学生の皆さんだけでなく、保護者の方々におかれましても、今回のオンライン授業を実施することにご理解をいただきたいと思います。

事態の長期化が予想される中、学習環境を維持することは大変な努力と困難を伴うものとならざるを得ませんが、一人ひとりが感染拡大防止への理解と対策に努め、一刻も早い収束に向け、ともに困難を乗り越えて行ければと考えています。