第91回外務省在外公館派遣員の壮行会が行われました

第91回在外公館派遣員試験赴任内定者の壮行会が2020年1月20日(月)に行われ、試験に合格した本学の在学生・卒業生(神田外語学院生含む)が参加しました。当日は宮内孝久学長や久保谷富美男先生(グローバル・コミュニケーション研究所)、また在外公館派遣員を経験した卒業生8名が同席し、これから各国に赴任する合格者と懇談を行いました。今期の合格者は計18名(神田外語学院在学生・卒業生2名含む)となります。
宮内学長は一人ひとりに記念品を贈呈し、今後の活躍を期待するお言葉をかけられました。また「∞」グローカル教養講座を担当する久保谷先生は今までの努力を称え、これから赴任する学生を勇気づけました。
今回、第91回外務省在外公館派遣員に内定した学生は久保谷先生が開講する【「∞」グローカル教養講座】(最下部参照)に参加して勉学に励んできました。今回の合格者を含め、この講座を始めて現在まで73か国168名が神田外語大学、姉妹校・神田 外語学院の卒業生・在学生が在外公館派遣員として合格しました。

赴任予定者の紹介

(英米語学科4年)

土屋 祐太朗さん
在パプアニューギニア日本国大使館

この度、パプアニューギニア日本国大使館に赴任することが決まりました。グローカル教養講座を受け始めた頃は、私が派遣員になれるとは思ってもいませんでした。大変貴重な機会なので、自分の将来へつながるステップとして業務を全うしていきたいです。また、パプアニューギニアという普段はなかなか行くことのない国で色々なものを発見したいです。ここまで来られたのは、久保谷先生や一緒に励んだ仲間のおかげです。この感謝の気持ちを胸に、二年間全力で頑張っていきます。
(英米語学科3年)

髙階 大祈さん
在ベンガルール日本国総領事館

私は、この度の赴任が人生で初めての海外渡航になります。いつかは海外へ行きたいと思っていましたが、一番最初の場所がインドになるとは、全く予想していなかったです。不安はたくさんありますが、だからこそ、成長する機会に溢れていると思います。「外を見ることは内を見ることである」ように、インドという日本とは全く異なる"外"を見ることによって、改めて日本という"内"を違った角度で切り取れるようになると思います。自分の視野を広げ、試行錯誤を繰り返し、成長して日本に帰って来たいです。果てしない自分の可能性を信じて、頑張ります。
(英米語学科4年)

渡邊 綾さん
在ガーナ日本国大使館

海外で働きたいという夢が昔から強くありました。大学二年生の時に、同じサークルの先輩が何人も派遣員として海外で活躍している姿を見て興味を持ちました。努力の結果、私も派遣員として働くことになりました。先輩方には大変助けられました。この繋がりを大切に、私も同じサークルの後輩達に繋げてあげたいです。また、私は将来教員になりたいと思っています。派遣員として働くことで他の人ではできない貴重な経験をし、後に教師になった際に役立てたいです。皆様への感謝の気持ちを忘れず、2年後成長した姿を見せられるように職務を全うします。
(国際コミュニケーション専攻4年)

宮内 睦歩さん
在バルバトス日本国大使館

在学中、半年間の留学を終え自分の将来を考えた時、この在外公館派遣員制度を知り受験を決めました。久保谷先生をはじめ、見守ってくれた家族、たくさんの道を示してくださった先輩方、一緒に高め合い応援してくれた友人がいたからこそ、今の自分があると思っています。今までの自分にとって馴染みのなかったバルバドスという国で働くことに不安もありますが、同時に新しい環境に身を置けることが楽しみでもあります。2年間の中で、これからの自分の将来についても深く考えたいです。このような貴重な機会をいただけたことに感謝し、初心を忘れず精一杯頑張ります。
(英米語学科4年)

椛澤 舞子さん
在ウガンダ日本国大使館

在学中は、ニュージーランドやカンボジアでボランティアをしたり、アメリカに約一年間の交換留学をするなど様々な経験をすることができました。その中で、将来発展途上国の水道や電気などのインフラ整備に携わる仕事をしたいという目標ができました。しかし、私の希望に沿う企業が見つけられず迷っていた時に、英語も使えて尚且つ海外で仕事ができる在外公館派遣に挑戦しようと決意しました。今は期待と楽しみで胸がいっぱいです。そして今回ウガンダに赴任が決まったことは絶対素敵なご縁なので、この二年間初心を忘れず、思いきり楽しく明るい毎日を過ごします。2年後に自分が一体どのような道に進んでいるのか、とても楽しみです。
(英米語学科4年)

齊藤 み友さん
在トリニダード・トバゴ日本国大使館

在学中の交換留学を終えた後、様々な進路を考えましたが、その中でも外交というフィールドで活躍されている方々のお力添えが出来る在外公館派遣員にとても魅力を感じ、今回受験させて頂きました。結果として、自身が留学していたマイアミに近い、在トリニダード・トバゴ日本国大使館に縁があって合格を頂きました。ご指導いただいた久保谷先生は勿論、一緒に勉学に努めた同志、また助言を下さった先輩方に感謝の気持ちでいっぱいです。お世話になった方々に恩返しできるよう、誠心誠意、派遣員業務に努めて参りたいと思います。
(国際コミュニケーション専攻4年)

北住 阿璃紗さん
在インド日本国大使館

サークルの同期だった学友から在外公館派遣員制度のことを聞き、キャリア教育センターの方にも背中を押していただいて、大学生活最後の挑戦と決め受験を決意しました。試験までの準備期間が短かったのですが、久保谷先生を始め沢山の方々に支えていただいたお陰で合格を掴み取ることができたと考えています。今回内定を頂いたインドには未だ訪れたことがなく、期待と不安がありますが、頂いた2年間という時間を無駄にすることなく一つでも多くのことを身につけ、最後まで挑戦し続けて参ります。
(国際コミュニケーション専攻4年)

村田 真悠さん
在大韓民国日本国大使館

海外で働きたいという漠然とした夢が在外公館派遣員という形で実現しました。同じ目標に向かう仲間と士気を高め合いながら、恩師(久保谷先生)の元で勉強に励むことができました。神田外語大学での出会いや、自分のやりたいことを一生懸命取り組むことのできる環境にとても感謝しています。ここからが本当のスタートであり挑戦だと思います。新たなステージで、どんな自分に出会うことができるか期待で胸がいっぱいです。「言葉は世界をつなぐ平和の礎」という理念のもと、隣国との懸け橋になれるよう、精一杯任務を全うしたいと思います。
(中国語専攻4年)

冨田 昌芳さん
在広州日本国総領事館

この度、初めての受験で在広州日本国総領事館からありがたく内定をいただきました。私は民間企業への就職活動と並行して試験の準備をしていたので、とても苦しく様々な困難がありました。しかし、挫けそうになったとき支えてくれた親友や外国語面接の練習に付き合ってくれた留学生のおかげで困難を乗り越える事ができました。これから外交という未知の領域に踏み込み、これまで以上にたくさんの困難が待ち受けていると思いますが、実りある2年間にしていきたいと思っております。
(ブラジル・ポルトガル語専攻4年)

大石 悠介さん
在レシフェ日本国総領事館

大学4年間を通じて得た経験や言語運用能力を用いて、在外公館派遣員としてのキャリアを始められることに誇りを感じる一方で、責任ある場で自分が仕事を遂行していけるのか大きな不安もあります。これまで多くのご指導を頂いた久保谷先生や専攻の先生方、友人や家族への感謝の気持ちを忘れることなく、日々の業務に向き合い、責任をもって取り組んでいきたいと思っています。また業務に携わりながら、2年間を通じて赴任先であるレシフェやその周辺地域のことを知り、幅広い知識を身につけ、交友関係を育んでいきたいと思っています。
(スペイン語専攻2019年卒業)

武田 美里さん
在コロンビア日本国大使館

自分の学んだ言語を活かし、2年間も在外公館派遣員として働けることがとても嬉しいです。特に、コロンビアはまだ訪れたことがない国なので、コロンビアがどのような国かを知るのが今から楽しみです。十分な社会経験もなく、不安も多いですが業務を通し日々成長していきたいと考えています。日本ではあまり馴染みがない国かとは思いますが、今後のコロンビアと日本をつなぐ懸け橋の一部として、微力ながらも両国間関係の発展に貢献していきたいと思います。
(英米語学科4年)

柴田 三揮さん
在イラン日本国大使館

私自身、入学時から卒業後は海外の地で働きたいと考えていました。アメリカへの1年間の交換留学を終えて就職を考えた際に、この気持ちに変わりはなかったので、2年生の頃から憧れていた在外公館派遣員を目指すことを決めました。そして今回ご縁があり、在イラン日本国大使館より内定を頂くことが出来ました。このような学びの場を提供してくださった久保谷先生、また講座を通して出逢えた仲間には大変感謝をしております。春から2年間という限られた時間ではありますが、イランという新たな地で様々なことにチャレンジし、自分の可能性を広げていきたいと思います。
(スペイン語専攻4年)

河野 紗奈さん
在チリ⽇本国⼤使館

⼤学4年間をかけて学んだスペイン語を使って仕事をしたいと思った⽇から、あっという間に月日が経ってしまいました。実際にチリに派遣されることになって、不安もとても⼤きいですが、新しい環境での⾃⾝の可能性にワクワクが⽌まりません。この2年間は私の⼈⽣の中でもとても⼤きな意味を成すと思います。この挑戦を⽀えてくれた久保⾕先⽣、そして私を応援してくれた⼈たちに感謝を忘れず、⾃分を信じて、努⼒を惜しまず、真の国際⼈になれるよう精⼀杯頑張ります。
(インドネシア語専攻4年)

世木澤 みのりさん
在インドネシア日本国大使館

地域言語を専攻したからには、学んだものを最大限に活かせる進路に進みたいと考えていました。3年次のインドネシアでの留学を経て、インドネシアで働きたいという思いが強くなった事が、在外公館派遣員を目指した一番のきっかけです。対策期間が短かったにもかかわらず、熱心に御指導してくださった久保谷先生、共に頑張ってきた仲間達には感謝の気持ちでいっぱいで、これからの励みにもなっています。出発を目前にした今、期待や不安、様々な感情で胸がいっぱいですが、責任をもって職務を全うし、これからの人生の糧になるようなみのり多き2年間にしたいです。
(国際コミュニケーション専攻2019年卒業)

梅田 夏美さん
アフリカ連合日本政府代表部

この制度(在外公館派遣員制度)を知り、挑戦しない手はない!と自身のキャリアの第一歩目として派遣員を目指し、3度目の挑戦でスタートラインに立つことができました。またTICAD7ボランティア参加をきっかけにアフリカを志望し、念願のアフリカ勤務の機会を頂いた事非常に嬉しく思います。この講座を通して、知識のみならず、目まぐるしく変化するこれからの時代でどのように生き抜くかという人生設計について貴重な気づきを得ることができました。また共に刺激し合える仲間、講師の方々、そして長きにわたり親身にご指導下さいました久保谷先生との出会いは一生の財産です。いよいよ未知の国での生活が始まりますが、縁の下の力持ちとして業務に励み、タフになって帰ってきたいと思います。
(スペイン語専攻3年)

甚野 匠さん
在ホンジュラス日本国大使館

憧れていた外交の世界で働くチャンスを掴むことができ非常に嬉しく思います。在学中や、またスペインへの一年間の留学においても、常にモチベーションを高く保ち勉強できたのは、在外公館派遣員という目標があったからです。久保谷先生をはじめ、応援・サポートして下さった方へ感謝の気持ちでいっぱいです。自らのキャリアのスタートとなる二年間を有意義なものにすると共に、今後の人生の目標を設定していきたいと思います。
(神田外語学院英語専攻科2年)

久郷 桃さん
在ヨルダン日本国大使館

この度、2度目の挑戦で在ヨルダン大使館に赴任することが決まりました。この大使館派遣員制度は自分を成長させる絶好の機会です。今までサポートしてくれた友達、家族、そしてお世話になった久保谷先生へ感謝の気持ちを忘れずにヨルダンにて職務を全うし、成長していきたいです。これからの人生において良いスタートを切れるよう3月からの2年間、たくさんの経験を得たいです。また、立派な大人を目指して多くを学び、人との関わりを大切にします。ヨルダンが私の第二の母国となるよう思い出作りにも力を入れたいです。
(神田外語学院英語専攻科2018年卒業)

菊地 ひかりさん
在エジプト日本国大使館

神田外語学院(姉妹校)に通ううちに、元々漠然としていた「大きなことに挑戦したい」という思いが、在外公館派遣員として日本の外交の現場を支える仕事をやりたいという具体的な目標に変わりました。神田外語学院を卒業後、他大学へ編入学し一度は派遣員の道を諦めようかと考えたこともありましたが、どうしても諦めきれず挑戦したことで、この度在エジプト日本国大使館にご縁をいただくことができ、お世話になった先生方、家族、友人などには大変感謝しております。自分の持てる力を精一杯発揮できるよう精進いたします。

第91期派遣員の皆さんへ

久保谷 富美男 先生
グローバル・コミュニケーション研究所(元在オランダ日本国大使館派遣員)

       ~在外公館派遣員のすゝめ~
                 久保谷富美男

     “人生の本舞台は常に将来に在り”
    Our greatest accomplishments lie always ahead of us.
   「あなたにとって昨日までは人生の序幕に過ぎず、今日以後がその本舞台である」
                    日本議会政治の父、尾崎 行雄 先生

 今回もあなたが想像もしていなかった、加えてあなたにとって運命的な国へと赴任することが決まりました。皆さんは、今まさにプランド・ハプンスタンス(Planned Happenstance)を痛感していることでしょう!そのチャンスを活かして、若い内に海外の公的機関で仕事をし、世界を見て異質の考え方や多様な文化、また現地の人々やそのライフスタイルに触れて自分を磨く、その2年間は、”世界のどこででも自分の力で飯が喰える人間になる!”第一歩の土台となることでしょう。これからも予期せぬ目の前に訪れる様々な機会にチャレンジし、自力で自分の道を切り開いて行こうとする若き逞しい日本人であってほしいと切望しています。
 第91期の皆さんが元気に無事任期を全うし、帰国後の人生においても個々のつぼみを大きく開花させて、たゆみなく自身の将来に向かって歩み続けてください。
 お互いが元気な姿で再会出来る日を今から楽しみにしています!

「∞」グローカル教養講座とは

「∞」グローカル教養講座は、「+α‐B/U‐」・「+β‐A/S‐」グローバル教養講座を継承するものであり、「+α」と「+β」を融合的に学ぶべく集大成したものです。なお基本的には「∞」も引き続き、以下のことを目的として授業を進めて行きたいと考えています。

1.文理の枠を超えた、グローバル教養として幅広く、出来るだけ多くの分野を統合したものから学ぶことを目的としている。
2.自分と異なる多様な文化的背景を持つ人々との出会いの場を自らが設け、様々なことを語り合うことにより、相手の立場に立って物事を見る目を養うことを目的としている。
3.日本語できちんと筋道を立てて話し・書ける能力の基本を養うと共に、自らがグローバルに発信し、世界の人々にも理解してもらえる説明(プレゼン)力を向上させることを目的としている。

グローバル・コミュニケーション研究所
久保谷 富美男
kubotani(@)kanda.kuis.ac.jp