第16回グローバル・スタディーズにて吉川前国連大使による特別講義「2019年 国連総会で最も注目された演説」が開催されました

グローバル・コミュニケーション研究所(GCI)が開催する第16回グローバル・スタディーズにおいて、吉川元偉(よしかわ・もとひで)前国際連合日本政府代表部特命全権大使(本学客員教授)の特別講義「2019年 国連総会で最も注目された演説」が開催されました。
吉川大使は第15回にも登壇され、ご自身の経験をもとに外国語習得の方法論や、外交官としての活躍から得られた知見などを受講生にお話しされました。 第16回ではグレタ・トゥーンベリさんが今年の国連総会(国連気候行動サミット)で行った演説を聞いた上で、それに対する聴講生の主張をふまえて論評する対話型の形式で講義が進みました。
聴講生は今回の授業を通じて、自分自身で物事を考えることの重要性や、常識にとらわれず世の中の事象を正しく見抜く大切さに気づいた様子です。複数回にわたり学生に貴重な講演をして頂いた吉川大使は、来年度も引き続きご登壇される予定です。

授業の感想(抜粋)

グレタさんのスピーチを細かく読み解いていくことで、彼女が指摘している問題は私たちにとっても避けてはいけないものだと改めて自覚しました。また今回の授業で学んだことを自身のスピーチに活かし、より効果的に自分の考えを表現できるようにしていきます。
(国際コミュニケーション専攻4年)
若いグレタさんが環境問題に立ち向かう姿を見て胸が熱くなりました。この授業をきっかけに、この問題が他人事ではないという意識を持つと共に、環境問題について日々考え続けていきたいです。いつも貴重なお話をして頂き、ありがとうございます。
(英米語学科4年)
グレタさんのスピーチは非常に強いメッセージを持ったものだと感じました。環境問題に対する危惧を持ちながらも、それを見て見ぬふりをしている人間に対する彼女なりの警鐘ではないかと思います。
(ブラジル・ポルトガル語専攻4年)

神田外語大学グローバル・コミュニケーション研究所における「グローバル・スタディーズ」とは

本学グローバル・コミュニケーション研究所ではリベラル・アーツ(教養)を推進する一環として、その柱の一つであるグローバル・スタディーズをオムニバス形式で開催しています。
この講座で学ぶことの本質は、机に向ってテキストの問題を数多くこなすことではなく、日ごろ耳にするキーワードや日々起こりうる事象に対し、如何に関心が持てるかの感性を鍛えることです。この感性は勉強や本だけでは補うことはできないと考え、グローバル社会で実際に活躍された経験豊かな方々に講師をお願いし実施しています。本学4年間でこの講座をとおし、物事に対して不思議・疑問(wonder)を一杯(full)に感じ、互いが議論できれば、大学生活もよりwonderfulになることでしょう。
(グローバル・コミュニケーション研究所 久保谷富美男 先生)