第15回グローバル・スタディーズにて吉川前国連大使による特別講義「私の外国語習得法と外交官人生」が開催されました

グローバル・コミュニケーション研究所(GCI)が開催する第15回グローバル・スタディーズにおいて、吉川元偉(よしかわ・もとひで)前国際連合日本政府代表部特命全権大使(本学客員教授)の特別講義「私の外国語習得法と外交官人生」が開催されました。
吉川大使は第14回にも登壇され、世界全体を俯瞰し、現在の国際社会で起きている事象について幅広く講義をされました。
今回は吉川大使ご自身の経験をもとに、外国語習得の方法論や、外交官としての活躍から得られた知見などを受講生にお話しされました。
内容は豊富かつ多岐にわたり、これから外国語を学び世界へ羽ばたく受講生にとって貴重な時間となりました。「一番大切なのは、どのようなことがあっても自分自身で考えること」とアドバイスを贈り、講義は終了しました。

授業の感想(抜粋)

今回の講義では、言語を学ぶことのコツや外交官としての経験を聞くことができて、とても勉強になりました。言語学習は道具に頼るだけではなく、自分自身で精錬させることによって身につくものだと感じました。
(英米語学科4年)
吉川先生ご自身の外国語学習法を通じて、自分にはどのようなスキルが足りていないのか、また今後の学習の方針を自ら考えることができました。人と信頼関係を築くためには言語運用能力も必要ですが、コミュニケーションにおける細やかな心配りも大切であると知りました。
(イベロアメリカ言語学科ブラジル・ポルトガル語専攻4年)
吉川先生のお話を聞いて、どのような問題に直面しても事実を受け止めて前に進むこと、自分の頭で解決策を考えることが大切だと気づきました。私自身も日々の生活で心がけていきたいと思います。
(英米語学科4年)
ただ外国語能力を身につけるだけではなく、外国語で人と交渉できる力を磨く必要があるのだと学びました。在外公館派遣員を目指す私たちにとって、外交官として活躍された吉川先生の講義を受講できたことはとても貴重な経験になりました。
(国際コミュニケーション学科国際コミュニケーション専攻4年)

神田外語大学グローバル・コミュニケーション研究所におけるグローバル・スタディーズとは

本学グローバル・コミュニケーション研究所ではリベラル・アーツ(教養)を推進する一環として、その柱の一つであるグローバル・スタディーズをオムニバス形式で開催しています。
この講座で学ぶことの本質は、机に向ってテキストの問題を数多くこなすことではなく、日ごろ耳にするキーワードや日々起こりうる事象に対し、如何に関心が持てるかの感性を鍛えることです。この感性は勉強や本だけでは補うことはできないと考え、グローバル社会で実際に活躍された経験豊かな方々に講師をお願いし実施しています。本学4年間でこの講座をとおし、物事に対して不思議・疑問(wonder)を一杯(full)に感じ、互いが議論できれば、大学生活もよりwonderfulになることでしょう。
(グローバル・コミュニケーション研究所 久保谷富美男 先生)