第90回外務省在外公館派遣員の壮行会が行われました

2019年7月23日(火)に、第90回在外公館派遣員試験赴任内定者の壮行会が行われ、試験に合格した本学の在学生・卒業生(神田外語学院生1名含む)が参加しました。当日は宮内孝久学長や久保谷富美男先生(グローバル・コミュニケーション研究所)、また在外公館派遣員を経験した卒業生が同席し、これから各国に赴任する合格者と懇談を行いました。
宮内学長は一人ひとりに記念品を贈呈し学生たちの努力を称え、今後の活躍を期待するお言葉をかけられました。また学生からも、宮内学長と久保谷先生に感謝の言葉が贈られました。
今回、第90回外務省在外公館派遣員に内定した在学生は久保谷先生が開講する【「∞」グローカル教養講座】(最下部参照)に参加して勉学に励んできました。今回の合格者をはじめとして、現在まで多くの神田外語大学、姉妹校・神田外語学院の卒業生・在学生が世界中で在外公館派遣員として活躍しています。

赴任予定者の紹介

中山 あか莉さん

英米語学科4年 / 在エチオピア日本国大使館
一度は諦めた在外公館派遣員ですが、ご縁があって内定を頂きました。派遣員の業務を知れば知るほど、未熟な自分に務まるのかと不安になります。頂いたチャンスを精一杯活用できるように、より一層の努力をしなくてはなりません。派遣先では困難も勿論多いと思いますが、同時にそんな環境に飛び込めることが楽しみでもあります。2年の任期をきちんと全うし、エチオピアを第二の故郷と呼べるほど好きになって帰ってきます。

関 胡桃さん

英米語学科3年 / 在ヨルダン日本国大使館
在学中に何か大きな新しいことにチャレンジしようと思い、この在外公館派遣員の試験を受けました。今まで想定もしていなかった中東での生活になりますが、憧れていた外交の世界に足を踏み入れることができ、胸を膨らませています。またこのような貴重な機会を得られたことは今後の人生において大きな自信になったので、派遣中に学べること全てを吸収して立派な人間になって帰国したいと思います。全てが新しい環境の中不安な気持ちもありますが、初心の気持ちや、久保谷先生をはじめ今まで私を支えて下さった方々への感謝を忘れずに責任を持って職務を果たしてきます。

増田アシラフィ キヤヌーシさん

英米語学科3年 / 在タジキスタン日本国大使館
私は勉強会への参加を申し込んだのが今年の4月で、一次試験までの準備期間が1ヶ月弱しかなかったことから、全く自信が持てずに何度も挫けそうになりました。それでも内定をいただけたのは紛れもなく、常日頃から支えてくださった久保谷先生と学友、そして家族のおかげです。 私はイラン人の父親を持ち、子供の頃からイランと日本の懸け橋になるという夢を抱き続けてきました。この度赴任するタジキスタンではイランと同じくペルシア語も話されているので、英語だけでなく現地の言葉を駆使して、業務を円滑に行っていきたいと思っております。 縁の下の力持ちとなって、2年間の任期を全ういたします!

宇田川 直道さん

イベロアメリカ言語学科ブラジル・ポルトガル語専攻4年 / 在アンゴラ日本国大使館
まさか自分が海外で働くとは入学当初では想像も出来なかったし、ブラジル・ポルトガル語を勉強し始めて、まさかアンゴラへ行くことになるとは思いもよらなかったです。久保谷先生、学科の先生方などの指導によって巡ってきた機会だと思っています。まさに人生の分岐点、ここからがスタートということで日々精進していきたいです。持ち前の気合いと根性で一所懸命業務を遂行します。

遠藤 彩加さん

アジア言語学科中国語専攻2019年卒 / 在上海日本国総領事館
私は在学中から講座に参加し、4年次に受験したときは悔しい思いをしましたが、今回ご縁があり在上海日本国総領事館に内定を頂くことができました。また、久保谷先生には卒業後も変わらず親身になってご指導頂き、大変感謝しております。今は自分に務まるのかと不安もありますが、神田外語大学で学んだことを生かして、一所懸命頑張っていきたいと思います。2年間という限られた短い時間ではありますが、様々なことを吸収し実りあるものにしていきたいです。

岡林 瑞穂さん

英米語学科2018年卒 / 在アメリカ合衆国日本国大使館
大学を卒業する際に、学んだ語学や留学の経験を活かせる仕事に就きたいと考えていましたが、具体的にどうすればよいか決めることができず悩んでいました。その際に派遣員として働く友人に紹介され、久保谷先生のもと試験合格を目指しました。 今回ありがたいご縁がありアメリカ大使館に赴任されることとなり、大変うれしく思っております。 試験に合格できたのは久保谷先生のおかげです。2年間大変なことも多いと思いますが、楽しむ気持ちを忘れず努力していきたいと思います。

小池 実可子さん

英米語学科2017年卒 / 在セーシェル日本国大使館
卒業後は民間企業に就職しましたが、英語を使った仕事をしたいという思いがあったので、受験を決めました。終業後や土日の時間を使い勉強に励み、幸いにも合格をいただくことができました。海外で働くという夢が叶った今、とてもわくわくしています。不安も大きいですが、この機会をいただけたことに感謝し、微力ながら公館の仕事をサポートできるよう精一杯頑張ります。

伊藤 亜耶子さん

国際コミュニケーション学科国際コミュニケーション専攻2014年卒 / 在バングラデシュ日本国大使館
卒業後は民間企業で5年間営業に従事しておりましたが、各国に派遣されている友人の話を聞く中で、在学中に果たせなかった海外と関わる仕事をしてみたいという想いが再熱し、久保谷先生にお世話になりました。5年間まったく英語とは無縁な生活をしていた私でしたが、先生の指導のおかげで今回晴れてバングラデシュ日本国大使館に内定を頂くことが出来ました。先生はもちろん、たくさんの方への感謝の気持ちでいっぱいです。2年間しっかりと職務を全うし、バングラデシュの魅力をたくさん見つけてきたいと思います!

神田外語学院 卒業生1名

神田外語学院国際ホテル科2013年卒 / 在ハンガリー日本国大使館
私は母校である神田外語学院で行われていた久保谷先生の講座に参加させて頂いておりました。在学中はお話しする機会のなかった卒業生の私を快く授業に参加させてくださり、先生には心から感謝しております。この度、ご縁があり在ハンガリー日本国大使館に内定を頂きました。私は英語受験であったため現地語のハンガリー語はまだ話せないのですが、せっかく繋がったご縁ですので2年間でハンガリー語も習得できるよう頑張ります。 先生から教えて頂いた教養、社会人としての心構えを今後の海外での生活に活かし、これからの2年間で多くのことを学び成長した姿で帰国できるよう精進して参りたいと思います。

第90期派遣員の皆さんへ

久保谷 富美男 先生
グローバル・コミュニケーション研究所(元在オランダ日本国大使館派遣員)

~在外公館派遣員のすゝめ~
    久保谷富美男

第90期在外公館派遣員の皆さん
 「∞」グローカル教養講座で共に学んだ皆さんが、今回の試験に合格し、間もなく各国に赴任することを大変頼もしく、また嬉しく思っています。 これから在外での2年間は、学んだ外国語を活かし、現地の文化・風習・習慣、そして何よりもその国の人たちと触れ合い、異文化を肌身で感じ共に働くという経験を得られるでしょう。加えて自身のその後の人生においても大いに役立つものであると考えています。そして赴任したその国は、あなたにとって第二の故郷となることは間違いないでしょう。
 皆さんの人生において、これからが始まりであることを忘れず、今後の人生の目標を設定しつつも、予期せぬ目の前に訪れる様々な機会にチャレンジ(Planned Happenstance)し、自力で自分の道を切り開いて行こうとする、若き逞しい日本人であってほしいと切望しています。
 皆さんが元気に無事任期を全うし、帰国後の人生においても個々のつぼみを大きく開花させて、たゆみなく自身の将来に向かって歩み続けてください。

"What brings you here cannot bring you there."

  あなたをここまで連れてきてくれたものが、そこに連れて行ってくれるわけではない。
  (今までのやり方だけでは、次のステージに行くことはできない事を示唆)

皆さんと、さらなる成長した元気な姿で再会できること、今から楽しみにしています!

「∞」グローカル教養講座とは

「∞」グローカル教養講座は、「+α‐B/U‐」・「+β‐A/S‐」グローバル教養講座を継承するものであり、「+α」と「+β」を融合的に学ぶべく集大成したものです。なお基本的には「∞」も引き続き、以下のことを目的として授業を進めて行きたいと考えています。

1.文理の枠を超えた、グローバル教養として幅広く、出来るだけ多くの分野を統合したものから学ぶことを目的としている。
2.自分と異なる多様な文化的背景を持つ人々との出会いの場を自らが設け、様々なことを語り合うことにより、相手の立場に立って物事を見る目を養うことを目的としている。
3.日本語できちんと筋道を立てて話し・書ける能力の基本を養うと共に、自らがグローバルに発信し、世界の人々にも理解してもらえる説明(プレゼン)力を向上させることを目的としている。

グローバル・コミュニケーション研究所
久保谷 富美男
kubotani(@)kanda.kuis.ac.jp