外国語学部で「語学」を学ぶメリットとは?

神田外語大学で「語学」を学ぶことは、どのような意味があるのか。
今回は、本学の「世界と向き合うための授業」紹介を通して、高度な語学運用能力と多様な文化を理解する力を育む学びを知り、皆さんの未来を具体的にイメージしてみてください。

外国語学部は4学科に9専攻があり、「語学」を習得しながら、留学、海外研修など、未来に繋がる学びが可能です。

外国語外部の学科構成

実際の授業を見てみよう

米国社会論

黒﨑 真(英米語学科 教授)

アメリカ人はなぜ「God」とよく口にするのか

「日本人の若者の多くが宗教に拒否反応を示すのはなぜか、話し合ってください」黒﨑真先生の声かけで、活発な議論の場に変わる教室。学生たちは、地下鉄サリン事件や旧統一教会の献金問題などを話題に上げ、「宗教には『怖い』『洗脳される』などの悪いイメージがある」と口々に意見を出し合う。興味深そうにうなずいた黒﨑先生は、「でも一方で、占いや神社のお参りは皆さん好きですよね。困ったときは『神様〜』とお願いしたり、ご先祖さまに手を合わせたり。いわゆる『宗教心』はもっていると思います」と語りかける。

アメリカ人の「宗教心」の実態をひもとく

移民問題、人種差別、銃社会など、現代アメリカ社会を取り巻くトピックを取り上げ、講義とグループディスカッションを組み合わせて考察する「米国社会論」。今回の授業のテーマは「宗教」で、冒頭で自分の宗教心について確認したのち、アメリカ人の宗教心について考察を重ねていく。 「アメリカの主な宗教はキリスト教で、人口の7割ほどが信仰しています。信仰心の強い人もいれば、神の存在を肯定も否定もしない不可知論者もいて、国民の宗教心はグラデーションになっています」 「『政教分離』の規定により、国家が特定の宗教を支援することは禁止されています。ですが、大統領の就任宣誓では聖書に手を置いて『So help me God(神よ私を助けたまえ)』と言ったり、クォーターコインには『IN GOD WE TRUST(我々は神を信じる)』と書かれていたりするんです」 資料を見せながら、講義を進める黒﨑先生。一言一句聞き逃すまいと、真剣なまなざしで聞き入る学生たちに、ふと興味深い問いを投げかけた。「アメリカって、先進国で科学がとても発達しているのに、どうして神や宗教が必要なのでしょう?」

異なる文化や意見をもつ人とどう共生していくのか

ワッと議論が盛り上がる教室。「神は自分を導いてくれる存在?」「政治家は神の名前を出すことで、国民をまとめあげているのでは?」 学生たちの鋭い意見を笑顔で聞いてから、黒﨑先生の熱心な解説が始まる。 「アメリカは移民で成り立っている国なので、国民共通の過去をもたないんです。だから、共通の未来を一緒に信じることでまとまろうとします。その導き手として、漠然とした神がよく登場するのです」 ジョージ・W・ブッシュ元大統領とバラク・オバマ元大統領の就任演説の映像を見たのち、黒﨑先生が「国民的な宗教心が必要な理由がわかりましたか?」と聞くと、学生たちがしっかりとうなずいた。 授業の最後、黒﨑先生は「蘇よみがえり」をテーマとした日米の映画をいくつか紹介し、宗教観や死生観の違いを比較する。また最終課題では、現在のアメリカで異なる意見をもつ人の対立が進んでいることを踏まえ、「正反対の意見をもつ人と、どのようにして建設的な対話ができるか」という問いに向き合うという。 「文化も意見も異なる人とどう共生していくか。とても難しいですが、神田外語大学らしい問いだと思います」

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