「ジェンダー論B」の授業において国際協力NGOジョイセフ(JOICFP)による特別講義を開講

 国際コミュニケーション学科国際ビジネスキャリア専攻の林亜美先生が担当する、「ジェンダー論B」の授業では、セクシュアリティをめぐる多様な議論について学ぶとともに、労働市場や社会政策をジェンダーの視点から検証していきます。

 その一環として、2026年6月23日(火)、国際協力NGOジョイセフ(JOICFP以下ジョイセフ)の林未由氏をお招きし、特別講義が開催されました。

 冒頭では林未由氏より、SRHR(Sexual and Reproductive Health and Rights,性と生殖に関する健康と権利)を推進しているジョイセフの活動内容についてご説明いただいた後、私たちがもつSRHRについてお話していただきました。

 パートナーシップに関するお話では、学生たちにI LADY CARDというディスカッションを促す教材が配られ、「付き合っているなら当たり前?好きのサインだと思うものはどれかをグループで話してみてください」というお題が与えられました。「おごってもらうのは当たり前」「位置情報をチェックする」などの内容がある中、実はすべてのカードがデートDVのサインであるということが伝えられると、学生たちには驚いた表情が浮かんでいました。林未由氏は、DVは「パートナーシップに上下関係があることで、これを言ったら怒られるかも、という怖さがあるかどうかで判断できる」と説明しました。

 また、性的同意については、「非強制性、対等性、非継続性」の3つのポイントを踏まえて同意を得る必要があると述べられ、お互いの同意がなければ、性暴力になり得る危険性を認識しました。

 続いて、世界と日本にある避妊方法の違いから、ジェンダーと社会問題の関わりを明らかにしていきました。日本では、避妊手段が数少なく、男性が主体的に行う避妊方法が主要である一方、世界には女性が主体的に行う避妊方法が多く存在していることが解説されました。妊娠するのは女性であり、女性が主体的に避妊ができることは当然の権利であることや、国や文化、宗教的な背景が異なる場合は、特に女性が男性に明かさずに避妊を行えるかどうかが、人生を変え得るものであると説明しました。

 日本でも女性主体の避妊方法が普及していないことは、女性のSRHRの侵害であると述べられ、それには、日本のジェンダーギャップが大きいことが関係しており、政治家や管理職に女性が少ないことで、避妊や性の選択肢が少なくなっていることを述べられました。

 林未由氏は、これまでの話を踏まえ、「Love Yourself(自分を大切にする)」「Act Yourself(自分から行動する)」「Decide Yourself(自分の人生を自分で決める)」という意味を含んだ「I LADY.」というプロジェクト名について触れ、SRHRの情報を味方につけて、人生を自分らしくデザインしI LADY.に生きてほしいとメッセージを送りました。

 学生たちは本講義において、自分自身のSRHRと向き合い、世界や日本においてSRHRを推進していくための学びを得るきっかけとなりました。

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