メキシコ文化体験イベントシリーズ【2日目】第2弾のイベント

第2弾のイベント、在日メキシコ大使館 コスメ・ガルシア氏を招聘。マヤ文明の「暦と数字」から学ぶ、異文化理解特別講演を開催

2025年11月5日(水)、神田外語大学において、在日メキシコ大使館の一等書記官であるコスメ・ガルシア(Cosme GARCIA)氏をお招きし、「マヤの暦と数字」をテーマにした特別講演会が開催されました。

今回の講演は、メキシコの豊かな歴史的背景を学び、多角的な視点から異文化への知見を深めることを目的としたものです。会場となったクリスタルホールには、中南米の文化や歴史に高い関心を持つ多くの学生が集まりました。

52年に一度のサイクル。複雑かつ精緻な「マヤの暦」

講演では、まずマヤ文明における独特な暦の仕組みについて解説がありました。 マヤ文明には、260日周期の「ツォルキン暦(神聖暦)」と、365日周期の「ハアブ暦(太陽暦)」という2つの暦が存在します。ガルシア氏は、この2つの暦が組み合わさって約52年で一周する「カレンダー・ラウンド」の仕組みを、自作の円形模型を手に取りながら分かりやすく説明されました。

「同じ日付の組み合わせが巡ってくるのは52年に一度。このサイクルは、人生における大きな節目として、古代マヤの人々にとって重要な意味を持っていました」という言葉に、学生たちは熱心にメモを取っていました。

盛り上がりを見せた「マヤ数字クイズ」

今回の講演で特に学生たちの関心を集めたのが、マヤ文明独自の「数字」に関するワークショップです。ガルシア氏は、点(ドット)と棒(バー)のみで構成されるマヤの二十進法について、その数え方を実演とともに伝授。
さらに、学んだばかりの法則を使って数字を当てる「クイズ形式の数字当て」が行われると、会場は一気に活気づきました。学生たちは「この点と棒の組み合わせは……20?それとも?」と試行錯誤しながら回答。正解が発表されるたびに歓声が上がり、高度な数学的知識を遊び心とともに体感する、非常にエネルギッシュな一幕となりました。

天文学と建築の融合。チチェン・イッツァの智慧

また、マヤ文明の高度な数学的知識と天文学の関わりについても触れられました。世界遺産として知られるチチェン・イッツァの天文台「エル・カラコル」が、金星の動きや夏至・冬至といった天体現象を正確に観測するために設計されていたという事実は、当時の文明がいかに高度であったかを物語っています。

スクリーンに映し出されたメキシコの広大な地図や遺跡の写真、そしてマヤ数字の数え方の実演を通して、学生たちは現代にも通じる彼らの「知の体系」に触れる貴重な機会となりました。