もやもやをきっかけに、言語と世界を探求しよう~同級生と語学力の差が開いていく。焦る気持ち、どうしたらいい?~

神田外語大学の学びは、語学の修得だけではありません。言葉の学びから広がる、新たな出会いと経験が待っています。
そこには驚きや発見、疑問や葛藤があることでしょう。自分自身のもやもやを探究し、気づきと共に成長した先輩たちの「もやたん」ストーリーをご紹介します。

いつでもスペイン語で交流でき、まるで留学しているかのように大きく成長できる環境がある。

佐藤 友紀 Tomoki SATO
外国語学部
イベロアメリカ言語学科スペイン語専攻 4年生
千葉県立松戸六実高等学校出身
  • 受験対策として調べるうちに、スペインの魅力を発見

大学で学ぶ語学専攻を考えるにあたり、世界で4番目に使用人口が多く、なおかつ20を超える国の公用語になっているという理由で、スペイン語を選びました。しかし、総合型選抜のプレゼンテーション対策としてスペインのことを調べていくうちに、歴史や文化、国民性など、多くの魅力に溢れた国だということがわかり「スペイン語が話せるようになりたい」という気持ちがどんどん強くなっていきました。なかでも特に興味を引かれたのは闘牛です。18世紀~19世紀頃には国民的な人気を誇り、盛んに行われていた闘牛がどのような経緯で衰退していったのか、歴史的な観点や価値観の移り変わり、国民の受け止めなども含めて多角的に考察し、夢中になってプレゼンテーション資料をまとめました。
MULCのスペイン語エリアが自分の定位置。いつも仲間と談笑しています。
  • 思うように話すことができず、劣等感を感じる日々

スペイン語を学びたいという意欲に溢れた状態で入学したのですが、いざ大学生活が始まると授業とアルバイトの両立が難しく、スペイン語の勉強に集中できませんでした。思ったように話せないこと、周りとの差がどんどん開いていくことに焦るばかりで、授業と授業の間の空き時間もなんとなく時間をつぶす日々が続きました。1年前期の終わり頃になり、さすがになんとかしなければと先生に相談したところ、MULC(Multilingual Communication Center)を活用するよう勧められました。 MULCは7つの言語エリアに分かれ、各言語を母語とする教員や留学生と自由に話すことができる、大学独自のコミュニケーションスペースです。最初は恐る恐るという感じでしたが、何度か通ううちに何人ものスペイン人留学生と知り合い、頻繁に通うようになりました。共通の趣味を持つ留学生とは、CDを交換したり一緒にアンテナショップに行ったりするほど仲良くなりました。気の合う友達と好きな音楽について話していたので、語学の勉強をしているという感じはまったくありませんでした。英語についても英語教員が常駐している「English Lounge」に通い、いつも映画の話で盛り上がっていました。そうして、気がつけば外国語で話すことに対する抵抗がまったくなくなり、自分でも驚くほど自然に英語やスペイン語で会話ができるようになっていました。 私は公務員試験の勉強のため留学はしませんでしたが、大学ではこれ以上ないほど外国語で話す機会が多く、まるで留学したかのように語学力を伸ばすことができたと実感しています。

【episode】
グループワークやゼミ形式で行われる授業が多く、授業で友人を作りやすいのが魅力。友人とは一緒にボランティアをしたり、公務員試験対策をしたりとたくさんの思い出ができました。
「マテ茶を飲もう」というMULCの文化体験イベントです。
  • 将来は市職員として、生まれ育った松戸市の魅力をアピールしたい

大学で言語だけでなく多角的な視点や考え方にふれることができたことも、貴重な経験になりました。スペインからの留学生に「闘牛は素晴らしい伝統文化だ」と話したところ、動物愛護の観点などさまざまな捉え方があり、スペイン人全員が好意的に受け止めているわけではないと言われました。価値観がどんどん変化していく中で文化を継承していくことの難しさ、光が当たっていない部分にも目を向けることの大切さなどを改めて感じました。 就職活動も無事終わり、卒業後は松戸市の職員になることが決まっています。将来的には広報担当として、大学で培ったコミュニケーション能力を発揮し、生まれ育った松戸市の魅力を広く発信するためのお祭りやイベントを企画したいと考えています。あまり知られていませんが、松戸市には50を超える梨農園があり、梨が名産品となっているので、梨を主役にしたイベントを開催したいです。その際は大学で多くの留学生と交流し、さまざまな価値観や考え方にふれた経験を活かし、多角的な視点で物事を見たり、地域に暮らす人々や国内外から訪れる観光客、梨農園で働く人たちなど、それぞれの気持ちや立場に寄り添いながら誰もが楽しめるイベントを企画したいと思っています。

【episode】
国や価値観が異なる人とチームを組む時は、相手の意見をまずは受け入れ、その上で話し合いを重ねながら少しずつ歩み寄っていくことが大切だと学びました。
※記載内容は取材当時のものです

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