活躍するKUIS在外公館派遣員たち(Vol.84/中国)

元在上海日本国総領事館の永井 秀莉さんをご紹介します

永井 秀莉さん(2021年中国語専攻卒業)
2021年9月より2年半、在上海日本国総領事館で派遣員を務めました永井です。 中国・上海での派遣員生活をお話ししたいと思います。 少しでも上海の魅力が伝わり、背中を押される内容になっていれば嬉しいです。

派遣員を目指すきっかけ

コロナ禍の就職活動中、希望する職種は採用見送りが相次ぎ、今後の見通しが立たない状況でした。まず世の中が安定するまでは希望外の職業に就くのがいいのか、など悩みましたが、自分が納得する選択をしたいと思い就職活動をやめました。
そんな状況の中、海外に行き働くことができる派遣員に大きな魅力を感じ、久保谷先生の授業に参加し始めました。

上海日本国総領事館での生活

様々な業務がありましたが、大まかには最初の1年は会計業務補助、公邸関係、後半の1年半は便宜供与を担当いたしました。
上海総には派遣員が2名おり、館内に同じ立場の人がいることはとても心強く、お互いに助け合って仕事ができる事は上海総の魅力の一つだと思います。また上海総は館員数が多く、業務を通して多くの館員と関わることができ、仕事スキルはもちろん人間力など様々なことを吸収、勉強することができました。
担当業務が変われど、1年目と2年目と共通する事は、館員の仕事に必要な環境を準備することです。備品購入、会食準備、航空券・ホテル手配、用務先への配車、イベント会場設営…等等、丁寧に素早く正確にを心がけていました。
現地職員の方々には沢山助けていただきました。日頃のコミュニケーションを大切に、公私共に充実した時間を過ごせたのは現地職員さんの存在が大きいです。

中国・上海生活

2.3日おきにPCR検査をし、陰性を意味する緑色のQRコードを持っていないと地下鉄や商業施設、スーパーなどに入れない生活や2ヶ月間のロックダウンなど、やはりコロナ禍の生活は忘れられないものです。
コロナが終了した後は月1の頻度で中国国内を旅行しました。世界遺産や自然を見に行き、中国の悠久の歴史や雄大な自然に毎度魅了されていました。
また退勤後は頻繁に地元のバドミントンクラブに参加していました。有難いことに毎回温かく歓迎してもらい、精神的にも身体的にもいいリフレッシュになっていました。
街歩きも魅力的な上海です。おしゃれなお店、カフェが沢山あり、洋館の街並み、人情みを感じる住宅街、高層ビル群などなど、見飽きない、歩き飽きない良い街です。

最後に

人間的に大きく成長することができる派遣員生活でした。また周りの人に恵まれた2年半でもあります。帰国後も上海時代を一緒に過ごしてきた方々と交流させてもらっています。一生の友人もできました。これから派遣員に挑戦する方へ。専攻言語を使って2年間在外公館で働いた経験は自分の自信につながります。それぞれの任地で素敵な縁に巡り会えることを願って、これからの派遣員生活がいいものになりますように応援しています。

中華人民共和国

【外務省HP/一般事情より】
1. 面積:約960万平方キロメートル(日本の約26倍)
2. 人口:約14億人
3. 首都:北京
4. 言語:中国語
5. 宗教:仏教・イスラム教・キリスト教など