第38回グローバル・スタディーズにて吉川元国連大使による特別講義「ロシアのウクライナ侵略と中東ガザの情勢‐その1‐」を開催
2024年6月5日(水)に行われた第38回グローバル・スタディーズにて、吉川元偉客員教授・元国連大使による特別講義「ロシアのウクライナ侵略と中東ガザの情勢‐その1‐」が開催されました。
2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵略戦争と、昨年10月にハマスによるイスラエルへの武力攻撃によって始まったイスラエル・ハマス紛争は、今日でも悲惨な状況が続いており収束の兆しが見えません。
今回の講義では、ロシアのウクライナ侵略戦争を取り上げ、これまでの動きを概観した上で、なぜ戦争をしないと誓ったはずの国際社会(特に国連や国際裁判所)は紛争を止められないのか、この戦争から得られる教訓と日本のとるべき政策はどのようなことがあるのか、が取り上げられました。国連憲章の条文や「ロシアの言い分」にも焦点を当て、吉川先生は、学生との間で質疑を繰り返しながら解説していきました。
次回の第39回グローバル・スタディーズのテーマは、中東ガザの情勢です。
吉川元偉 先生
元国際連合日本政府代表部特命全権大使 神田外語大学グローバル・コミュニケーション研究所 客員教授 1951年、奈良県生まれ。 国際基督教大学教養学部社会学科を卒業後、1974年に外務省に入省。国際連合日本政府代表部特命全権大使・常駐代表、在スペイン日本国大使館特命全権大使、初代アフガニスタン・パキスタン支援担当大使、経済協力開発機構(OECD)日本政府代表部特命全権大使等を歴任。英語、フランス語、スペイン語の3カ国語を話す。
神田外語大学グローバル・コミュニケーション研究所における「グローバル・スタディーズ」とは
本学グローバル・コミュニケーション研究所ではリベラル・アーツ(教養)を推進する一環として、その柱の一つであるグローバル・スタディーズをオムニバス形式で開催しています。 この講座で学ぶことの本質は、机に向ってテキストの問題を数多くこなすことではなく、日ごろ耳にするキーワードや日々起こりうる事象に対し、如何に関心が持てるかの感性を鍛えることです。この感性は勉強や本だけでは補うことはできないと考え、グローバル社会で実際に活躍された経験豊かな方々に講師をお願いし実施しています。本学4年間でこの講座をとおし、物事に対して不思議・疑問(wonder)をいっぱい(full)に感じ、互いが議論できれば、大学生活もよりwonderfulになることでしょう。 神田外語大学グローバル・コミュニケーション研究所 久保谷富美男 先生(客員教授)
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