在外公館派遣員経験者を招いて2023年度前期第12回『「Team∞」グローカル教養ゼミ』を開催
2023年7月19日(水)に行われた2023年度前期第12回『「Team∞」グローカル教養ゼミ』では、元在ジッタ日本国総領事館派遣員の田中 健也さん(国際ビジネスキャリア専攻卒業)と在釜山日本国総領事館に赴任中の入澤 亜季さん(韓国語専攻卒業)が登壇しました。今回は高校生も参加し、非常に賑わいのある時間となりました。
大学3年次に派遣員試験を受験し、合格した田中さんは、サウジアラビアにある在ジッタ日本国総領事館にて2年間勤務しました。「あまり馴染みのなかった中東に派遣となり、初めは戸惑いもあったが、在外公館で働くことで、他では得られない経験をすることができた」と述べました。現在はIT企業のプログラマーとして新しいキャリアに進み、派遣員時代に培ったコミュニケーション能力や調整力を活かし、日々さまざまなプロジェクトを遂行しているそうです。
入澤さんは、大学卒業後に一度就職しましたが、どうしても韓国でキャリアを積みたいという強い思いがあり派遣員試験の受験を決意。念願叶い、2022年から在釜山日本国総領事館に赴任中です。現地では、官房班・総務班に所属し、会計や通訳業務の他、要人往来にかかる現地当局との調整等を担当。臨場感の溢れる現場で、毎日充実した日々を送っています。
また講義の最後には、第98期外務省在外公館派遣員内定者の学生たちから一言ずつ抱負が述べられた後、佐野元泰理事長から内定者および受講生、高校生に激励の言葉があり、今年度前期最後の授業を締めくくりました。
神田外語大学グローバル・コミュニケーション研究所における「Team∞」グローカル教養ゼミとは
「Team∞」グローカル教養ゼミは、真のグローバル人材(国際人)は優れたローカル人材(日本人)でもあると同時に、“「∞」の皆さんが、「∞」の領域(内外)にわたり、「∞」に学び続ける” ことを願ってこのゼミ名とし、主に外務省在外公館派遣員を目指す全学年の学生を対象に開講しています。内容は以前より開講されていた「+α・β」グローバル教養講座を継承するもので、「+α」と「+β」を融合的に学ぶべく集大成したものです。ここで学ぶ目的は以下のとおりです。
1.文理の枠を超えて、グローカル教養として幅広く、出来るだけ多くの分野を統合したものから学ぶ。
2.自分と異なる多様な文化的背景を持つ人々との出会いの場を自らが積極的に設け、様々なことを語り合うことにより、相手の立場に立って物事を見る目を養う。
3.日本語できちんと筋道を立てて話し・書ける能力の基本を養うと共に、自らがグローバルに発信し、世界の人々にも理解してもらえる説明(プレゼンテーション)力を向上させる。
グローバル・コミュニケーション研究所
久保谷 富美男(シニアアカデミックフェロー)
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