在外公館派遣員経験者を招いて2023年度前期第9回『「Team∞」グローカル教養ゼミ』を開催

2023年6月21日(水)に行われた2023年度前期第9回『「Team∞」グローカル教養ゼミ』では、在レシフェ日本国総領事館派遣員の山田 真未さん(ブラジル・ポルトガル専攻卒業)と元在メルボルン日本国総領事館派遣員の中村 萌美さん(国際コミュニケーション専攻卒業)が登壇しました。

在レシフェ日本国総領事館に赴任し、一時帰国中の山田さんは、主に官房・広報班として、SNS・ホームページの更新、さらに通訳・翻訳まで、特殊言語ならではの業務を広く担当しています。ポルトガル語の方言があり大変苦労した経験から、着任する国や地域について事前に調べることの大切さを伝えました。

派遣員の任期満了後、在京オーストラリア大使館の儀典担当官として勤務した中村さん。主に外交官の往来にかかるウィーン条約に基づいた規約づくりや日米豪印首脳会合(QUAD)などの業務を経験しました。在京オーストラリア大使館を退職後は、民間企業に就職。今後更なるステップアップを目指している中村さんは「大学での学びを、派遣員、在京大使館、民間企業とさまざまなキャリアへと繋げることができたのは、学生時代に本ゼミで多面的な視点から物事を見る力が養われたからだと感じている」と述べました。

さらに、以前本ゼミに登壇した、栗山 港さん(在スーダン日本国大使館 / 在ルーマニア日本国大使館)と梶原萌音さん(在ベトナム日本国大使館)は、外務省在外公館派遣員2次試験を控えた受講生たちに、温かいエールを送りました。

神田外語大学グローバル・コミュニケーション研究所における「Team∞」グローカル教養ゼミとは

「Team∞」グローカル教養ゼミは、真のグローバル人材(国際人)は優れたローカル人材(日本人)でもあると同時に、“「∞」の皆さんが、「∞」の領域(内外)にわたり、「∞」に学び続ける” ことを願ってこのゼミ名とし、主に外務省在外公館派遣員を目指す全学年の学生を対象に開講しています。内容は以前より開講されていた「+α・β」グローバル教養講座を継承するもので、「+α」と「+β」を融合的に学ぶべく集大成したものです。ここで学ぶ目的は以下のとおりです。

1.文理の枠を超えて、グローカル教養として幅広く、出来るだけ多くの分野を統合したものから学ぶ。
2.自分と異なる多様な文化的背景を持つ人々との出会いの場を自らが積極的に設け、様々なことを語り合うことにより、相手の立場に立って物事を見る目を養う。
3.日本語できちんと筋道を立てて話し・書ける能力の基本を養うと共に、自らがグローバルに発信し、世界の人々にも理解してもらえる説明(プレゼンテーション)力を向上させる。

グローバル・コミュニケーション研究所
久保谷 富美男(シニアアカデミックフェロー)

関連リンク