学生によって企画・運営されたイベント「言葉でつながる!課題解決プチコンテスト」2月18日(土)開催 ~異なる価値観を受け入れ、考えや意見を伝える留学生との国際交流の機会を創出~

本イベントは、久保健治先生の授業「日本語スモールグループ・コミュニケーション」および「日本語ディベート」を履修した学生で構成される自主ゼミ「久保ゼミ」が2月18日(土)に多言語コミュニケーションセンターにて主催したものです。
変化が激しいグローバル社会において、言葉を通じて互いの価値観や考え方を理解・共有し、チームとして課題を解決することがますます求められてきます。そういった新しい時代を迎える外語大の学生として、留学生と日常会話だけではなく、グローバルな職場で起こりうる課題について議論できる機会を創出したいという想いのもと、学生たちによって、国際交流イベントが企画・運営されました。
▲ 発表する両チーム
本イベントに参加した日本人学生7名と留学生4名の計11名を2チームに分け、各チームがグローバルな職場で起こりうる課題テーマに対しプレゼンテーションを作成し、15分間の発表をしました。テーマは、日系多国籍企業で部下をもつ上司として、時間にきっちりした担当者Aと、仕事が終われば何時に来ても良いと考える担当者Bの間で発生した問題をどのように解決するかというもの。両チームが発表した後に3名の審査員(NPO法人全日本ディベート連盟)から講評を受け、表彰式で優勝チームが発表されました。優勝したチームは審査員から、「短い準備時間にも関わらず課題や当事者の背景をしっかり分析していた」と講評を受けました。

久保ゼミは、これまでもオンラインで国際交流イベントを企画・運営して国際交流の場を創出してきましたが、今回は審査員を招いてコンテストとして開催。学生の繋がりから参加者を募ったところ、本学のベトナム人留学生が4名参加し、日本人の学生が7名参加しました。閉会式後には、アジアン食堂「食神」にて参加者の親睦会がおこなわれました。
※過去の久保ゼミ企画の一部について、以下よりご覧ください。

「言葉でつながる!課題解決プチコンテスト」概要

主 催:神田外語大学 久保ゼミ(久保先生の授業を履修した学生らによる自主ゼミ)
日 程:2023年2月18日(土)13:00~17:30
会 場:神田外語大学 7号館 多言語コミュニケーションセンター
運営学生:文本匠貴、山本優衣、冨永真央、小日向祐介、陣内紗希、櫻井綾香、ドン・ティ・ミンアン
参加人数:11名(日本人学生7名、留学生4名)
参加国:日本、ベトナム
内 容:
1.開会式
2.アイスブレイク
3.指導教員による講義
4.話し合い・プレゼンテーション作成①
5.話し合い・プレゼンテーション作成②
6.3チーム発表・質疑応答および感想
7.2チーム発表・質疑応答および感想
8.審査員からの講評
9.表彰式
10. 閉会式・写真撮影
11. 親睦会

学生の声

本イベントに参加した留学生と運営をおこなった学生の感想や想いをご紹介します。
▲ イベント後に感想を話すハオさん

参加学生 タン・ヴァン・ハオさん 
外国語学部 国際コミュニケーション学科 国際コミュニケーション専攻3年

これまでは、大学で日本人学生と交流する機会があまりもてず、留学生同士の授業がほとんどでした。せっかくこれまで日本語を使って勉強してきたので、チャレンジしたいと思い参加することにしました。
このイベントに参加してみて自分の考えを説明することの難しさや、学んだ知識を普段からアウトプットしていくことの必要性を感じました。本や授業で得た知識を言語化する上で必要なことを学べたと思います。今後もこういった機会があればもっと挑戦したいと思っています。大学卒業後は日本のメーカーか商社に就職したいと考えているため、日本人と一緒に働くときに今回学んだことを生かしていきます。
▲ イベント冒頭、司会をする文本さん

運営学生 文本 匠貴さん 外国語学部 英米語学科3年

これまでも久保ゼミでは、オンラインイベントを複数回開催してきましたが、今回は初の対面形式だったため、これまでと異なりノウハウがなく苦労しました。まず、会場となる教室などを各所に問い合わせて借りること、そのために必要な申請書類でかなり細かい点まで指摘された際は頭を抱えました。また、開催時期の関係で留学生の応募がなかなか集められなかった点でも苦労しました。結果的には留学生が4人も参加してくれたのでとても嬉しかったです。
ようやく本来の形である対面形式で、素晴らしい内容のイベントを作り上げることができたこと大変嬉しく思っています。ご協力いただいた審査員の方々、ゼミを指導してくださった久保先生、そしてゼミの仲間たちに感謝しています。

教員コメント 久保健治先生

今回、対面形式のイベントを企画したのは、コロナ禍での入学で1年生の頃には大学にすら通えない時期を過ごした学生たちです。オンラインによる国際交流イベントの企画運営を実現してきたものの、対面でのイベントは初めてでした。単位がない自主的な活動にも関わらず、企画運営はもちろん、感染症対策や留学生とのコミュニケーションなど、コロナ禍前よりもはるかに難しい状況の中イベントを最後まで実現させたのは、素晴らしい経験になったと思います。今後も国際交流はもちろん、自ら機会を創出する気概でさまざまなことに挑戦してもらいたいと思っています。
▲ アジアン食堂「食神」で開催された懇親会の様子