《平和シンポジウム2023》あの日から1年~Think and Take a Step toward Peace~を開催
2月21日、本学で平和シンポジウムを開催致しました。この日は、ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部の「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」の独立承認の大統領令に署名をしてから1年が経った日にあたります。本学の建学理念「言葉は世界をつなぐ平和の礎」について理解を深めるとともに、「言葉と平和」に関する講演と対話から『平和』の意味について深く考え、平和へ向けたステップを踏むことを目的に、講演者と学生が一緒に平和について考えました。
シンポジウムは、和田春樹先生(東京大学名誉教授)による「ウクライナ戦争と朝鮮戦争―停戦を考える」と題した講演から始まりました。和田先生は、朝鮮戦争とウクライナ戦争を対比させながら、何が共通で何が異なるかを説明され、停戦にあたって多国家(NATO、EU、G7、ウクライナ、ベラルーシ、トルコ、中国、インド、国連)参加での協議が望まれると訴えました。
次の片柳真理先生(広島大学学術院教授)の「平和と言葉―攻撃する武器から支える力へ」と題した講演では、ロシアで「戦争」に反対する人々とのつながりの重要性が指摘され、平和はコミュニケーションによって築かれるので世界で起こっていることを知り、共感し、表現することが大事だとのメッセージが発っせられました。
最後に、和田先生片柳先生を交えて、本学グルーバル・リベラルアーツ学部1・2年生7名とのパネルディスカッションが、行われました。はじめに、それぞれの学生が関心を持っている、環境・メディア・言語・教育・貧困などのテーマが、ウクライナ戦争とどう関わっているかの報告がありました。お互いの疑問をぶつけあいながら理解を深める中で、ウクライナ戦争が遠い国でおこっている関係ないことではないことなどを共有することで、改めて『平和』について参加者1人1人が考える機会となりました。
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