『KUIS継承語シンポジウム』報告

KUIS継承語シンポジウム

2022年11月14日(月)13:10〜14:40、本学6号館プレゼンテーションルームにて『KUIS継承語シンポジウム』を開催しました。

第一部の基調講演では、近藤ブラウン妃美教授(ハワイ大学マノア校人文学部学務副学部長)から「米国における継承語学習者と教育」をテーマに、継承語学習者のとらえ方の問題、学校・大学教育内外における継承語教育、アイデンティティと継承語発達などについてお話いただきました。

第二部のパネルディスカッション「神田外語大学の継承語話者と語る」では、中国、タイ、フィリピン、ベトナム、ブラジル、ペルーにそれぞれルーツをもつ継承語話者の本学学生が各自の育った言語環境、日本語の習得プロセス、大学の専攻言語として自己の継承語を学習する際の問題点、アイデンティティの葛藤、外国出身の親をもつ子どもたちの心境、文化的差異の克服などについて、実体験に基づき本音で語り合いました。
今後わが国においても外国人市民がますます増加していくことが予想されるなか、神田外語大学では、多文化共生社会の実現のため、外国語・日本語とともに継承語の教育に関する研究と実践を推進しています。