神田外語大学で金沢工業大学 松林賢司教授による「金沢の松林研究室と三菱商事とビタミンC60バイオリサーチ」と題したゲスト講義が開かれました

 神田外語大学で6月10日(月)に金沢工業大学 松林賢司教授をお招きし、「金沢の松林研究室と三菱商事とビタミンC60バイオリサーチ」と題したゲスト講義が開かれました。
 本講義は、本学国際コミュニケーション学科国際ビジネスキャリア(IBC)専攻長の鶴岡公幸教授の授業である「企業研究Ⅰ」内にて行われたものです。松林教授の三菱商事やベンチャー企業での経験から金沢工業大学の教授になってからの話をとおして、「総合商社とは何か、三菱商事とはどのような会社なのか」といった業界・企業研究の側面だけでなく、今までのキャリアを通して学んだことや感じたことなど、本学の学生のこれからのキャリア選択の一助となるような講義をしていただきました。

▲松林教授による講義の様子①

▲松林教授による講義の様子②

 松林教授は社内のビジネススクール研修を通して清華大学とMITスローン経営大学院でMBAを取得したこともあり、現在は金沢工業大学の教授として地方創生のために教壇に立っています。
 三菱商事時代には、松林教授は大学で応用化学を専攻していた強みを活かし、ある一つの分子の知的財産権を使って、企業内にベンチャー企業を今までに4つ起業しました。その中でも一番収益化に成功した化粧品会社での経験や学びを中心に本学の学生に講義をしていただきました。 また、大学の教授としては“やってみる経営学”を掲げ、シャッター街の復興のためにプロジェクトを立ち上げ、飲食店での広告プロモーションから在庫管理・仕入れ管理・新商品開発・イベント開催などを学生に経験をさせており、そのプロジェクトで感じたこともお話いただきました。

 本学の学生には講義の中で「自分の核となる強み(コアコンピタンス)・価値観(コアバリュー)を考えていくと自分のやりたいことややれることが見えてくる。」とアドバイスを送りました。

 講義の最後には本学学生からの「地方創生のプロジェクトを進めるなかで、金沢工業大学の学生たちと地元の人々の隔たりをどのようになくしていったのか」「インターンに参加する際に注目するべき点」「今までのキャリアを振り返って、ライフワークバランスはどうだったのか」といった質問にも答えていただき、授業が終わっても質問をする学生が出るほど、ゲスト講義は盛況のうちに終わりました。

▲松林教授による講義の様子③

▲学生の質問に答える松林教授

 この授業に参加していたIBC専攻2年の山谷晟也(せいや)さんは「お客さんがいるから、これを売ろうということではなく、このリソースがあるから、どう活かして売っていこうといった、ビジネスチャンスの着眼点の違いを学ぶことができた。」と話しました。また、同じくIBC専攻2年の加藤大成さんは「大学で化学を専攻していた方が総合商社に就職するということが、私個人としては凄く意外で、今の自分の考え方にはない選択肢だなと思った。自分の専攻していた分野をそのまま就職した先でリソースとして使えることは強みだ、と松林教授がおっしゃっていたが、自分も今学んでいる分野を活かすことができるのであれば、これから強みになるのかなと思う。」と話しました。

 金沢工業大学の松林賢司教授は「この度は私自身の経験談をお話させていただいたが、神田外語大学の学生の皆さんには、自分として、この話はどういう意味があるのかなと考えていただき、それを言葉にしていただけることが一番うれしいかなと思う。今回の授業では学生の皆さんにはいろいろ考えていただいて、たくさん発言をしていただいたので、私としても盛り上がりもあり、嬉しかったです。」と本学学生に向けてメッセージをいただきました。