第26回グローバル・スタディーズにて吉川元国連大使による特別講義「ロシアのウクライナ侵略に対する国連・国連機関の対応」を開催

2022年6月15日(水)に行われた第26回グローバル・スタディーズにて、吉川元偉元国連大使による特別講義「ロシアのウクライナ侵略に対する国連・国連機関の対応」が開催されました。今回は、国連憲章の原則について解説を行いながら、ロシアによるウクライナ侵攻や国連・国連機関の動きを時系列で振り返りました。

吉川大使は、「安全保障理事会の常任理事国であるロシアが、国際法の武力行使禁止原則に違反している状況に対し、日本や国際社会はどう向き合うべきか、また何ができるのか」という問いを受講生たちに投げかけ、様々な視点で考察をしていきました。

国連に平和や国際秩序の主導的な役割は望めないのか、また、国際社会はこの状況に対して有効な手を打つことはできないのか、次回の講義ではこれらの点について吉川大使に詳しくお話しいただきます。

吉川元偉 先生

元国際連合日本政府代表部特命全権大使
神田外語大学グローバル・コミュニケーション研究所 客員教授

1951年、奈良県生まれ。
国際基督教大学教養学部社会学科を卒業後、1974年に外務省に入省。国際連合日本政府代表部特命全権大使・常駐代表、在スペイン日本国大使館特命全権大使、初代アフガニスタン・パキスタン支援担当大使、経済協力開発機構(OECD)日本政府代表部特命全権大使等を歴任。英語、フランス語、スペイン語の3カ国語を話す。

神田外語大学グローバル・コミュニケーション研究所における「Team∞」グローカル教養ゼミとは

「Team∞」グローカル教養ゼミは、“「∞」の皆さんが、「∞」の領域(内外)にわたり、「∞」に学び続ける” ことを願ってこの講座名とし、主に外務省在外公館派遣員を目指す全学年の学生を対象に開講しています。内容は以前より開講されていた「+α・β」グローバル教養講座を継承するもので、「+α」と「+β」を融合的に学ぶべく集大成したものです。ここで学ぶ目的は以下のとおりです。
1.文理の枠を超えて、グローカル教養として幅広く、出来るだけ多くの分野を統合したものから学ぶ。
2.自分と異なる多様な文化的背景を持つ人々との出会いの場を自らが積極的に設け、様々なことを語り合うことにより、相手の立場に立って物事を見る目を養う。
3.日本語できちんと筋道を立てて話し・書ける能力の基本を養うと共に、自らがグローバルに発信し、世界の人々にも理解してもらえる説明(プレゼンテーション)力を向上させる。

グローバル・コミュニケーション研究所
久保谷 富美男(アカデミックフェロー)

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