総合商社カラチ(パキスタン)支店駐在員とのバッグランチ座談会を開催しました

6月7日(金)の昼休みに、キャリア教育センター主催のバッグランチ座談会「~心躍るアジア~ときめくキャリアメイク術(ASIA・パキスタン編)」を開催しました。講演者は総合商社カラチ支店(パキスタン)で勤務されている原川萌佳氏。東京外国語大学でウルドゥー語(パキスタンの国語)を専攻された経緯や、在学中に休学して世界各国を旅したこと、卒業後のキャリアの考え方など、多岐にわたりお話しいただきました。
原川氏は、高校時代から国際協力やアジア・アフリカ地域の国々に興味があり、特にその地域に対するメディアの情報がどれほど正しいのか疑問をもっていて、その真偽を確かめたいという強い思いと、インドでも言葉が通じるという魅力から、大学でウルドゥー語を専攻することを決めました。
在学中はブラジル研究会に所属し、渉外係を務めて、仕事でも役立つコミュニケーション能力を磨いたほか、1年間休学してタイ、ベトナム、ラオスなどの東南アジア諸国や、トルコ、シリア、ヨルダンなどの中東諸国、さらにはケニア、タンザニア、エチオピアなどのアフリカ諸国など世界各国を旅しながら、「卒業後はパキスタンと日本の懸け橋となり、パキスタンの状況をポジティブに伝えていきたい」という目標を見つけました。
その目標を達成するために、就職活動でも他の学生とは異なるアプローチで、秘境ツアーの企画を得意とする旅行会社に内定が決まり、新入社員ながら企画に携わり、初めて訪れる国のツアーを一人で担当するなど、大企業ではできないような経験を積まれたそうです。しかし、ふと「自分の本当にやりたい事は何だったのか」と立ち止まって考えることがあり、ご自身の信念に立ち返って、2回のキャリアチェンジを経て、現在、学生時代からの憧れの地であったパキスタンで、語学のみならず、これまで蓄積してきた経験を活かし、生き生きと働いていらっしゃいます。
座談会の後半では、現在の仕事や週末の過ごし方、パキスタンの魅力について、写真を交えながらお話しいただきました。自分のキャリアに正直に向き合う原川氏の魅力的な人柄に触れながら、転職を自己実現のツールとして捉える考え方や、目標を持つことの大切さなど、悔いのない自分らしいキャリアを形成するためのヒントを得られた素敵な座談会となりました。