「スコットランド英語会話モジュール」公開

神田外語大学と東京外国語大学の共同開発による無料インターネット教材「世界の英語モジュール」の第11弾となる「スコットランド英語会話モジュール」を公開しました。2012年に本プロジェクトを開始して以来、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アイルランド、シンガポール、インド、フィリピン、マレーシアの英語モジュールを公開してきました。

スコットランド英語は、イギリスの標準的な英語とはかなり異なります。スコットランド英語の特徴について、本モジュールの最初のページで解説していますので、ご覧ください。

各会話では、「発音」と「語彙」をクリックすると、字幕と和訳の下に発音と語彙(単語や表現)についての説明が出てきます。発音の説明には国際音声記号を使っていますが、一般のビューアーが理解できるようにカタカナ表記も施しています。会話「09:経験についてたずねる」(動画番号4番)でみてみましょう。

スコットランド英語会話モジュールのスクリプトは、エジンバラ大学(University of Edinburgh)のNicola Galloway先生のご指導のもと、エジンバラ近郊在住のEleanor GallowayさんとWilliam Oliphantさんが作成しました。

コロナ禍のなか、撮影は緊急事態宣言が解除された合間を狙って、2020年の12月から2021年7月にかけて数回にわけて東京外国語大学と神田外語大学のスタジオで行われました。出演者は、Ross Sampson先生(本学ELI教員)、Tara McIlroy先生(立教大学)とMatt McKeownさんです。撮影では、念入りな感染対策をし、本番以外はフェースシールドあるいはマスクをつけました。出演者たちの間にはアクリル板がありましたが、動画編集でこれを消しました。

矢頭先生がエジンバラで現地調査を行いました(2020年2月)

スクリプトを作成した、Eleanorさん、Williamさんと

エジンバラ大学の校舎

東京外国語大学のスタジオでの撮影の様子(2020年12月)

左より、矢頭先生、McIlroy先生、木村先生、Mattさん、Sampson先生

神田外語大学のスタジオでの撮影の様子(2021年7月)

本モジュールは、日本学術振興会の科学研究費助成事業(基盤研究(B)、課題番号18H00695、研究代表者:矢頭典枝)の補助金を受領して実現しています。

本モジュールを活用して、ぜひスコットランド英語に親しんでください。また、すでに公開している他の英語モジュールと比べてみてください。40シーンのうち、後半の21-40番は基本的に同じセリフになっていますので、それぞれの英語の特徴が際立ちます。

英語モジュール研究チーム

矢頭典枝、関屋康、小中原麻友(神田外語大学)

斎藤弘子、梅野毅、吉冨朝子、川口裕司(東京外国語大学)

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