活躍するKUIS在外公館派遣員たち(Vol.12/モザンビーク)

“活躍するKUIS在外公館派遣員たち”というテーマで、赴任中または帰国後の様子を紹介するシリーズ第12弾。

元在モザンビーク日本国大使館派遣員の須田瑠菜さんをご紹介します

須田瑠菜さん(イベロアメリカ言語学科ブラジル・ポルトガル語専攻4年)
※2019年4月現在の情報です

赴任国を好きになれなかったら、あなたの負け

モザンビークへの赴任が決まった頃、現在神田外語大学の客員教授も務めていらっしゃる、吉川 元偉元国連大使からこの言葉を頂きました。4年生を目前にし、自分の進路について悩んでいた私は、幸運なことに、大学を休学しながら派遣員として赴任するチャンスに恵まれました。赴任先も、希望通りのアフリカ、モザンビーク。しかし、ポルトガル語圏の国に行ったことはなく、海外の居住経験もゼロ。もちろん社会人経験もありません。私に何ができるのだろうか。仕事に生活に、不安は尽きませんでした。ただ1つ、「きっと、モザンビークを好きになって帰ってこよう」。そう思いながら、私の2年間はスタートしました。

モザンビーク大派遣員の仕事

ひとくちに派遣員といっても、赴任する公館やそのタイミングによって、経験する業務内容はそれぞれ異なります。私の場合、普段は官房班として会計、配車、便宜供与や庶務などを行い、広報文化の仕事を任せて頂くこともありました。毎日の業務も学びの連続でしたが、特に印象的だったのは、2017年にモザンビークで開催されたTICAD(アフリカ開発会議)の閣僚級フォローアップ会合です。私は開催国公館の派遣員として、ロジの土台が組み上がっていく過程や、各員、各班の連携のもと、現場で外交が行われる様子を間近で見、そしてそこに携わらせて頂きました。目も回るような忙しさでしたが、そこで得られた貴重な経験はその後の業務の中にも生き、それだけでも、モザンビークの派遣員で良かったと思えるほどです。

濃いからこそ、あっという間の2年間

「好きになれる気がしない・・・」強かでマイペースなモザンビーク人に翻弄され、何度頭を抱えたか分かりません。生活環境や文化の違いに戸惑うことも多かったですが、徐々に現地に馴染んでいく自分を感じました。シャイかと思えば図々しく、こっちは怒っているのにあっけらかんとしているモザンビーク人。年中鮮やかな花や葉が茂り、眩しいくらいに晴れ渡ったマプトの空。とても恋しく感じます。人にも恵まれました。赴任国にもよりますが、在外では、小さな日本人コミュニティの中で生活することになります。日本でなら、挨拶すら交わすこともなかったであろう、様々なバックグラウンドの方々と交流する機会があり、たくさんの方々と親しくさせて頂きました。偶然モザンビークという国で出会い、同じ時間を過ごしたご縁は、私の一生の宝物です。館員や現地職員をはじめ、お世話になった全ての方々のおかげで、今ではモザンビークが好きだと、そうはっきりと言うことができます。離任当日、大好きな国を見納めたいのに、涙で前が見えませんでした。派遣員として任国で過ごす2年間は、間違いなく、何者にも代えがたい経験になります。もしも迷っているのなら、ぜひ目指してみてください。そしてぜひ、その国や人々のことを好きになって帰ってきてください。

モザンビーク共和国(Republic of Mozambique)

【外務省HP/一般事情より】
1. 面積:79.9万平方キロメートル(日本の約2倍)
2. 人口:約 2,967万人、人口増加率1.0%(2017年:世銀)
3. 首都:マプト
4. 民族:マクア、ロムウェ族など約40部族
5. 言語:ポルトガル語
6. 宗教:キリスト教(約40%)、イスラム教(約20%)、伝統宗教

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