在学生のゼミ実践研究活動が日経MJに掲載されました

食品ロスへの取り組みとして廃棄食材で染めた衣料品を販売

研究リーダーの香山奈菜さん(写真左から2番目)とゼミの販売メンバー
豊島区役所主催イケ・サンパーク ファーマーズマーケットにて
本学4年の香山奈菜さん(アジア言語学科インドネシア語専攻)、齋藤綾さん(国際コミュニケーション学科国際ビジネスキャリア専攻)、石井菜々さん(国際コミュニケーション学科国際コミュニケーション専攻)の3人らは豊田聡ゼミナール(経営学・産業研究)にて食品ロス研究グループを立ち上げ、賛同メンバーとともに、農家14件への電話取材を皮切りに今春まで2年間の学びを重ねました。

 

パンデミックさなかの初年度は文献の読み合わせから意思決定、共同作業まで専らオンライン環境にゆだねることとなりましたが、社会が一定の対応力を得た今年度からは、食品ロス解決方法の発案・発信および実践を、本学で身につけたコミュニケーション力と情報技術運用力を存分に生かして盛んに手がけました。

 

集大成として、アパレルブランド Mögreben(ムグリーベン ※1) を創発。10名あまりの賛同メンバーは分担し、自ら回収した廃棄食材を用いたバッグ・帽子など装身具の回収と独学での草木染めを行い、インスタグラムおよびTikTokの専用アカウントでプロモーションと販売を行って好評を博しました。
これがエコロジー推進企業および自治体の目にとまり、都内E PRONTO店舗およびファーマーズマーケットを主催する豊島区役所に相次いでコラボレーションの招待を受け、それぞれの感染予防対策を遵守しながら対面販売を行いました。都内現地で日経新聞記者の取材を受け、3月18日(金)に記事「SDGsカフェ、若者に届け」として日経MJ(※2)に掲載されました。

 

学期末には豊かな調査と経験知にもとづく研究成果発表と学内頒布会を同時開催し、2年間の学びを約50ページの研究報告書にまとめました。

 

神田外語大学は、今後も若い世代の可能性を信じ、言葉と文化で実社会へ貢献する在学生の主体性を育んでいきます。

 

※1 Mögreben(ムグリーベン):ブランド名の由来はドイツ語のMöglichkeit(可能性)+英語のReborn(生まれ変わる)+ドイツ語のFarben(染める)

 

※2 日経MJ:日本経済新聞社が発行している消費と流通、マーケティング情報に特化した専門紙