宮内学長が2019年度ニュース検定スタートセミナーで講演をしました。

3月23日(土)、大阪府大阪市で開催された、日本ニュース時事能力検定協会事務局が主催するニュース検定スタートセミナーにおいて、宮内孝久学長が講演しました。

同セミナーは、生徒が主体的に学ぶ姿勢が求められる中・高の教育現場において、世の中のニュースや社会事象に関心を持ち、現代社会の出来事を多角的に理解し、課題を見つけ解決していく総合的な力をつける教材としてニュース検定を導入している教育機関の発表を行い、課題を共有しながら発展させる目的で開催されました。

宮内学長は「大学から見る高大接続の現状と課題」と題し、40年にわたる国際ビジネスマンとしての経験から感じた、考える力、リベラルアーツの必要性、教育界に転身して感じたこと、そしてこれからの時代に求められる人材について講演しました。

ニュース検定スタートセミナー概要

◆概要
ニュース検定スタートセミナー
日時:平成31年3月23日(土)14:00~17:00
会場:毎日新聞 大阪本社 16階会議室
対象:中学校・高校の教員の方々


プログラム
14:00  ご挨拶 (株)毎日教育総合研究所代表取締役社長 小島明日奈氏
14:05  <大学から見る高大接続の現状と課題> 神田外語大学 宮内孝久学長
14:50  <活用事例報告① 新教材「思考力を鍛える」の活用>
        立命館中学校・高等学校 杉浦真理先生
15:35  休憩
15:45  協会からのお知らせ
16:10  <活用事例報告② グローバル視点の進路指導とN検>
        箕面自由学園高等学校 木戸邦彦先生・安田誠先生
16:50  質疑・意見交換
17:00  アンケートの記入・終了
17:30  情報交換会


学長コメント(抜粋)

戦後高度成長を支えた企業人は素直で金太郎飴的で、上司の言うことも素直に聞く傾向があったように思いますが、実際はそれほど単純なものではありません。学生運動や労働運動も盛んで、学生達は自ずと議論する場に引き摺り込まれ、日常的に新聞を読み、背伸びして観念的な本を読み、抽象的話題で議論を楽しむこともあったでしょう。いつの時代も世の中はとても競争的で、常にイノベーション勝負の連続です。日々の競争を勝ち抜くためには、知識の積み重ねを基に自分で考えて他人の意見を聴き、議論する習慣をつけること、それに必要なのが「リベラルアーツ教育」だと考えます。今世紀になりグローバル競争が激化し、AIは進化をし続け、価値観も刻々と変わる中、これから想定外のことに直面していくと思われる若者たちが、何が正しく、何が間違いなのか簡単には判らない時代を生き抜くためには、自ら問いを立て、解を求めて考える力をつけることが重要です。最近は新聞を読まない人が増えているようですが、これは由々しき問題です。新聞は我々の好みや主義主張とは無関係に世界中の諸問題を提起して脳を刺激してくれる教材です。これから社会にでる若者にはそうした感性を磨き、逞しくAI時代を生きてほしいと願います。