Freshman Orientation Camp 2020振替とSophomore Winter Camp 2021を実施

今年度の研修は、2020年度入学者「Freshman Orientaion Camp」の振替と、2年次後期に実施している「Sophomore Winter Camp」の内容を踏まえた融合型研修として実施しました。福島県にある国際研修センター「ブリティッシュヒルズ」と、ナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」などでの2泊3日のプログラムの中で、学生自身がこれまでの学生生活を学習面、生活面、その他取り組んできたことを通して振り返り、この研修で得た新たなインプットをもとに、卒業までの目標を再設定する研修となりました。尚、新型コロナウイルス感染拡大防止の措置として、希望者にはオンラインで別途オンライン形式の研修を実施しました。

プログラム内容

1日目

学長講話

私たちが生きている、そしてこれから生きていく時代を多面的に概観し、人生を豊かにするために、そして社会を支える一員としての学びの継続の重要性について考えるセッションです。冒頭では宮内学長が、新型コロナウイルスの蔓延や環境問題、AIやITなどの技術革新により産業構造が変化している現状についてふれ、「激しく変化する時代に対応していくためには、多様性を活かし、多角的な視点で考えることが大切。また、さまざまな情報が錯綜している世の中で、客観的に偏りなく物事を判断する批判的思考力も身につけてもらいたい。」と述べました。

学長室セッション

「外語大生のためのLanguage+α」と題して、さまざまなキャリアを持つ本学教員が多様なトピックで講義を展開しました。全ての講義を研修後にアーカイブで視聴できるように設定し、語学学習そのものと語学以外の知識・能力について考えるきっかけとなるセッションでした。3月24日(木)には本学の客員講師髙橋一也先生が登壇し、自身の研究に基づき、大学生活の節目にいる学生たちにさまざまなアドバイスを送りました。どんなときも「遊び心」を持ち、自分の興味を刺激すること、固定概念にとらわれず自由な発想と視点で物事を見ることの重要性について語りました。授業の後半では、積極的に学生たちは質問し、質疑応答を交わしながらしっかりと学びを深めている様子でした。

2日目

キャリアセッション

キャリア教育を専門とする職員と本学でさまざまな学びを経験した先輩学生によるセッションで、キャリア教育センターの業務内容と利用方法についての説明や卒業までに取り組める授業や課外活動の把握、また残り2年間の活動計画の策定などが行われました。

語学セッション

SALCラーニングアドバイザーと一緒に、これまでの語学学習を振り返り、自身の目標に対してのモチベーションを保つ方法と、達成するためのストラテジーを考えました。

Jヴィレッジでの震災講話

東日本大震災の被災地である福島県で、震災と復興、私たちの将来を左右するエネルギー問題について、これからの私たちがどのように取り組むべきかを考えました。福島第一原子力発電所事故の対応拠点として使用されたJヴィレッジでは、職員の島崎延雄さんによる講話が行われました。島崎さんは、震災や原発事故発生当時の様子を振り返りながら、「経験したことがないような非常事態が発生したとき、即座に置かれた状況を整理し、自分たちの役割や意味を明確にして行動することが大切」と述べられました。

3日目

環境・エネルギー関連施設等見学

東日本大震災で被災したアクアマリンふくしまを視察。地震と津波により甚大な被害を受けてから、いわきの復興のシンボルとして現在に至るまでの経緯を、職員の水口弘一さんにお話いただきました。またアクアマリンふくしまは、福島県の自然を再現した施設で、参加した学生たちは、自然災害や環境について深く考えるきっかけとなりました。