本学の卒業生が「ボイスル 第1回ウェブトゥーン翻訳コンテスト」韓日部門で大賞を受賞

▲ 外国語学部アジア言語学科韓国語専攻 2018年卒 野﨑桃子さん(2021年12月23日Zoom取材時の様子)
令和3年10月1日(金)から12月15日(水)に開催された「ボイスル 第1回ウェブトゥーン翻訳コンテスト」の韓日部門において、外国語学部アジア言語学科韓国語専攻2018年卒の野﨑桃子さんが大賞を受賞されました。

ウェブトゥーン翻訳コンテストは、デジタルコンテンツの翻訳事業などを手掛ける株式会社ボイスル(本社:韓国ソウル市瑞草区、代表取締役:李 相憲)が開催するコンテストで、4つの部門(韓国語から英語/日本語/中国語/台湾語)においてウェブトゥーン(※1)を翻訳する力を競います。コンテストは予選、本選、決勝が開催され、大賞、最優秀賞、優秀賞が選ばれて表彰されます。
大賞を受賞した野﨑さんは、賞金500万ウォン(日本円 約50万円)と㈱ボイスル専門の翻訳家としてデビューできるチャンスを獲得しました。野﨑さんは、大賞を受賞したことについて、これまでの大学生活、留学、ワーキングホリデー、また現在の日本語教師としての経験など、すべてが結果に繋がっていると言います。

野﨑さんが韓国語を勉強し始めたきっかけは、中学生のときに韓国出身のボーカルグループに興味をもち、韓国をもっと知りたいという想いを抱いたからでした。中学生のときは、図書館で韓国語の本を借りたり、好きな韓国の音楽を聞いたりすることで、独学で勉強をしていました。
そこから更なるレベルアップを目指して、本学に入学して韓国語を専攻しました。本学では、韓日の字幕翻訳などの授業を受けるほか、MULC(※2)で韓国からの留学生と交流したり、授業課題について教えてもらったりすることで生きたコミュニケーションを学びました。2年生のときには韓国へ留学をし、現地の友人ができたことで、韓国への関心と語学力を更に高めるきっかけとなりました。
卒業後は、日本の企業に就職した後、ワーキングホリデーで韓国に行くことを決意し、研修生として字幕翻訳を1年間経験しました。その後、韓国の全羅南道羅州市にある羅州高等学校において日本語ネイティブ講師として着任し、同僚からの推薦もあり、本コンテストへの参加を決意しました。

コンテストでは、ウェブトゥーンの性質を考慮して、固過ぎずカジュアルに、また絵や登場人物の動きなどを鑑みた翻訳を心掛けたとのこと。
大賞が決まったときは、驚きと喜びで一杯だったという野﨑さん。将来的には、字幕翻訳の仕事に携わりたいと語っていただきました。

最後に、野﨑さんから語学を勉強している学生の皆様に向けて、「外国語を話せるということは、世界を広げるツールをもっているということ。それは人との距離を縮めることができる最強の武器だと思うので、どんな形でも語学力を生かせるものを見つけて欲しいです」とコメントがありました。

※1 ウェブトゥーン:
韓国発祥のデジタルコミックの一種で、フルカラー・縦スクロールで読めるのが特徴。最近は日本でも多くのウェブトゥーン作品が翻訳され、マンガアプリを通じて気軽に楽しめるようになりました。ウェブトゥーンがドラマ化される事例も増えており、韓国語から日本語への翻訳ニーズもますます高まってきています。

※2 MULC/Multilingual Communication Center(多言語コミュニケーションセンター):
本学の専攻言語エリアの街並みや建物を再現し、言語や文化を学べる「疑似留学空間」。ネイティブの先生や留学生と出会って会話できるだけでなく、パソコンを使って各言語のテレビやラジオを視聴したり、CDを聴いたり、DVDで映画を観ることができます。

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