第89回外務省在外公館派遣員の壮行会が行われました

2019年1月17日(木)に、第89回在外公館派遣員試験赴任内定者の壮行会が行われ、試験に合格した在学生(神田外語学院生1名含む)が参加しました。 当日は宮内孝久学長や久保谷富美男先生(グローバル・コミュニケーション研究所)が同席し、これから各国に赴任する合格者と懇談を行いました。
宮内学長は一人ひとりに記念品を贈呈し、学生たちの努力を称え、今後の活躍を期待するお言葉をかけられました。

今回、第89回外務省在外公館派遣員に内定した在学生は久保谷先生が開講する『「+α」・「+β」グローバル教養講座』に参加して勉学に励んできました。今回の合格者をはじめとして、現在まで多くの神田外語大学、姉妹校・神田外語学院の卒業生・在学生が世界中で在外公館派遣員として活躍しています。

「+α」・「+β」グローバル教養講座の概要

1.文理の枠を超えたグローバル教養として、出来るだけ多くの分野を統合したものから学ぶ。
2.自分と異なる多様な文化的背景を持つ人々との出会いの場を自らが設け、様々なことを語り合うことにより、相手の立場に立って物事を見る目を養う。
3.日本語できちんと筋道を立てて話し・書ける能力を養うと共に、自らがグローバルに発信し、世界の人々にも理解してもらえる説明(プレゼン)力を向上させる。

この講座は全学科・全学年の学生、及び卒業生を対象に年2回(5月・10月)の外務省在外公館派遣員試験に向けて地道な学びを継続しています。

赴任予定者のコメント

中村 優月さん

英米語学科4年
在オーストラリア日本大使館

神田外語大学に入って、自分の将来を見据えたときに常に憧れていたのが外交の世界でした。勉強会で出会う先輩方や肩を並べて学んだ学生の皆さんに頂いた刺激とやる気のおかげでここまでこれたと思っています。このような場を提供してくださった久保谷先生にも大変感謝しております。今は期待と不安で胸がいっぱいですが、春からの2年間、オーストラリアという新天地で自分の力を存分に発揮して、先輩方のように職務を全うしてきたいです。

河野 朱音さん

英米語学科4年
在ハンブルク日本国総領事館

私は高校生の頃からこの制度を知っていて、それが神田外語大学を選んだ理由の一つでもありました。大学生活を通して本当にさまざまな学びや経験をし、いざ将来についてしっかり考えた時に、自分が今やりたいことはこれだと強く惹かれ、挑戦を決めました。久保谷先生をはじめ、多くの方々にサポートして頂いたおかげで、無事に合格することができ、本当に感謝しております。ドイツという国を好きになり、自分らしく精一杯任期を全うし、後のステップに活かしたいです。

望月 湖晴さん

英米語学科3年
在タイ日本国大使館

英語を使って海外で働きたいという目標が強くありました。4年生を目前にして将来に向けて考える中、学生でも海外で働く経験ができるこの制度は素晴らしい機会だと思い受験を決意しました。私がここまで来られたのは久保谷先生、家族、仲間のサポートがあったからです。この講座を通して学問の知識だけでなく、人生においての考え方も豊かになりました。数ある国の中からタイに選ばれたご縁と新たなスタート地点に立てたことに心から感謝しています。次の道へと繋げられる様、2年間努力し続け精一杯学んで参ります。

横川 舞夏さん

アジア言語学科中国語専攻3年
在広州日本国総領事館

私は1年間の留学を終えて、4月からこの在外公館派遣員の勉強会に参加し始めました。はじめての受験でしたが、ご縁があり中国にある在広州総領事館に内定をいただくことができました。自分につとまるのかと、不安も多いですが、この2年間様々なことを学び吸収して、有意義に過ごしたいです。

吉永 眞衣夏ジャネシィさん

IC学科国際コミュニケーション専攻4年
在インドネシア日本国大使館

元は英語で受けようと3年前から久保谷先生にご指導いただいておりましたが、3年次のインドネシア留学がキッカケとなり日本とも交流が深く毎日成長が著しい国で自身の強みを生かしたいとインドネシア語受験に切り替えました。講座を通して出逢えた仲間や恩師の存在もモチベーションとなり宝物です。現在派遣員として世界で活躍する友人からは楽しい話も辛い話も伺っていますが、全てを柔軟に吸収できるスポンジとなって2年間チャレンジしてきます。

大野 雄飛さん

英米語学科4年
在イスラエル日本国大使館

就職活動を思い切って辞め、今回在イスラエル日本国大使館より内定を頂くことができました。ここまでの道は想像よりも厳しく、何度も自分自身に負けそうになりましたが、家族、友人、派遣員を目指す仲間たち、そして久保谷先生に大変助けられました。2年という限られた時間を有意義に使い、職務を全うしてきたいと思います。

西濱 海南央さん

IC学科国際ビジネスキャリア専攻3年
在ダバオ日本国総領事館

この度、二度目の挑戦でフィリピンの在ダバオ日本国総領事館に赴任することが決まりました。一度目の受験で悔しい思いをしましたが、高校生の頃から憧れていた仕事だったので努力し続けてきて本当によかったと思います。またいつもご指導してくださった久保谷先生や一緒に学んできた友人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。これからも学び続ける気持ちを忘れず自分らしさを大事にして、実りある二年間にしてきたいと思います。

望月 幹太さん

神田外語学院グローバルコミュニケーション科2年
在サウジアラビア日本国大使館

弱冠二十歳の身で約二年間、あまり馴染みのない国で働くことはとても貴重で特別な体験になると思っております。この絶好のチャンスを生かし、多くを学び、これからの自分をどう彩って行くかが大切になってくると思っております。その為、この二年間で吸収できることはすべて吸収し、一回りも二回りも大きくなって帰ってきたいと考えています。 さらに、久保谷先生をはじめ、数々の先輩方や切磋琢磨しあってきた勉強会の皆様に対する感謝の気持ちを忘れずにこの二年間を全うしたいと思います。

第89期派遣員の皆さんへ

久保谷 富美男 先生
グローバル・コミュニケーション研究所(元在オランダ日本国大使館派遣員)

~在外公館派遣員のすゝめ~
    久保谷富美男

第89期在外公館派遣員の皆さん
 まずもって今回の内定おめでとうございます。
 これから在外での2年間は、限られた期間とはいえ学んだ外国語を活かし、国をバックに公の機関で働くことが出来、現地の文化・風習・習慣、そして何よりもその国の人たちと触れ合い、異文化を肌身で感じながら共に働くという経験が得られます。加えて自身のその後の人生においても大いに役立つものであると考えています。そして赴任したその国は、あなたにとって第二の故郷となることは間違いないでしょう。
 ただいつも話している様に、これからの人生において派遣員になることはゴールではなく始まりであることを忘れず、今後の人生の目標を設定しつつも、予期せぬ目の前に訪れる様々な機会にチャレンジ(Planned Happenstance)し、自力で自分の道を切り開いて行こうとする若き逞しい日本人であってほしいと切望しています。
 皆さんが元気に無事任期を全うし、帰国後の人生においても個々のつぼみを大きく開花させて、たゆみなく自身の将来に向かって歩み続けてください。

"The only source of knowledge is experience"
『何かを学ぶためには、自分で体験する以上にいい方法はない』
            - アインシュタイン -

   皆さんのさらなる成長した元気な姿で再会できること、今から楽しみにしています!