神田外語大学 宮内孝久学長が第10回ユネスコスクール全国大会の特別対談に登壇しました

 神田外語大学 宮内孝久学長が12月8日(土)に「第10回ユネスコスクール全国大会/持続可能な開発のための教育(ESD ※1)研究大会」の特別対談に登壇しました。日本ユネスコ国内委員会教育小委員会委員長(上智大学副学長) 杉村美紀氏をコーディネーターとして、日本ユネスコ国内委員会会長(元慶應義塾大学塾長) 安西祐一郎氏と「未来をつくる人材のあり方を考える」と題して、語りました。


 このユネスコスクール全国大会は、「未来はワタシたちを待っている―ESDで育てる児童生徒、教師、そして学校、地域社会」をテーマに、特別対談や分科会(ワークショップ&研究協議)、情報交換などを行うことを目的として開催されています。


※1…ESDはEducation for Sustainable Developmentの略。

世界の環境、貧困、人権、平和、開発といった課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組むことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動のこと。

▲登壇者の皆様

▲特別対談の様子

 宮内学長と安西氏は、これから急激な変化を遂げる社会を生き抜くためには、どのような資質や能力の育成が必要になるか、また今後の社会を見通した人材育成の課題について対談を行いました。 宮内学長は話の中で「ビジネスというのはその時代や地域に応じてモノやサービスを提供し対価をもらうことである。世界のビジネスにおける生存競争で勝ち残っていくのは、自分自身で考え、自分の言葉で表現する人間であると思う。それには強い好奇心と情熱、コミュニケーション能力、そして考える力が必要。どのように好奇心を持ち、コミュニケーション能力を鍛え、深く考えるというのが未来の学びになるのでは。多様性と戯れ、遊び感覚で楽しんで学ぶということが大事である。」と話しました。


 また聴講者である教員の方々に向けては「学校の先生方がSDGs ※2 の一つ一つを実現するためには何をすべきかを考えて議論し、生徒・児童をリードする。まず私たちがどうしたら社会の諸矛盾を解決することができるかを真剣に考えることが始まり。決められたことを鵜呑みにせず、先生方たちもクリティカルシンカーとなって、より良い社会をつくるということが大事である。」と話しました。


※2…SDGsはSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略。

「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までの国際目標

▲パネルディスカッションの様子

▲分科会の様子

 そのほかにも、ユネスコスクール卒業生6名のパネルディスカッションや、協賛企業・団体による社会貢献活動の紹介、各テーマに分かれた分科会(ワークショップ&テーマ別交流研修会)、ESD大賞の授賞式が行われました。


第10回ユネスコスクール全国大会概要

日時:平成30年12月8日(土)

会場:横浜市立みなとみらい本町小学校

主催:文部科学省/日本ユネスコ国内委員会


【スケジュール】

09:15~    受付

10:00~10:30  開会式・挨拶

10:30~11:30  特別対談「未来をつくる人材教育のあり方を考える」

         宮内孝久学長×安西祐一郎氏 コーディネーター:杉浦美紀氏

11:40~13:00  パネルディスカッション

        「ESDがつくるワタシたちの未来-ユネスコスクールで学び、育ち、そして、進む」

         パネラー:ユネスコスクール卒業生6名

         コーディネーター:末吉里花氏(日本ユネスコ国内委員会広報大使)

         総括:永田佳之氏(聖心女子大学教授)

13:00~14:10  ランチョンセッション(協力企業・団体による社会貢献活動の紹介)

14:25~16:20  分科会(ワークショップ&テーマ別交流研修会)

16:30~17:15  第9回ESD大賞表彰式

        第10回大会記念 ユネスコスクール/ESD推進功労賞表彰式

        閉会式・挨拶