神田外語大学日本研究所主催の洋学貴重書籍に関する講演会が開催されました

11月15日(木)、神田外語大学4号館において、同大日本研究所主催の講演会「洋学貴重資料にみる絵と言葉-江戸から明治へ-」が行われました。


同大4限の時間帯に行われた講演会には、学生、学内関係者、一般の方々の約250名が参加しました。同講演会は、明治150年を迎える今年、神田外語大学附属図書館「神田佐野文庫」より発見された貴重資料を元に、江戸から明治への文明転換期を考察しました。


講演会講師の松田清客員教授は、この度新しく発見されたオランダ人医師ポンぺ・ファン・メールデルフォールトの解剖学講義録オランダ語写本(秦朴仙筆、1863)やアメリカの古書店より本学が購入した、江戸時代ナポレオン伝記の原典「1815ナポレオン戦役記」オランダ語写本を解説しました。発見された貴重書籍が、日本が幕末の開国によって欧米モデルの文明開化へと突き進んだ道筋にどの様に影響してきたのかを詳しく紹介しました。


講演会に一般で参加した方の中には、「貴重書籍が次々に見つかるのは凄い。その資料が日本の発展のきっかけになっているということを聞いて驚いた。」と話していました。


神田外語大学日本研究所は、「日本文化に関する国際的および学術的な総合研究ならびに世界の日本研究者との研究協力」を目的としています。この目的を達成するため、神田佐野文庫の洋学資料および関連資料を継続的に収集し、今後も研究を進め、その成果を社会に発信していきます。


▲受付の様子

▲講演会講師 松田清 客員教授①

▲講演会講師 松田清 客員教授②

▲講演会の様子

▲講演会で紹介された貴重書籍の一部