第9回グローバル・スタディーズにて吉川前国連大使による特別講義「国連総会を振り返って」が開催されました

グローバル・コミュニケーション研究所(GCI)が今年度より開催している「グローバル・スタディーズ」は第9回(11月7日)をむかえ、今回は吉川元偉(よしかわ・もとひで)前国際連合日本政府代表部特命全権大使(本学客員教授)の特別講義「国連総会を振り返って ~国連総会でのトランプ大統領のスピーチを聞いて~」が行われました。 吉川大使は10月3日(木)にもグローバル・スタディーズにてご登壇され、「SDGs達成のために、我々は何ができるのか?」というテーマのもと特別講義をされました。
今回の講義形式は、発表者(受講生)がドナルド・トランプ大統領の国連演説からセンテンスを一つ選び、そこに着目した理由を述べ、吉川大使がそれに質問・コメントするという双方向の授業となりました。
発表者は事前の予習をふまえ、当日は緊張の面持ちを見せつつも、自分たちの考えた意見を吉川大使の前で発表しました。

発表の様子

授業の感想(抜粋)

今回のプレゼン準備を通して、私はトランプ米大統領の公式文書を初めて目にした。簡単で分かり易い英語を用いることで有名だが、今日のプレゼンや講評を聞いて、あえて簡単な英語を使うことによって特定の層に伝わりやすくしているのではないかという新たな視点を持つことが出来た。
(国際コミュニケーション学科4年 吉永眞衣夏ジャネシィ)
自身の推測にあまり自信がなく上手く伝わるか不安だったのですが、吉川先生から「その推測は間違っていない」と言われた時、ほっとしました。いつもとは違う緊張感の中でプレゼンテーションを出来たことは、本当にいい経験になったと思います。
(英米語学科4年 大野雄飛)
実際に発表し吉川先生からの質問を受けて、アメリカと中東の関係への理解や知識が全然足りていないことが分かりました。また直近のニュースだけを取り上げるだけでなく、過去何年あるいは何十年の歴史を遡って現状を見て、未来のことを予想することで説得力のある、筋道の通った説明をできるのだと、他の発表者の説明を聴いて思いました。
(英米語学科4年 小沼藍美)
今回の発表を通して、吉川大使が知る世界の詳しい政治的実情を知ることができ、非常に有意義な時間でした。(吉川大使の話を聞いて)ボランティアや海外インターンシップ、そしてアルバイトでさえも社会経験として今後の将来設計に役立っているのだと実感することができました。
(英米語学科3年 小山松美優)
言葉や表現の表面や一辺にだけ目を向けるのではなく、その言葉の指す意味は何か、何を目的としているのかをメディアに踊らされずに各個人が熟考し、 見極める習慣をつけなければならないと強く感じた。情報を受け取る側にも、目の前に流れてきた情報をそのまま真実と捉えるのではなく、多角的な視点から判断し吸収する責任がある。
(スペイン語専攻4年 松本健/英⽶語学科4年 酒井七海)
国連の最前線でご活躍されている吉川大使の前でプレゼンテーションをするというのは本当に緊張しました。言動を批判的に見て、その使われている言葉の背景にある意味を汲み取ることが大事であるということをこの講義から学ばせて頂きました。
(国際コミュニケーション専攻3年 久保田深生)
国際社会で活躍している人ばかりにナショナリズムやグローバリズムについて考えてもらうのではなく、今回の授業のように自分ごととしてグローバリズムや国際社会のことを日頃から考える癖をつけていく必要があると感じました。
(国際ビジネスキャリア専攻3年 西濱海南央)