マルチリンガルの本学学生が東京2020パラリンピック競技大会のボランティア活動に参加

▲ 外国語学部イベロアメリカ言語学科スペイン語専攻4年 蔵満啓太(くらみつけいた)さん(東京国際フォーラム)

令和3年8月24日(火)から9月5日(日)に開催された東京2020パラリンピック競技大会において、外国語学部イベロアメリカ言語学科スペイン語専攻4年の蔵満啓太さんが、8月27日(金)~30日(月)に亘ってパワーリフティングの言語サービスボランティア、また、9月1日(水)~3日(金)に亘って水泳のスポーツインフォメーションデスクとして参加しました。

蔵満さんは、中学生のときの尊敬する英語の先生との出会いや、英語スピーチコンテスト、英語合宿などに参加したことなどから英語に興味をもつようになり、高校生のときにはイギリスへの短期留学を経験しました。また、以前からサッカーやラテン音楽が好きだったため、高校では第二外国語としてスペイン語を学びはじめました。

神田外語大学に入学後は、英語やスペイン語の授業を履修しながら授業外においてもSALCやMULCを積極的に活用し、言語を学ぶことの面白さに熱中。大学3年生の8月からは、大学の留学プログラムを通じてバルセロナ自治大学に留学をしましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で翌3月に突然の帰国を余儀なくされ、留学生活と現地での語学学習が中断されてしまいました。

そのような状況の中、語学を生かせる機会を模索していたところ、オリンピックのボランティア募集が目に留まりました。

蔵満さんは、大学入学後に語学への関心が高まり、大学では英語/スペイン語/イタリア語/ポルトガル語/フランス語、独学ではバスク語/ガリシア語などを勉強しており、7月23日(金)から8月8日(日)に開催されたオリンピックのメインプレスセンターにおいても、言語サービスボランティアとして大会を支援しました。

オリンピックのボランティア活動では持ち前の語学力を生かすことができ、パラリンピックでは更なる活躍の場として下記活動に参加しました。

<パワーリフティングでの活動内容:言語サービスボランティア>
①パフォーマンスが終了した選手の誘導アテンド
②選手のドーピング検査時の言語サポート
③会場案内

<水泳での活動内容:スポーツインフォメーションデスク>
①ウォームアップアンドクールダウンエリアでのQ&Aデスク
②メダルハンター(メダル受賞者の誘導アテンド、表彰式の案内など)
③会場案内

ボランティア活動を終えて、「パワーリフティングでは高度な語学力を求められる機会が多くあった半面、選手たちと交流する時間は限定的でした。一方で、水泳では高度な語学力は求められなかった半面、選手たちと交流する時間を多くもてました。どちらの活動においてもとても貴重な体験をすることができましたが、語学力を磨くだけではなく、通路の荷物や段差に気を付けたりなど、周りの困っている人に対して常に配慮するような心を養うことができました。今後は語学を生かせる場だけではなく、社会福祉に繋がるような活動があれば、是非参加したいと思います。」とコメントがありました。

関連リンク