第94回外務省在外公館派遣員の壮行会(オンライン)を開催
第94回在外公館派遣員試験赴任内定者の壮行会が2021年7月22日(木)に開催され、試験に合格した在学生・卒業生が参加しました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインでの実施となりましたが、内定した学生と教職員、そして在外公館派遣員を経験した卒業生の江波戸明香さん(元在タンザニア日本国大使館派遣員)と浅利遥さん(元在サンパウロ日本国総領事館派遣員)が出席しました。
冒頭では、宮内学長が各国の特徴にふれながら、内定者一人ひとりに激励の言葉を述べ、海外での経験を人生の糧に、また大学の後輩にも伝えていってもらいたい、という言葉をかけられました。
今回在ウルグアイ日本国大使館に内定した芹澤輝星さん(イベロアメリカ言語学科スペイン語専攻2021年3月卒業)は、「大学で学んだスペイン語を使って仕事をしたいという強い思いから、卒業後も派遣員を目指してきた。これまで関わってくれた方々への感謝の気持ちを忘れず、様々なことに挑戦しながら、2年間頑張りたい」と抱負を述べました。
赴任予定者の紹介
在ミャンマー日本国大使館
市原 壮真さん(英米語学科3年)
この度、想像もしていなかったミャンマーという国へ赴任することになり、不安もありますが、それ以上に海外の公的機関で働くことができるというチャンスに恵まれたことを嬉しく思います。新型コロナウイルスの影響で予定していた留学も思うように行かず、試験に挑戦することを決め、久保谷先生や多くの先輩たちの支えもあって、合格することができました。2年間自分の持てる力を最大限発揮し、派遣員として少しでも貢献できるよう努めたいと思います。そして多くの困難が待っているとは思いますが、激動のミャンマーで様々なことを経験し、必ず成長して帰って来ます。
在ウルグアイ日本国大使館
芹澤 輝星さん(イベロアメリカ言語学科スペイン語専攻2021年3月卒業)
留学を経て、大学で学んだスペイン語を使って仕事をしたいという夢に近づく為に、この派遣員を志望しました。派遣員としての2年間は自分のこれからの将来に確実に繋がる、いや繋げようという気持ちで、これからも頑張っていきます。日々学びや挑戦が多いと思いますが、「継続は力なり」を忘れず、過ごしていきたいです。これまで応援してくれた家族、友人、先生方そして何より、これまで支えてくれた久保谷先生への感謝を忘れず、ウルグアイでも頑張ります。
在上海日本国総領事館
永井 秀莉さん(アジア言語学科中国語専攻2021年3月卒業)
この度、在上海日本国総領事館に内定を頂き、9月から上海で派遣員として働ける事に嬉しく思います。まずは、沢山ご指導頂いた久保谷先生に大変感謝しております。先生の授業は同じ目標に向かって頑張る仲間と学べる環境で、試験勉強のモチベーションに繋がっていました。上海という魅力的な街で働ける事に今は期待を膨らませております。大変な事もあるとは思いますが、限られた時間を有効に過ごしていきたいです。まだまだ未熟な私ですが、しっかりと任務に対して誠意を持って、学んできた事を十分に発揮し公館に貢献して参ります。
在ミクロネシア日本国大使館
佐藤 優音さん(国際コミュニケーション学科国際コミュニケーション専攻2021年3月卒業)
コロナ禍での就職活動を経て、本当にこのまま就職して良いのかと考えた際に、海外で働きたいと言う気持ちを捨て切ることが出来ず、1年生の授業で聞いた在外公館派遣員制度を思い出し、4年生の前期から講座に参加させて頂きました。周りが就職をしていく中で、派遣員を目指す為に就職するのを辞めるという選択をとりましたが、なかなか思うように行かず、日々焦るばかりだった私を支えて下さった久保谷先生や江波戸さんをはじめ沢山の先輩方、そしていつも私を応援して下さった家族や友人には感謝の気持ちでいっぱいです。赴任後も感謝の気持ちを忘れず、関わって下さる方々に少しでも貢献できるよう日々精進して参りたいと思います。
在アトランタ日本国総領事館
吉多 泉さん(英米語学科4年)
この度、ご縁があって在アトランタ日本国総領事館に内定を頂くことができました。ご指導してくださった久保谷先生やOGの江波戸さんをはじめ、応援してくれた友人たちや家族にこの場を借りてお礼申し上げます。私が派遣員の試験を受ける決心をしたのは、つい2ヶ月前の5月のことです。それまではひたすら就活だけに力を注いでいました。しかし、大学3年次に予定していたアメリカへの交換留学がコロナで中止になったということもあり、志望していた企業様から内定をいただいても、心のどこかで「海外に行きたい」と考えていました。その熱意を久保谷先生が後押ししてくださり、約1ヶ月猛勉強した結果、試験に合格することができました。コロナ禍ではありますが、自分のキャリアを海外でスタートさせることができ、本当に光栄です。留学とは違って、自分のためだけではなく人のためにも行動しなくてはいけないことを常に念頭に置きながら、2年間頑張ってまいります。
在ネパール日本国大使館
坂本 大輔さん(国際コミュニケーション学科国際コミュニケーション専攻3年)
在学時代に何か頑張ったと誇れることを作りたい!と考えていた時、大学のサイトで在外公館派遣の制度を知りました。また、派遣制度の試験を受け合格した先輩の堂々とした姿をみて自分も受けようと決めました。久保谷先生の授業ではただ試験に向けて勉強するだけでなく、さまざまな分野を幅広く学ぶことの楽しさを知ることができました。これまでの試験に向けての勉強の中で一番楽しくできた勉強だったと断言できます。ご縁があり在ネパール日本国大使館に内定をいただきましたが、この内定は自分の力だけで得たものではないと考えています。授業やバイトがある中で一緒に勉強を頑張ってくれた友人や、仕事や家事がある中全力でサポートしてくれた家族の存在があってこその結果だと考えています。その感謝を常に忘れず、自分の知らない土地で選んでいただいた大使館に貢献できるよう全力で職務を全うします。2年後にどんな自分になっているのかを楽しみに日々を送りたいと思います。
「∞」グローカル教養講座とは
「∞」グローカル教養講座は、“「∞」の皆さんが、「∞」の領域(内外)にわたり、「∞」に学び続ける” ことを願ってこの講座名としました。また当該講座は、2012年から始めた「+α」・「+β」グローバル教養講座を継承するものであり、「+α」と「+β」を融合的に学ぶべく集大成したテキストを使用しています。なお基本的には「∞」も引き続き、以下のことを目的として授業を進めて行きたいと考えています。
1.文理の枠を超えた、グローカル教養として幅広く、出来るだけ多くの分野を統合したものから学ぶことを目的としています。
2.自分と異なる多様な文化的背景を持つ人々との出会いの場を自らが設け、様々なことを語り合うことにより、相手の立場に立って物事を見る目を養うことを目的としています。
3.日本語できちんと筋道を立てて話し・書ける能力の基本を養うと共に、自らがグローバルに発信し、世界の人々にも理解してもらえる説明(プレゼン)力を向上させることを目的としています。
(グローバル・コミュニケーション研究所 久保谷富美男 先生)
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