第23回グローバル・スタディーズにて吉川元国連大使による特別講義「日本のかかえる領土問題」が開催

2021年7月14日(水)に行われた第23回グローバル・スタディーズにて、吉川元偉元国連大使による特別講義「日本のかかえる領土問題」が開催されました。また、この講義には、佐野元泰理事長も出席し、冒頭で吉川大使と受講生に挨拶を述べました。

今回は、地政学的視点や歴史的背景から、日本の近隣諸国との領土問題について考察していきました。吉川先生からは、歴史に関する捉え方の相違や、それが要因となって生じる軋轢が、各国の関係に大きく影響を及ぼしている現状についての説明がありました。平和的な対話を通じてこの領土問題に向き合うことの難しさとその重要性を、受講生たちは実感していました。

授業の後半では、積極的に質問をする受講生もみられ、質疑応答を交わしながらしっかりと学びを深めている様子でした。

吉川元偉 先生

元国際連合日本政府代表部特命全権大使
神田外語大学グローバル・コミュニケーション研究所 客員教授

1951年、奈良県生まれ。
国際基督教大学教養学部社会学科を卒業後、1974年に外務省に入省。国際連合日本政府代表部特命全権大使・常駐代表、在スペイン日本国大使館特命全権大使、初代アフガニスタン・パキスタン支援担当大使、経済協力開発機構(OECD)日本政府代表部特命全権大使等を歴任。英語、フランス語、スペイン語の3カ国語を話す。

神田外語大学グローバル・コミュニケーション研究所における「グローバル・スタディーズ」とは

本学グローバル・コミュニケーション研究所ではリベラル・アーツ(教養)を推進する一環として、その柱の一つであるグローバル・スタディーズをオムニバス形式で開催しています。 この講座で学ぶことの本質は、机に向ってテキストの問題を数多くこなすことではなく、日ごろ耳にするキーワードや日々起こりうる事象に対し、如何に関心が持てるかの感性を鍛えることです。この感性は勉強や本だけでは補うことはできないと考え、グローバル社会で実際に活躍された経験豊かな方々に講師をお願いし実施しています。本学4年間でこの講座をとおし、物事に対して不思議・疑問(wonder)をいっぱい(full)に感じ、互いが議論できれば、大学生活もよりwonderfulになることでしょう。

(グローバル・コミュニケーション研究所 久保谷富美男 先生)

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