外務省在外公館派遣員制度とは~外務省在外公館派遣員のすゝめ~

外務省在外公館派遣員制度とは、日本国籍を持つ18歳以上の青年が、海外にある日本の在外公館(大使館、総領事館、政府代表部、領事事務所)に原則2年の任期をもって派遣されるものです。主として外交のサポートや館内事務補佐などの実務面にあたる傍ら、国際社会での経験を積み、友好親善に寄与するというもので、外務省から委託されて国際交流サービス協会が1973年(昭和48年)以来、45年間実施継続している制度です。

この試験(一次試験:外国語・教養・作文・適正検査/二次試験:外国語と日本語の面接)に合格し、外務省での研修を終えると間もなく内定した各国の在外公館に赴任し、それぞれの国で様々な環境のもと固有の稀少な経験を積むことになります。そして原則2年の任期を終え、帰国後はその経験を糧にして再びそれぞれの道を歩んで行くことになります。例えば現役生で赴任した学生は大学に復学し、4年生として就職の準備を始めることになります。また卒業生は、外務省に本官(職員)として採用される、地方公務員として就職する、企業・NPO・NGOに就職する、国内外の大学院に進学する、中高の教員となる、赴任した国に戻って就職する、自分の夢を起業する等、まさに様々な道を歩んでいます。 それでも“言葉は世界を繋ぐ平和のいしずゑ”という本学の理念でもあり使命を、皆さんが個々の人生観と価値観において自分流に解釈し、各々の分野で活躍しています。そして年輩の卒業生も5年後・10年後、またその後の人生においても個々のつぼみを大きく開花させて、現在もたゆまなく前に向かって歩んでいます。

本学では姉妹校神田外語学院を含めると、百数十名がこの制度を利用し、帰国後も固有のキャリアを積み上げています。つまり、内(国内)から外(外国)へ、外(外国)から内(国内)へと、まさにグローバルとローカルを融合したそのマインドで、グローカルな活動を国際社会の中で具体的に実践していると言えます。学生たちには講座をとおしてこの試験に合格し在外公館派遣員になることは、決してゴールではなくキャリア形成の始まりであることを絶えず説いています。それを充分理解した上で、本学の多くの学生がこの試験に向けて『「+α・+β」グローバル教養講座』として地道な学びを継続しています。 この制度をとおして、あなたが想像もしていなかった運命的な国へと赴任し、若い内に仕事を通し世界を見て異質の考え方や多様な文化、またライフスタイルや現地の人々に触れて自分を磨く、“人生100年時代に、それが無駄な時間と冒険だという時代ではない!”と私は考えています。 これからチャレンジしようといている在学生、卒業生、そして高校生の皆さん、そのための学びの機会を用意して、グローバル・コミュニケーション研究所の扉はいつも開けています!

久保谷 富美男 先生 
神田外語大学グローバル・コミュニケーション研究所(元在オランダ日本国大使館派遣員)