グローバル・リベラルアーツ(GLA)学部の海外スタディ・ツアーの現地レポートをお届け!

グローバル・リベラルアーツ(GLA)学部では、入学後の半年間を将来について考える「グローバル・チャレンジ・ターム」としており、その柱となるのが1年次の6月~7月に実施する「海外スタディ・ツアー」です。留学先はリトアニア、インド、マレーシア・ボルネオ、エルサレム。海外に飛び込み、人道、多文化共生、サステナビリティ、宗教といったテーマをもとに、グローバルな視点を養います。
今年度は7月の海外スタディ・ツアー前に、6月下旬から本学及び福島県にある国際研修センター「ブリティッシュヒルズ」にて、リトアニア、インド、マレーシア・ボルネオ、エルサレムの4地域の協定校とオンラインでつながり、現地の授業を受講する国内研修を実施しました。そして7月初旬から渡航した4カ国・地域の約2週間に渡るフィールドワークの現地レポートをお届けいたします。

リトアニア

エストニア、ラトヴィアと共にバルト3国の1つ。第2次世界大戦時にはソビエト連邦やナチス・ドイツに侵略された歴史をもちます。留学先は旧首都カウナスにある国立総合大学ヴィータウタス・マグヌス大学。カウナスはリトアニア第2の都市であり、旧市街の古い街並みや川の景色が美しく、美術館や博物館、歴史的な建築物が多い街です。「人道」をテーマに深く学ぶとともに、「20世紀以降の中東欧史」や「紛争と対立からの脱却」などに関し学修。フィールドワークとして、杉原記念館やナチス・ドイツがユダヤ人の大量虐殺を行った第9要塞や旧市街などを回り、過去の歴史と世界平和の実現に向けた取り組みなどを学びます。

エルサレム

エルサレムは過去幾多の迫害にあったユダヤ人が建国した国家イスラエルの中心地であり、同時にユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地でもあります。そのため、現在でもパレスチナをめぐる対立が続いており、国連をはじめとして、各国が支援を行っている地域になっています。留学先はそのエルサレムにある国立ヘブライ大学。「宗教の多様性」や「イスラエル・パレスチナの歴史」について深く学修するとともに、JICA 等の日本の支援機関でのフィールドワークを通じ「人道支援の現状」を学修します。

インド

インドはIT大国として経済が急速に成長している一方で、深刻な貧困などの問題を抱える国です。留学先は南インドのプネーにあるシンバイオシス国際大学。緑豊かなプネーは「インドのオックスフォード」として知られる教育・研究の中心地。インドで最も安全な都市ともいわれ、世界中から学生が集まっています。学校に通えない子どもたちに教育の場を提供するNGOでのフィールドワークを中心に、「多様性」に関するテーマを学修します。また、「貧困と格差」や「多文化共生」についても学びます。フィールドワークとして学校に通えない子供たちに教育の場を提供する教育NGO Door Stepを訪れるなど、肌感覚でインドの多様性や教育格差を学びます。

マレーシア・ボルネオ

多民族・多宗教国家として、多様な価値観と文化が融合している国マレーシア。ボルネオ島には世界有数の熱帯雨林があり、生物多様性が特徴の地域でもあります。留学先はスウィンバーン工科大学サラワク校。「多文化共生」や「宗教の多様性」について学修する一方、ボルネオ島で熱帯雨林再生プロジェクトなどのフィールドワークに取り組み、SDGsのテーマである「開発とサステナビリティの両立」について深く学修します。