「専門学校から4年制大学に編入学できるらしい!」
そんな話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。専門学校に入学しても4年制大学に編入学できるのであれば、非常に魅力的ですよね。でも本当にそんなことができるのでしょうか?
実は日本にある700校以上の大学の内、約7割程度の大学(国公立含む)が専門学校からの編入学を受け入れています。つまり専門学校から4年制大学への編入学は十分に可能です。
編入学制度を知っていることで、現在専門学校に通っている人にとっては就職以外の道も拓けますし、大学受験を考えている人にとっては、「浪人」ではなく「専門学校から編入学」するという選択肢もでてくるため、進路選択の幅が大きく広がります。
本記事では専門学校から大学に編入学する制度について、詳細に解説していきます。
ぜひ制度を正しく理解した上で、皆さんの可能性を広げてみてください!
目次
1.専門学校に在学中・卒業後も大学への編入学は可能なのか
専門学校に在学している人(卒業見込みの人)も、卒業した人も、大学に編入学することは可能です。文部科学省のHPを見ると以下のように記載があります。
「編入学」とは、学校を卒業した者が、教育課程の一部を省いて途中から履修すべく他の種類の学校に入学すること(途中年次への入学)と解されています。この場合、法令上の卒業要件の例外となるので、法令上の根拠が必要です。大学への編入学は、法令上以下のいずれかに該当する方にのみ認められます。
・・・
3.「専修学校の専門課程(修業年限が2年以上、総授業時数が1,700時間以上又は62単位以上であるものに限る)を修了した者(法第132条)」
・・・
※一部抜粋
※適用:1998年。それ以前に在籍されていた方も、専門学校や受け入れ先の大学により認められるケースがあります。編入学を希望される場合、必ずご自身の専門学校や志望される大学にご確認ください。
つまり修業年限が2年以上で、総授業時数が1,700時間以上又は62単位以上の専門学校を修了(卒業)している、もしくは修了(卒業)見込みが出ていれば、大学編入学の資格を満たすということです。
逆にいうと以下の方は専門学校から大学編入学はできません。
A:専門学校を中退してしまった人
B:在籍するorこれから入学する専門学校が上記の条件を満たしていない人
ただし同じ専門学校の中でも、学科・コースによっては上記の条件を満たしているケースもありますので、Bに該当する人は念のため、在籍するorこれから入学する専門学校に確認をした方が良いでしょう。
また大学に編入学する際に、大学3年生として編入学する「3年次編入学」と、大学2年生として編入学する「2年次編入学」との2パターンがあり、大学や学部・学科により選択が可能です。後述しますが、受け入れが多いのは圧倒的に「3年次編入学」です。
具体的な編入学までのイメージがわきやすいように、以下では専門学校入学から、大学に編入学するまでの流れを図にしています。参考にしてみてください。
当ブログを運営する専門学校 神田外語学院を例に出しますと、編入学受験までの大まかな流れとしては、以下のようになります。
【英語専攻科 大学編入学専攻の場合】
◆1年生4月:入学/大学編入学説明会(制度や傾向・対策について)
◆1年生4月~:英語の能力を中心に磨く
◆1年生9月~:大学編入学課程講座開始[任意受講]
◆1年生1月~:英語+専門科目(小論・面接)対策
※英語専攻科 大学編入専攻のみ
◆2年生の夏~冬:出願&受験
ただ「制度的には可能でも、難易度を考えると編入学は難しいのではないか?」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。2章ではその編入学試験の科目と難易度について解説します。
2.編入学試験の科目とその難易度
編入学試験の受験科目は主に「1英語」「2小論文」「3面接」の3科目です。受験科目が3教科しかないことから、簡単と思われがちですが、編入学試験の難易度は決して低くありません。
以下では科目と難易度にわけて見ていきます。
2-1.編入学試験の科目
科目は前述の通り「1英語」「2小論文」「3面接」の3科目ですが、大学や学部・学科によっては、上記3科目に加えて専門科目(経済など)が単体で課される場合もありますし、逆に小論文と面接のみ、というケースもあります。
大学や学部・学科によりますので、気になる大学がある方はその大学の入試要項をチェックすることをお勧めします。ご参考までに、以下から駒澤大学の編入学試験の入試要項等が確認できます。
TOEICの点数を編入学試験に活用できる
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TOEICを外部英語試験として活用し、その点数を英語点として換算、もしくは出願条件としたりする大学や、その点数により英語試験を免除されるケースもあるため、TOEICで高い点数をとっておくことをお勧めします。大学編入学に必要なTOEICの点数についてやTOEICの勉強法については、以下でまとめていますので参考にしてみてください。
≫大学編入にTOEICは何点必要?必要なスコアと活用できる大学一覧
≫過去98回TOEICで満点を取得した教師直伝!レベル別勉強法 -
※TOEICは「TOEIC® Listening & Reading Test」のことを指しています
2-2.編入学試験の難易度
編入学試験の難易度が低くない理由に以下4点が挙げられます。
(1)一定以上の英語のレベルが求められる
(2)独学が難しい
(3)専門科目についていける学力があるかが問われる
(4)試験の情報が少ない
それぞれ具体的に見ていきましょう。
(1)一定以上の英語のレベルが求められる
編入学試験において目安としてTOEIC600点以上、国公立大学や私大の難関校であれば700~800点以上が求められます。もちろんあくまで目安ですので、600点をとっていなくても合格するケースはありますが、一定以上の大学を目指す場合、高い英語力は必須になります。
上場企業が一般社員に求めるTOEIC®の平均点が600点、また上場企業の内、約7割の企業が国際部門での業務遂行に700点以上が必要と回答していることから、そのレベルが決して低くないことが理解できます。
※参照:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会 「2013年 上場企業における英語活用実態調査 報告書」
TOEIC®のスコア目安に関しては以下をご参照ください。
>TOEIC®スコアの目安を100点ごと7段階で解説!(特徴が一瞬でわかる一覧表付)
また長文読解が多く出題されることや、英作文が課されるケースがあることも、難易度を上げています。英語の総合力が高くないと解けない問題が多いので、しっかりした対策が必要になります。
(2)独学が難しい
大半の編入学試験で必要になる「英作文」、そして「小論文」と「面接」が、独学ではクオリティを上げにくいという点も編入学の難しい点です。問題集に答えが記載されているのであればその解答の正誤で自分の力が把握できますが、上記に挙げた3点は、他人から評価されない限りその評価がわかりません。
つまり改善するべきポイントも把握しづらく、クオリティが上げにくい傾向にあります。
(3)専門科目についていける学力があるかが問われる
英語以外の科目である「小論文」や「面接(口頭試問の場合もある)」では、専門科目についていける学力があるかが問われます。なぜなら大学3年生(または2年生)から入学するということは、「大学の教養課程レベルの学力」や「専門科目に対する学習意欲」を持っている必要があるからです。
例えば法学部を受験する人は法律学や政治学の基礎を、経済学部を受験する人はマクロ経済学やミクロ経済学の基礎などを、「小論文」や「面接」そして「専門科目」を通して問われます。
(4)試験の情報が少ない
編入学試験を受けようと情報収集を始めてみると、一般的な大学入試と比べて圧倒的に情報が少ないと感じると思います。
■編入学制度自体があまり世の中に知られていない
■大学側の受け入れ人数が多くはない
■過去に受験をした人の数が少ない
といった要素が大きく影響しているからです。
また編入学をするとなると、専門学校や短期大学から編入学をすることになるのですが、編入学に力を入れていない専門学校や短期大学も多く、学校でも情報を入手できる機会が少ない傾向にあります。
いかがでしょうか。上記のようにはっきり書いてしまうと不安を感じてしまうかも知れませんが、しっかり対策ができれば十分合格は狙えます。事実、当ブログを運営している専門学校 神田外語学院では、受験者の内、9割以上は毎年いずれかの大学に合格しています。
編入学試験の受験者数や倍率を把握することで、編入学試験の全体像が見えてきますので、次章では全体の数字をご紹介していきます。
編入学試験の難易度については以下の記事で詳しく解説していますので、よければあわせてご覧ください。
≫大学編入って難しい?編入サポートのプロが難易度をわかりやすく解説 |
編入学試験では複数の大学で「同じ学部」を受験する
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前述の通り、「小論文」や「面接」では専門課程についていける学力を持っていることが問われますが、受験する学部によって問われる専門科目の内容は異なります。例えば法学部を受験する人は法律学や政治学の基礎を、経済学部を受験する人はマクロ経済学やミクロ経済学などを勉強しなければいけないのです。
それぞれの専門科目は相応の学習量が必要になるため、様々な学部をまたがって受験をすることは非現実的です。そんな背景もあり、編入学試験では複数の大学で「同じ学部」を受験する傾向が強くなります。
3.専門学校から大学に編入学する人の割合や倍率
3-1.専門学校からの編入学者数
以下は2019年に4年制大学に編入学した人の数になります。
※文部科学省「学校基本調査」より一部抜粋。上記に加え高等学校(専攻科)から35名が編入学しており、総計は7,456名にのぼる。
2019年に大学に編入学した7,456名の内、18.5%にあたる1,383名が専門学校から4年制大学に編入学しています。この内、当ブログを運営する神田外語学院からは269名が4年制大学に編入学しており、専門学校からの編入学者の約20%を占めています。
■専門学校から大学編入学者に占める神田外語学院生の割合
全体として、
◆短期大学や高等専門学校の方が受け入れている大学数が多い
◆専門学校に編入学を目的にして入学してくる人が少ない
ということもあり、専門学校から編入学している人の数自体は多くないですが、ここでの総数はあまり関係ありません。最も重要なことは、この中から「編入学しやすい学校」を見つけることです。なぜなら短期大学・高等専門学校にせよ、専門学校にせよ、編入学に力を入れている学校と入れていない学校があるからです。
「編入学しやすい学校選びのポイント」は追って5章で解説していきます。
3-2.大学編入学試験の倍率
以下のWEBサイトにて、「大学入学情報図書館RENA」が各大学へのアンケート調査により作成した学部編入学の志願者数・合格者数の一覧を見ることができます。
「学部編入学の志願者数・合格者数の一覧(大学入学情報図書館RENA調べ)」
この一覧の内、志願者数と合格者数が出ている大学のみを抽出し、倍率を計算したところ、全大学の平均編入学試験倍率は「2.4倍」となりました。
※倍率=志願者数÷合格者数。
※専門学校からの編入学者だけでなく、それ以外の学校からの編入学者数も含む
私立大全体における一般入試の倍率が3倍~4倍に落ち着くことが多いことを考えると、編入学試験の方が倍率は低いということが言えそうです。
ただ倍率が低い=簡単ということではありません。編入学試験の受験者は基本的に浪人という選択肢を考えていないため、真剣勝負の度合いが増すと言えます。その真剣勝負に負けないように、しっかり準備をしておく必要があります。
今、「編入学志望者は基本的に編入学浪人という選択肢は考えていない」と書きましたが、逆に本記事をご覧になられている方の中には、一般的な大学受験に挑戦されていて、
・浪人してでも大学1年生から入る
・編入学して3年生(もしくは2年生)から入る
の二択で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
次章では皆さんの判断の材料になるように、浪人と比較した大学編入学の「メリット」と「デメリット」をご紹介していきます。
4.浪人と比較した大学編入学のメリットとデメリット
浪人して大学に入学するのと専門学校(もしくは短期大学等)から編入学するのとでは、大きく条件が異なります。以下にて大学編入学のメリットとデメリットを解説していきます。
4-1.大学編入学のメリット
大学編入学のメリットは大きく以下の5つになります。
(1)編入学試験は一般入試より入試科目が少ない
編入学試験は一般入試より少ない科目で受験可能になるため、対策が必要な範囲が限定される点が一番大きなメリットになります。
前述の通り、基本的には「英語」「小論文」「面接」の3科目になることが多いです。厳密にいうと「小論文」と「面接」は、それぞれ1教科として扱うには対策に要する時間は短く、どちらも知識としては専門科目を押さえることで十分対応できるので、実質「英語」と「法学や経済学などの専門科目(小論文・面接)」の2科目ととらえても差し支えないと思います。
もちろん科目が少なくなる分、特に専門科目分野は「狭く深く」の知識を求められるため、簡単ということではありませんが、「英語」、「国語」、「社会」の3科目に比べれば勉強する範囲としては限定的です。
また冒頭で述べた通り国公立大学も編入学を受け入れているのですが、国公立大学の編入学試験も「英語」「小論文」「面接」になることが多いです。1年生から入る国公立大学の一般入試においては、センター試験で通常5教科以上を課されることが多く、対策しなければいけない範囲が広範囲にわたりますが、編入学試験にはセンター試験がそもそもありません。
(2)編入学試験では国公立含め複数の大学を受験可能
■編入学試験 出願スケジュールのイメージ(文系)
1年生から入学する一般試験と比べ、編入学試験の出願・受験日は大学によってバラバラですので、実は条件さえそろっていれば、何校でも受験が可能です。上記では文系のスケジュールを例に出していますが、10月~11月に比較的集中しているものの(理系は6~7月に集中)、8月以前、12月以降に出願受付をしている大学も比較的多いので、受験日が被って受けられないということはほとんどありません。
特に国公立大学に関しては1年生から入る通常の一般入試ですと、2次試験の前期日程1日にほとんどの国公立大学の入試日程が集中しているため、複数校併願することができません。それに比べ編入学試験では、国公立大学の入試日程も分散されているため、自由に複数校併願できる分、選択肢の幅が広がることがメリットになります。
(3)浪人するより早く大学を卒業できる(3年次編入学)
編入学の場合は専門学校2年+大学在学2年(3年次編入学の場合)と、計4年で大学を卒業することができるため、時間を効率的に活用できます。もし浪人した場合、浪人の1年+大学在学4年間になるので大学卒業までに計5年が必要になります。
(4)浪人するより経済的(3年次編入学)
また上記の通り最短4年で大学を卒業できるため、浪人をしている1年間の費用がそのまま不要になります。予備校の費用は、通常の授業や夏期講習・冬期講習も合わせ約100万円程度かかりますので、その負担がなくなる分、経済的にも大きなメリットになります。※All About調べ
(5)就職試験の予行演習になる
編入学試験の対策を進めるにあたり、小論文や面接の対策をしていくことになりますが、これらの経験は就職活動でも活かされます。なぜなら自分自身を理解し、人に正確に伝える力が養われるからです。
例えば編入学試験対策では以下の経験をします。
■自己分析などを通し大学への志望理由を明確にすること
■文章にして人に伝えること(小論文)
■言葉にして人に伝えること(面接)
これらの力は、就職活動におけるエントリーシート対策や面接対策に直結すると言っても過言ではありません。
いかがでしたでしょうか。上記ではメリットをご紹介してきましたが、やはりデメリットも存在しています。次にデメリットを解説していきます。
4-2.大学編入学のデメリット
編入学のデメリットは以下の通りです。
(1)編入学試験を実施していない大学は受験できない
一橋大学や慶應大学など、一部の大学では編入学試験による受け入れを行っていません。受け入れの間口が若干狭くなることが、一般入試と比べてデメリットになります。
(2)大学に認定される単位が少ないケースがある
編入学後に取得しなければいけない単位(授業)が多くなり、通常の大学生より少し大変になるケースがあることがデメリットです。理由としては、専門学校で取得した単位の多くを1-2年生分の単位として認めてくれる大学もあれば、ほとんど認めてもらえず、少ない単位しか持ち込めない大学もあるからです。
具体的には4年間で124単位以上と定められている大学が多いですが、専門学校からの単位が60単位以上認められるケースもあれば、20~30単位ほどしか認められないケースもあります。
少数の単位しか認めてもらえない場合、残りの90単位程度を2年間で取得しなくてはいけないことになります(3年次編入学の場合)。
それでも専門学校時代よりは忙しくない
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大変になると書きましたが、あくまで「一般的な大学生比べて」です。実際は授業時間的に専門学校時代よりは緩やかになると思います。専門学校では2年間で100単位以上取得するケースも多いからです。
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例えば神田外語学院の英語専攻科の卒業に必要な単位数は130単位(2020年度入学者)になっており、大学4年間で修了する単位を2年間でとりきることになるので、大学生よりとても忙しいです。実際、大学に編入学をした卒業生に話を聞いても「専門学校(神田外語学院)にいた時の方が忙しかった、大変だった」という声を聞くことが多いです。
- 実際に編入学した卒業生を見ると、ほとんどのケースで留年せずに卒業しています。
(3)就職活動まで時間がない(3年次編入学)
編入学には浪人より卒業までの時間を短縮できるというメリットはありますが、逆に編入学してから就職活動まで、時間が少ないというデメリットも生まれます。具体的には大学生の就職活動は企業や業界にもよりますが、3年生の終盤から始まります。就職活動が始まる前に、夏休みにインターンなどに参加して、就活に備える大学生も少なくありません。
3年次に編入学すると授業や環境に馴染み、友達を作り、ゼミを決めるなど、慌ただしく時間が過ぎていくため、就職活動が始まるまで、時間的な余裕が少ないと感じるかも知れません。
(4)教職課程や長期の交換留学は非現実的(3年次編入学)
大学生といえば教職課程の履修を志望される人もいるかも知れませんが、3年次に編入学し2年間での卒業を前提にする場合、履修は難しいと考えた方が良いです。なぜなら履修しなくてはいけない単位が大きく増え、2年間で履修しきるのは現実的ではなくなるからです。また長期の交換留学の応募にも間に合わないケースがほとんどです。
どうしても教職課程や交換留学を希望する場合は、2年次に編入学することで実現できるケースがありますので、編入学を希望する大学や通われている専門学校に確認することをお勧めします。
(4)最初は友達が少ない
そもそも編入での入学者は数名から数十名であることが多く、入学時に同級生が少ないケースが多いです。また1年生に混じって必修科目を履修しなくてはいけないこともあるでしょう。
しかし得られるメリットに比べれば、そこまで気にならない人も多いようです。就職活動でも同じように少人数しか採用されないケースも多いため、「今の内から練習」と割り切って、新しいコミュニティを自分で創り上げていきましょう。
3年次編入と2年次編入のメリット・デメリット
さて、ここまでは大学編入制度や試験内容についてふれてきましたが、もし「専門学校から大学編入をする」と心に決めたら、どんな専門学校を選べばよいのでしょうか?次章では志望大学の合格率を最も上げる「専門学校の選び方」を解説していきます。
5.【志望大学不合格・浪人の方へ】志望大学への合格率を最も上げる「専門学校の選び方」
専門学校から目標通りの志望大学に編入学するためには、以下の3点を押さえておくことが欠かせません。
◆編入学の実績がある専門学校
◆英語の授業が行われている専門学校
◆編入学に向けたカリキュラムやサポートがある専門学校
3つに分けて解説していきます。
5-1.編入学の実績がある専門学校
まずは編入学の実績がある専門学校かどうか、特に編入学の実績をパンフレット等でPRしている専門学校かどうか確認することをお勧めします。なぜならその時点で以下の2点が保証されるからです。
A:大学編入学ができる専門学校であること
B:大学編入学を良しとしている専門学校であること
※Aについては学科・コース等によって変わる場合もありますので、念のため専門学校にご確認ください。
Aは前提の確認という意味で重要ですが、Bも学習環境の確認という意味で重要です。なぜなら編入学実績があっても、「たまたま出ただけ」というパターンもあるからです。
多くの専門学校は就職することをメインにサポートしており、編入学志望者は学校の中で非常に少数派で、学校も特に応援していないというケースも多いです(そもそも職業訓練校なのでそれが当たり前なのですが)。
編入学すること自体を良しとしている雰囲気が学校にあるかどうかで入学後の学習環境も左右されますので、学校選びの一つのポイントになります。
5-2.英語の授業が行われている専門学校
英語の授業が行われている専門学校という点も非常に重要な点です。なぜなら毎日英語の授業が行われていれば、毎日の英語の授業が自然に編入学対策になるからです。
先述の通り、編入学試験の科目において科目の1/3~1/2を「英語」が占めています。「小論文」や「面接」より対策に時間を要することもあり、「英語」をどう攻略するかというのは、編入学試験の肝になってくる部分です。専門学校の授業自体が編入学対策になるのであれば、時間を残りの部分の強化にまわすことができ、非常に効率的になっていきます。
≫編入学試験に必要な英語力や対策方法は以下の記事に詳しくまとめています!
憧れの大学に編入するための英語力と試験対策の重要な3つのポイント |
5-3.編入学に向けたカリキュラムやサポートがある専門学校
編入学試験に合格には、専門学校側のサポート体制も欠かせません。なぜなら編入学試験は1年生から入学する一般入試に比べて、非常に情報が少ないからです。
編入学試験は受験者の母数が少ないということから、インターネット等で検索しても情報がつかみにくく、特に「実践的な対策のノウハウ」や「正しい志望校の選び方」などについて独自で見つけるのは非常に困難です。
専門学校によっては、カリキュラム自体が編入学希望者用に組まれていたり、編入学を専門にサポートする職員やスタッフの環境が整っている専門学校もありますので、専門学校のサポート体制に関する情報収集も忘れないで行うことをお勧めします。
6.専門学校から大学編入学するなら、神田外語学院がお勧め
もし浪人や編入学を考えていて、
「一つでも上のランクの大学に合格したい!」
「叶わなかった大学合格の夢を絶対叶えたい!」
と少しでも思っている方であれば、ぜひ神田外語学院から大学へ編入学することをお勧めします。神田外語学院では、先ほど挙げた3つの要素がどれも揃っています。
6-1.合格数が直近3年間で915名と豊富な実績を誇る
神田外語学院から4年制大学の編入学試験(若干名の進学試験含む)に合格した人数は直近3年間で915名にのぼります。東京外国語大学や東北大学、名古屋大学の国公立大学をはじめ、青山学院大学や法政大学といった有名私立大学など、様々な大学への編入学・進学実績を築いています。
短大併修制度
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実は上記の表に記載のある大学のうち、中央大学などは専門学校からの編入学を受け入れていません。しかし神田外語学院では、自由が丘産能短期大学の通信教育課程を在学中に同時に併修することで、卒業時に専門士と短期大学士の両方を取得することができるため、短期大学等からの編入学しか受け入れていない大学にも編入学することができます。
【短大併修が必要な主な大学(一部抜粋/2020年度情報)】
上智大学、学習院大学、明治大学、立教大学、中央大学、明治学院大学
※早稲田大学は「基幹理工学部」と「先進理工学部」のみ編入学を受け入れ
※慶應大学の編入試験は内部からの転部が主になるため、編入学実績はありません
※原稿執筆時点と情報が変更になる可能性もあります。出願の詳細につきましては、必ず各大学のHPをご確認ください。
6-2.神田外語学院だからこそ編入学できる大学がある
また神田外語学院だからこそ編入学できる大学があることも大きなポイントです。
(1)姉妹校・神田外語大学への編入学
姉妹校である神田外語大学へ編入学することができる専門学校は神田外語学院だけです。神田外語大学は千葉県の国際都市・幕張に位置し、世界の「言葉と文化」を理解し、国際社会の一員として貢献できる人材の育成を教育目標としている大学です。
全学科・専攻でダブルメジャー体制を確立しており、外国語学部としては珍しく、全ての学科で英語が必修です。専任教員の約半数は外国人教員で、英語教員は全員が英語教育に関する博士または修士の学位を持っています。
授業はプレゼンテーションを重視した参加型で実践的なもの。語学をベースに異文化への理解を深め、広い視野と国際教養を身につけます。
直近3年間で212名の合格者を出しており、神田外語大学への入学金免除制度などもあるため、神田外語大学への編入学を目指して、神田外語学院に入学する学生も多いです。
(2)指定校推薦入学
神田外語学院を指定校指名した大学の指定校推薦試験を受験することができます。一般編入学試験より前に実施されることが多く、面接のみで選考する大学がほとんどです。
※学内選抜あり
指定校推薦のある大学(一部抜粋):京都外国語大学、駒澤大学、東洋大学、南山大学※、日本大学、龍谷大学、麗澤大学など ※南山大学は国際ビジネスキャリア科の学生のみが対象 |
特に東洋大学については、原則専門学校からの編入学を受け入れていませんが、神田外語学院の指定校推薦試験の場合、短大併修制度を利用することなく、受験・編入することができます。※法学部のみ
(3)提携校への編入
神田外語学院の「児童英語教育科」から、提携校である聖徳大学(3年次編入学)や川村学園女子大学(2年次編入学)への編入学を経て、「幼稚園または小学校教諭一種免許状」を取得することができます。
先述の通り、通常教職課程を履修する場合、2年次編入学する必要がありますが、提携校の聖徳大学であれば神田外語学院で履修した単位の多くを互換できるため、3年次編入学でも(計4年間で)幼稚園または小学校の教員免許を取得することができます。
6-3.毎日英語を学ぶので、自然と編入学対策に
神田外語学院では、EIC(国際コミュニケーション英語)という外国人から英語で英語を習う授業が、1年次に週5回、2年次に週4回、必修になっています。授業の中で日本語は禁止。英語漬けの環境の中で英語の4技能を向上させるため、毎日の授業が自然と編入学対策になっていきます。
また編入学試験にはTOEICのスコアが活用されることが多いとも書きましたが、神田外語学院にはTOEICに特化した授業も行われています。在学中に650点以上を取得した学生が約3割にのぼるなど、TOEIC対策もしっかり行っています。
6-4.編入学に特化した学科と専攻がある
神田外語学院の英語専攻科では、1年次の3学期から「大学編入専攻」という大学編入学に特化した専攻を選択することができます。
編入学に特化したカリキュラムになっており、授業の中で「編入学対策に特化した英語」や「小論文の書き方・文章作成能力」を学ぶことができます。
【大学編入専攻 授業例】
◆大学編入対策A
神田外語大学、及びその他の大学への編入学試験に合格するための英語力を強化します。文法・長文読解・和訳・英訳の演習を基礎から上級レベルまで行います。
◆大学編入対策B
大学編入学試験対策として、主に小論文の書き方を学びます。基本的な文章の書き方・文章構成の仕方を学びながら、実際に文章を書く演習を継続して行い、大学編入学試験で合格するための文章作成能力を養います。
6-5.充実の大学編入学対策講座
普段の授業に加えて、大学編入学対策に特化した講座も行っています。この対策講座を通じて、学部ごとの専門科目や小論文の対策を行っていくことができます。
(1)編入学試験英語対策
編入学試験に出題される下線部訳、文章の要約、長文の読解など、受験英語特有の問題の解答練習を行います。また、英語小論文対策として、与えられたトピックについて自分の考えをまとめ、英語で小論文やエッセイを書く訓練をします。
(2)学科別専門科目対策
神田外語学院の学生がこれまで学んでいない分野の学部に編入学するためには、その学科の基礎知識を学習する必要があります。過去の実績から各分野の講座を開講しています。
■経済学概論 ■経営学概論 ■国際関係学概論 ■法学/政治学概論 ■社会学概論 ■言語学/英語学概論 ■英米文学概論 ■コミュニケーション学概論
(3)日本語小論文対策講座
文章の構成、的確な表現法、修辞法、比喩法、引用法など小論文の書き方とともに、自分の考えを論理的にわかりやすく表現するスキルを学びます。
(4)編入学対策講座
1年次3学期に、編入学を希望する全学生を対象に実施します。大学研究・志望校選択・小論文対策・英語学科試験対策・面接の受け方(模範模擬面接)など、編入学試験全般に関する対策・準備を授業の一環として受講します。
6-6.大学編入センターがしっかりサポート
神田外語学院には、編入のサポートに特化した「編入センター」があります。
◆英語の訳文指導
◆小論文の添削
◆面接練習
◆進路(志望校)選択相談
など編入学に深い知見を持つ教職員が、皆さんの大学編入に向けて一緒に伴走します。
その他、編入学入試に合格した学生の声を以下からご覧ください。
◆編入学合格者インタビュー〈立命館アジア太平洋大学/駒澤大学/京都外国語大学〉
◆編入学合格者インタビュー〈神田外語大学イベロアメリカ言語学科〉
神田外語学院の理念
神田外語学院は「言葉は世界をつなぐ平和の礎」という理念のもと、コミュニケーションを中心にした実践的な英語と、社会で即戦力として力になる専門スキル、そして一番大事な「人間力」を磨くための環境を用意しています。
本学における2年間の学びの先には、「就職」「大学編入学」「留学」といった道が開かれています。
大学編入学を希望される方の中には、編入学に関することだけを専門的に学ぶことを希望される方もいるかもしれませんが、神田外語学院は編入学予備校ではありません。本学の理念をもとに、日々実践される語学教育、ITやキャリア教育、異文化体験プログラムなども含めた多様な学びと、編入学に向けた各種講座やサポートを受けながら、大学編学入に向けた力を養っていきます。
毎週オープンキャンパスを実施していますので、もし興味をお持ちになっていただけたら、ぜひオープンキャンパスにご参加ください。神田外語学院のカリキュラムと学校の雰囲気を肌で感じることができます。
\2分で簡単!/
≫神田外語学院の教育の特長について以下の記事もご覧ください!
7.まとめ
いかがでしたでしょうか。今回の記事では大きく以下4点についてお話してきました。
◆専門学校から4年制大学への編入学は可能
◆ただし編入学試験は簡単ではない
◆簡単ではないので、編入学サポート体制が整っている専門学校を選ぶことが重要
◆神田外語学院には編入学をサポートする体制が十分に整っている!
努力を怠らなければ、専門学校から4年制大学への編入学は十分に可能です。皆さんが諦めずに目標を達成できることを、心から応援しています!
編入学に関して、以下の記事も参考にしてみてください。 ≫大学編入って難しい?編入サポートのプロが難易度をわかりやすく解説 |